番組紹介

 このドラマは【花村大介】という若手弁護士を主人公としているが、従来の紋切り型の弁護士ドラマではなく、いたって“明るくさわやか”に、リアルで幅広い視点で弁護士という職業を捉えようとするものである。しかしこの男、弁護士のイメージとは程遠く、恋だの出世だのとかなり俗っぽい人間。もともと小さな弁護士事務所に所属しながらも、そこで扱える仕事の規模に満足できず、募集広告で探した大手の弁護士事務所に運良く?再就職を果たす。

 さて、ドラマは1話完結。花村大介が引き受ける(押し付けられる?)仕事は、彼が夢見ていたような大金が動く、いわゆる大きな仕事ではなく、身近な問題ばかりである。しかし、そこには様々な人間模様がある。大介は事件の解決に奔走しながら、関係する人間の心にも関わっていく。そして、人の心を動かしていく。事件解決の鍵は通常のサスペンスのようにアッと驚くトリックに頼るのではなく、人間の盲点や法律の死角の中に隠されているというような、リアルで人間くさいものだ。
 また、弁護士業界を取り巻くリアルな問題にもスポットを当て、花村大介と一緒に弁護士の仕事というブラックボックスを開けていくことができる。そこには従来の事件モノにはない新鮮な感覚が生まれるはずである。
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