第3回 2011年5月5日(木)放送 あらすじ

悲しき暴力の連鎖

 中年男性4人がターゲットとなる連続殺人が起き、「特別対策室」も捜査協力することとなった。大澤絵里子(天海祐希)は、片桐琢磨(玉山鉄二)と、4番目の犠牲者・蒼井雄介(圷真樹)が社長を務めていた文英館という出版社を訪ねる。騒然とする文英館のなか、役員でもある編集者の佐神公一(山本耕史)は平然としていた。佐神は、地味だった出版社を劇的に変えたやり手で、蒼井とは対立関係にあったという。同じく役員の編集者・山地智子(戸田菜穂)も、先代の社長の愛人とも噂され、蒼井、佐神とも関係はよくなかったという。
 そんななか、片桐はある本にあった「ヘンリー・ルーカス」という文字に目を留めた。ヘンリー・ルーカスは、“死の腕”という殺人組織に属していたとされるアメリカの連続殺人犯で、今回、最初の殺人後に出された犯行声明に、“死の腕”とあったからだ。その本の担当は、小堀慶介(野間口徹)という変わり者の編集者だった。
 対策室に戻った絵里子は、片桐、山村啓輔(温水洋一)、花形一平(溝端淳平)、岩井善治(ケンドーコバヤシ)、田所幸子(長谷川京子)らと事件を整理。しかし、犯人像を絞り込むことができない。
 すると、そこへ、ある男が、殺人未遂容疑で逮捕されたとの連絡が入る。野口(ムロツヨシ)というその男は、“死の腕”を名乗り連続殺人を犯したと自供。これで事件解決かと思われたが、絵里子は、野立信次郎(竹野内豊)に、野口が犯したのは最初の3件で、4件目は別の人物だと断言。実際、黒原理香(成海璃子)の分析でも、4件目が一致しないと出ていた。
 絵里子は、もう一度、蒼井の交友関係を捜査し直そうと指示。そんな折、絵里子は、文英館のミステリー系文芸誌に、蒼井が殺害された件に関する謝罪広告が出ているのを見つける。絵里子は、雑誌の編集長・小堀に話を聞くが、小堀はどこか落ち着きがない。その後の捜査で、蒼井殺害時のアリバイがないことが発覚、絵里子は小堀の任意同行を決める。

キャスト

スタッフ

■脚本
 林 宏司

■企画
 村瀬 健

■プロデュース
 保原賢一郎
 三竿玲子

■演出
 石井祐介

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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