第11回 2007年12月20日(木)放送 あらすじ

運命の4時間!!最後の手術

 朝田龍太郎(坂口憲二)のチームが、松平幸太朗(佐藤二朗)執刀で9歳の患者、音部雄太(田中碧海)の生体肝移植手術中、鬼頭笙子(夏木マリ)のチームが心臓移植手術を進める山野文彦会長(中村まこと)がアレルギーショックを起こす。山野の心臓移植は断念せざるを得なくなるが、すでにドナーの心臓は伊集院登(小池徹平)により搬送中。その心臓は、移植ネットワークの判断で移植を待つ雄太が最適とされた。雄太は生体肝移植手術中だったが、朝田は心臓移植も同時に行うことを決意する。
 朝田と松平が手術室に向かうと鬼頭が現れ、朝田を励まし、移植が出来なくなった山野も死なせないと宣言する。
 朝田と松平の執刀が始まった。そのチームは、荒瀬門次(阿部サダヲ)、小高七海(大塚寧々)という2人の麻酔医、里原ミキ(水川あさみ)、外山誠二(高橋一生)、野村博人(中村靖日)らが集う。見学室では術後管理を任される藤吉圭介(佐々木蔵之介)が見つめる。それは荒瀬曰く“最強のチーム”だ。
 その頃、片岡一美(内田有紀)は野口賢雄(岸部一徳)の部屋にいた。野口が、この日の手術予定を知り、朝田たちの手術を中断させないようとするためだ。片岡は、心臓移植指定施設を認可させた功績を祝うパーティーに急ぐよう野口を促して、手術予定表を見せないことに成功するが…。
 大人のドナー心臓を子供の雄太に、しかも、生体肝移植と同時に行うことは誰が考えても困難な手術。しかも、雄太を開胸すると、想定以上の癒着が判明するが、朝田は冷静に手術を進める。
 朝田たちの手術は、明真大学付属病院の医局員たちの耳目を集めだす。騒然とする医師たちの中、1人の男が明真に現れた。霧島軍司(北村一輝)だ。
 見学室では、手術を見ていた片岡が雄太を助けるための時間が足りないと、あきらめを口にしようとする。藤吉がそれを制すると、片岡は自分の父親もかつて医者だったと語りだす。そして、片岡がなぜ外資に身を置くようになったかを話していると、手術室で内線電話が鳴る。受話器を取った荒瀬は愕然。ドナー心臓を取りに行った伊集院が、飛行場に向かう途中で足止めを食っているというのだ。それを聞いた片岡は…。

 山中でさまよう伊集院は、派手に転んでしまい、絶望感にさいなまれる。そこにヘリコプターが現れた。片岡が手配したものだった。
 ドナー心臓は、なんとか間に合った。だが、朝田と外山が進める癒着剥離は終わりそうもない。しかし、朝田は突然、癒着剥離終了を宣言。外山たちは手を止めてしまった朝田に反論。果たして、朝田の思惑とは?
 一方、医局員たちに知れ渡った朝田たちの手術は、ついにパーティー会場にいる野口の耳にも入ってしまう。もちろん、面白くない野口は…。

キャスト

朝田龍太郎 … 坂口憲二
片岡一美 … 内田有紀
伊集院登 … 小池徹平
小高七海 … 大塚寧々
荒瀬門次 … 阿部サダヲ
里原ミキ … 水川あさみ
木原毅彦 … 池田鉄洋
松平幸太朗 … 佐藤二朗
善田秀樹 … 志賀廣太郎
山野文彦 … 中村まこと
音部美和 … 長野里美
音部雄太 … 田中碧海
霧島軍司 … 北村一輝
藤吉圭介 … 佐々木蔵之介
鬼頭笙子 … 夏木マリ
野口賢雄 … 岸部一徳

ほか

スタッフ

■原作
 乃木坂太郎
  「医龍〜Team Medical Dragon〜」
  (小学館刊 ビッグコミックスペリオール)

■原案
 永井 明

■取材協力
 吉沼美恵

■脚本
 林 宏司

■プロデューサー
 長部聡介
 三竿玲子

■演出
 水田成英

■音楽
 澤野弘之
 河野 伸

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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