母親失格
雑居ビルの一室にある、24時間営業の無認可託児施設。弘美はそこで働く保育士だ。ある日、弘美は託児所に預けられている少女・美紀の手に虐待の痕跡を見つける。園長・美沙子の胸で泣きじゃくる美紀の姿に、弘美は幼い頃の自分の姿が重なり、いたたまれなくなる。弘美は幼馴染みの千賀子とマンションに同居していた。2人とも親を捨てて生きようとしている似た者同士だ。ビルのオーナーから、託児所が突然退去命令を受ける。交渉にきた不動産会社の保に、猛抗議する弘美。そんなとき、弘美の住まいをつきとめた弘美の母・清美が押しかけてくる。