絶対零度 未然犯罪潜入捜査 7月9日スタート 毎週月曜よる9時
2018.7.2 mon. Update

news #7 沢村 一樹さん、横山 裕さんらキャスト陣が勢ぞろい!! 制作発表会見リポート!!

都内のスタジオにおいて『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』の制作発表会見が行われました。

シーズン1ではコールド・ケースと呼ばれる“未解決事件”を、シーズン2では“潜入捜査”をテーマに、新米女性刑事・桜木泉(さくらぎ・いずみ)の活躍と成長を描いてきた『絶対零度』シリーズ。3作目となる本作は、沢村一樹さん演じる元公安のエリート刑事・井沢範人(いざわ・のりと)を主人公に、“未来の犯罪を予測して捜査する”特命チームの姿を描いていきます。物語の軸となるのは、サブタイトルにもなっている「未然犯罪潜入捜査」。通称“ミハン”と呼ばれ、秘密裏に進められるこのプロジェクトは、日本国民のあらゆる個人情報が集約されたビッグデータを過去の犯罪記録と照らし合わせて、AIが統計学的にこれから起こる重大犯罪――主に“殺人”を犯す可能性の高い危険人物として割り出すというもの。会見には、この特命班のメンバーを演じる主要キャストが勢ぞろいしました。さっそく、キャストの皆さんのコメントをご紹介しましょう。

井沢 範人役・沢村 一樹さんのコメント

台本を読んで

冒頭から少しハード目のシーンが始まるんですけど、とにかく展開が二転三転していって……。「ミハン」というシステムもそうなんですけど、今まで目にしたことがない刑事ドラマなんだな、ということは台本を読んですぐに感じました。後半、井沢範人がミハンのメンバーになったときは、またちょっとキャラが変わっていて、自分でもどういう風に作って行こうかな、と思うくらい、掴みづらいキャラクターになっています。その中で、前作の後半、ちょっとだけ顔を出している山内(横山裕)くんが登場して、それぞれ個性の強いキャラクターが……本当に(それぞれの)キャラクターありきのドラマになっているので見どころがたくさんあるドラマになっていると思います。

月9初主演に関して

正直に言うと「何で?」というのはありました。月曜9時っていうと恋愛ドラマ……僕は、「セクシー部長」とか「エロ男爵」とか言われている割には、恋愛ものはそんなにやったことがないんです。なので、「えっ?」と思ったんですけど、台本を読ませていただいて、「これは凄く良い作品に巡り合えたな」「声をかけていただけて良かったな」と思いました。犯人がいない刑事ドラマ――追いかけるターゲットはいるんですけど、犯人じゃないんですよね。だから、「どうやってミハンシステムを受け入れたらいいんだろう?」というところも含めて描かれているので、凄く新しいタイプの刑事ドラマ、実験みたいな刑事ドラマだと思いますし、しかも『絶対零度』という、1と2があってのパート3なのに、また新しい『絶対零度』ということで、現場も凄く意気込んでいるというか、今までのものに囚われないで作ろう、という熱気でいっぱいなので、声をかけていただけたことに感謝しています。

山内  徹役・横山  裕さんのコメント

まず台本を読んだときに、海外ドラマのようなスケールの大きさを感じました。「どうミハンシステムを描いていくのかな?」と凄く興味が出ましたし、それぞれのキャラクターが凄くカッコ良くて、「面白くなるように頑張らなあかんな」と思いました。逆に台本を読んで凄いプレッシャーになったというか……。きちっと丁寧にやらないと面白い作品が台無しになると。演じてみて、この山内徹というのは、凄いミハンメンバーをかき回しているな、と思いました。あと、沢村さんとはアクションシーンなどもやらせてもらいましたけど、撮り終わった後、監督がご機嫌やったんでちょっとホッとしました。出来上がりが楽しみです。

小田切 唯役・本田  翼さんのコメント

未然犯罪システム……AIで犯罪者を事前に特定して犯罪が起こるのを防止する、というのが私たちの仕事なんですけど、そういうのも、海外だともうところどころ取り入れているところがあるらしくて。本当に、いつか起こり得る……未来というよりも将来の話と言いますか……そういうシステム、捜査のドラマに携われているのが凄く嬉しいです。これから何年後かに、「あ、あのドラマってこのシステムを導入してたよね」って言われるような作品にいつかなるのかな、と思いながら撮影しています。

南 彦太郎役・柄本 時生さんのコメント

本を読んで思ったのは、「予測」の話だから、というので、ずーっと誰が犯人なのかわからない……機械でずーっと人間を見ていくという物語の面白さが凄くあるな、と思いました。演じてみて思ったのは、思いのほか、自分の役って情緒不安定だったんだな、ということを知って……楽しくやってはいるんですけど、いろいろ考えています(笑)。

