東海テレビ・フジテレビ系４月の昼の連続ドラマは、背徳の愛憎劇。タイトルは「危険な関係」。この一年ほどの間、世間では純愛ものとも呼ぶべき作品が次々と送り出され、その中から多くのヒット作も生まれています。しかし愛はそこまで美しく、障害ばかりがその過酷さを生むものなのでしょうか？　愛そのものが醜く、卑怯で、過酷な形をしていることもあるのです。今回のドラマは、“ドロドロ”という言葉ではとても表現し尽せない危険な恋愛ゲームを通じ、決して美しくはない、それでいてどんな美しい花にも負けない愛の物語を目指します。原作はラクロの同名小説。18世紀にフランスで出版されると、その不道徳な内容ゆえに社会を乱す悪書と決めつけられ、その一方で人々に熱狂的に支持された不朽の名作です。かのマリー・アントワネットも、表紙を隠し人目をはばかるように読んだとか。もちろん過去には数多く舞台化、映像化されています。東海テレビは、タブーとされるこの作品に、あえてＴＶドラマで挑戦します。表の世界では賢夫人、裏の世界では快楽に身を任せる悪女が、かつて愛した男との危険なゲームを始める…。ヒロイン自らが滅びながらもがき苦しむさまを、情感たっぷりに描いていきます。