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Vol.48
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FACTORY TALK :DEMI SEMI QUAVER
CHIKADA in Talking with DEMI SEMI
近田=近田春夫
エミ=EMI ELEONOLA
横山=横山“KEITH”英規
中 =中 幸一郎
エトウ=スティーヴ・エトウ
近田:
だいたいですね…、大体ですね、私のこのヘアスタイ ル、ゲストに勝つんですけれど、今日は負けたかもしれません。ご覧ください!
エミ:
…
近田:
今、ちょっと音なしでこのアーティスト、お見せしたん ですけれど、改めて…
名前何だっけ?
エトウ:
デミ・セミ・クエーバー
近田:
さっきさあ、ビデオ・クリップ?見せてもらったんだけ ど、あの言葉とか良く判らないんだけど…あれは何なの?
エミ:
あれは〜、出鱈目!
近田:
出鱈目なんだろ?
エミ:
出鱈目
近田:
これからもそう言う?
エミ:
いや、そういうつもりでもないんですけれど…
横山:
あの、方針で打ち出すものでもないんですよ!結構何も 考えてないんで…。自然に、例えば日本語が出てきたら…それでいいし…。そう じゃなかったら、わざわざ、その…苦労はしない感じ?
近田:
まあ、そうだね。
エミ:
だから、既定の言語を否定してる?じゃないんですね。 だけどなんだか唄ったりしちゃうと、それが一番楽な感じ?自然なんで…
近田:
ほんとに自然にいるよね?こうやって…。
横山:
楽しくてしょうがないんですよ。
近田:
これは本当に貴重な事だね。それで本当に、これからど うなるか判らないけどさあ、全然こういうサウンドがないんだったら、ほんとに 面白くなるよね!
中:
野心とかないからね。なにも目指してないからね。
近田:
それ、重要だよね。今さあ、俺思うんだけど、昔はさ あ、音楽をやろうと言うことは一山あてよう!という感じがどっかにあったと思 うんだよ。でも、段々 今、若い子達ってそんな気持ちが無くなってきているような気がするんだよ。
中:
そう言う人も増えて…?
近田:
うん、増えていると思う。だから、これって自然の成り 行きでさあ…。昔は職業音楽家なんかいなくてさ、なんか他の仕事をやってて も、音楽が好きだから音楽をやってるってのがきっと音楽家だと思うのね。
だんだん音楽って儲かるもんだって変わって来ちゃって…いびつになって何か変 わって来たな?ってのを、またいい感じに変わってきたなってのを、今日君たち を見て改めて、思った次第なんですけど。
なんかニューヨークに演奏旅行に行ったって書いてあったね?
横山:
なんかねえもう、自分たちでビラ刷ったり、夜中に自分 たちで貼って回ったり…?
エミ:
ポスター貼ってんの!
近田:
だって楽器とかも向こうで借りたり?
横山:
もう、それも向こうで友達にただで借りたりとか?
エミ:
友達のアパートに泊まってんの。
近田:
あ、向こうでも友達が結構いたりして?
エミ:
えぇ…。で、結構ねえ、歩いてるとクラブでませんか? というお誘いがあったりして。
近田:
歩いてるって、どういう風に?
エミ:
ただ歩いてるだけ!
近田:
町を?町を歩いてると「クラブに出ませんか?」って誘 われるの?
エミ:
でねえ、私、ドラッグ・クイーンとかと間違われたんで すよ。行ってみたらドラッグ・クイーンのショーをやってたりするんですよ。
近田:
単にドラッグ・クイーンのショーに出てくれって言われ たんだ?
エミ:
で、私はデミセミのメンバーを連れてって、演奏し ちゃったから2曲で止められちゃって
近田:
そりゃあ、向こうは望んでねえよなあ…。でも2曲やっ たところが凄いね!
エミ:
う〜ん
近田:
なんてお店?
エミ:
う〜んとね「ニッティング・ファクトリー」と「CBGB ギャラリー」というところと、後、一番お世話になったのが「クーラー」
近田:
路上でもやったんだって?
エミ:
ストリートはね、即興で、いかにもフランスのシャンソ ンって感じで
近田:
あ〜、アコーディオン弾きながら…
エミ:
ちょっとインチキ臭い?でも、喜んでくれたんですよ。
近田:
お、それ、どういうもんか、聞かせてよ!……珍しく曲 を聴きながらのお別れです。
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