ザ・ノンフィクション
片付けられない部屋 ~ゴミの中に埋もれた思い出~
都内のアパートで暮らす26歳のみずきさん。家賃3万円台のワンルームは、足の踏み場もないほどのゴミで溢れている。食べ終わった食料品の袋やペットボトル、大量の衣類…みずきさんがゴミを捨てられなくなったきっかけは、自身の過去にあった。
10代で両親が離婚。長男のみずきさんは、親の夢でもあった「研究者」を目指すため、幼い頃からの猛勉強の末に、東京大学に現役で合格。はた目には順風満帆に見えた人生だが、みずきさんは、成長と共に変化する見た目に違和感を覚えていた。だんだん“かわいくなくなっていく”自分の姿…「自分を変えたい」と、大学入学を機に手に取ったのは女性服。
しかし、突然、変貌した姿を見た周囲の人たちは、次第にみずきさんから離れていく。「人は離れていくけど、物はずっとそばにいてくれる」。以来、誰かからもらったものを手放せなくなった。たとえそれが、他人の目にはゴミとしか映らなくても…
そんなみずきさんの唯一の理解者が、親友のミクさん。久しぶりに、ゴミでいっぱいのみずきさんの部屋で遊んだ二人が偶然見つけたのは、みずきさんが苦しかった時期に、同級生がくれた心遣いの差し入れ。ミクさんから背中を押され、みずきさんは、数年ぶりに連絡を試みる。
ゴミの中に埋もれる「思い出」と本当の自分。それをもう一度確かめたいと、みずきさんは部屋のゴミを片付けることを決意する。そこから出てきたモノは…
10代で両親が離婚。長男のみずきさんは、親の夢でもあった「研究者」を目指すため、幼い頃からの猛勉強の末に、東京大学に現役で合格。はた目には順風満帆に見えた人生だが、みずきさんは、成長と共に変化する見た目に違和感を覚えていた。だんだん“かわいくなくなっていく”自分の姿…「自分を変えたい」と、大学入学を機に手に取ったのは女性服。
しかし、突然、変貌した姿を見た周囲の人たちは、次第にみずきさんから離れていく。「人は離れていくけど、物はずっとそばにいてくれる」。以来、誰かからもらったものを手放せなくなった。たとえそれが、他人の目にはゴミとしか映らなくても…
そんなみずきさんの唯一の理解者が、親友のミクさん。久しぶりに、ゴミでいっぱいのみずきさんの部屋で遊んだ二人が偶然見つけたのは、みずきさんが苦しかった時期に、同級生がくれた心遣いの差し入れ。ミクさんから背中を押され、みずきさんは、数年ぶりに連絡を試みる。
ゴミの中に埋もれる「思い出」と本当の自分。それをもう一度確かめたいと、みずきさんは部屋のゴミを片付けることを決意する。そこから出てきたモノは…