田村  薫役・平田  満さんのコメント

カッコいいドラマだろうな、と思いましたけど、「何で僕に(オファーが)来たのかな?」と(笑)。そのカッコいいドラマに僕なんか出ていいのかな、と思いましたけど、まあ時生くんも出るんできっと新趣向のドラマなんだろうな、と(笑)。やってみて、とっても楽しいんですけど、自分はもう、ピッキングだとか、盗撮だとか、怪しい中国人になったりだとか、ちょっとやってはいけないことばっかりやっているので、「いいのかな?」と思いつつ、監督の言う通りに頑張っています(笑)。

東堂 定春役・伊藤 淳史さんのコメント

ジャンルとしては刑事ドラマになるんですけど……そんなに刑事ドラマを全部知っているわけではないんですけど、起こったことに対して進んでいくのが刑事ドラマだと思うんですね。でも今回は、事件が起こる前に悪い人を捕まえるというか。その時点で、刑事ドラマのジャンルには入らないようなドラマなのかな、と。そういう意味では新しいドラマを作れるワクワク感みたいなものもありました。今の時代、目を背けたくなるような辛い事件とかいっぱいある中で、こういうシステムが導入されたら……。凄い大切なことなんだな、というか、それをこのドラマを通じて見せていけたらいいな、と思いました。後は、個人的な話になってしまうんですけど、(紹介用のダイジェストVTRを見て)沢村さんとの2ショットで、座っている人と立っている人、みたいな身長差になっていて(笑)。キャリアでエリートなので、その身長差を埋められるような空気感と威圧感を持って頑張りたいな、と改めて思いました。

続いてこの会見では『絶対○度』という「零」を抜いたフリップを用意し、ドラマ現場の雰囲気をキャストのみなさんに「温度」で評価してもらおうという趣向も。真っ先に書き終えた平田さんが選んだのは「42」。「僕の好きなお風呂の温度です(笑)」という説明に、爆笑するキャスト陣。「平田さんのお風呂の温度聞けるとは思わんかったわ」(by横山さん)なんていう声の中、「いや、熱すぎる、暑苦しい某チーフ監督と、冷房の効き過ぎたセットと、微妙に温度差のあるこのキャスト面々と……全部かき混ぜると、とっても良い温度になっているな、と」と解説してくれた平田さん。流石です!

続いて本田さんが書いたのは「64」。「私の好きなゲーム機の温度(笑)。私が、小学校時代、青春をともに過ごしたゲーム機です。結構現場の空気感にメリハリがあって凄く好きなので」とのこと。

一方、横山さんは「20」。「ホントは100度って書くのが正解かな、と思いますけど、昨日、時生くんが遅刻したので(笑)。『この後も遅刻するんかな?』と思って20度にしました」。それを聞いて書き換えた柄本さんは「45」。「63って書いてあったんですけど、45にしました。遅刻した時間です」。45分も遅刻したんですね。

伊藤さんは「15」。「僕は週一くらいしか現場に来ていなくて……。現場に来たら楽しいし、熱もあるんですけど、何となく100を7で割って、それにもうちょっと加えようかな、と。だから、これからどんどん分量が増えていけばこの温度がどんどん上がっていくと信じて……」。

そして沢村さんは「99.9」からの「7・9」に。「クランクインして1ヵ月経つんですね。現場(の雰囲気)も上がってきて、もうすぐ100度だなって99.9度までいったんですけど、昨日遅刻したバカがいまして(笑)」と言いつつも、実は放送スタートの7月9日に合わせて、という座長ならではのお答えでした。

また、質疑応答のコーナーではドラマのサブタイトルにちなんで「未然に防げたら、と思った出来事は?」という質問があったのですが、柄本さんの答えはもちろん、「遅刻」でした(笑)。

最後に、キャストを代表して沢村さんから視聴者のみなさんへのメッセージをご紹介します。「ミハンシステムという言葉だけを聞くとSFみたいな、非現実的なものに聞こえたりするかもしれないんですけど、実際、いろいろな国でこれから取り入れられようとしているし、僕らが生活の中で無視できないAIというものがこれからどんどん入ってくると思います。脚本を読んで、現場に入って体を動かし、撮影してて気づいたことがあるんですけど、テクノロジーが進めば進むほど、凄く自分たちは人間なんだな、ということを思い知らされて……。みなさんが言葉だけ聞いたものよりも、もっと生々しい、人間臭い、泥臭いドラマになっています。『人間ってどういう生き物なんだろう?』とか、『これを防いだら上手くいくだろう』ということじゃなくて、防ぐことによってまた新しいものが出てくる。台本をいただいて『こんなこともあるんだ!?』と、想像しないことが起きていて……。今日はいらしていないですけど、上戸彩さんも出てきて、ドラマもいろんな形で展開していくので。こういった刑事ドラマは、多分、視聴者の方も初体験だと思うので、エロ男爵的に言うと、『月曜日の夜、7月9日、初体験を夜、みんなで過ごしませんか?』と(笑)」。

横山さんから、「最後の、いらなかったですね(笑)」とツッコまれながらも、沢村さんらしく?  しめてくれました。

『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は、7月9日(月)よる9時スタートです。初回は30分拡大でお送りします。是非、チェックしてください!!

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