安宅家の人々
黙って家を抜け出した宗一は、雅子に会うため、玉木インテリアのショールームへ行く。驚く雅子の前で、いきなり土下座する宗一。見合いの席で雅子を恐がらせたことを謝り、譲二と結婚してくれるように頼む。その必死な様子に心打たれた雅子は、結婚を前提にした交際を譲二に申し込む。その夜、久仁子は宗右衛門夫妻から、宗一と結婚してほしい、ときりだされる。久仁子は自分には婚約者がいることを告げ、はっきりと断るが、綾子が自分の命が長くないことを告白。宗一の将来だけが心配だから、久仁子に宗一を守ってほしい、と土下座する。いたたまれなくなった久仁子は稔のもとへ行き、その胸に飛び込む。