2017.12.6 Wed. Update

菅能理香役 稲森いずみさん

撮影は後半戦に入っていますが、これまでの撮影を通して
この“チーム・ゆがみ”の現場はいかがですか?
とても素敵な現場だと思います。共演者もスタッフもやる気を起こさせてくれるプロフェッショナルでかつ、温かい現場です。お互いに思いやりを持って接している感じがしますね。
強行犯係の中で唯一の女性で、しかも管理職という役柄ですが、
演じるにあたって特に意識されたことは?
男になろう、と思いました(笑)。ちょっとした振る舞いや言葉遣いの端々に“男感”のようなものが出せたらいいなと思っていました。それをどのくらい出していくのかは、現場で話し合いながら決めていきました。プロデューサーや監督からは「少しキャラが違って混乱するだろうから、一旦は原作は読まなくていい」と言われたので撮影が終わってから読もうと思っているんですけど、チラッと見た限りでは、私の方がバイオレンスですね(笑)。
弓神(浅野忠信)さんに蹴りを入れるシーンも話題になりましたね。
回し蹴りもありました。
ちょうど回せる良い位置だったんです。いろんな蹴りの種類を出していきたいと思っていましたから(笑)。
その一方で、ふとした瞬間に垣間見える菅能係長の
女性らしさも素敵だと思いました。
ありがとうございます。そのギャップは、菅能の強みかもしれないですね。女性だからこそわかることが、事件解決のヒントになったりもしましたし。彼女は結婚したいと思っているわけで、女も捨ててないですから。そういうとこを、さりげなく表現できたらいいなと思っています。
浅野忠信さんと共演されてみて、いかがですか?
浅野さんはとても柔らかい雰囲気をまとっている方なんです。いつも穏やかで、周りの人に気を遣ってくれていて…。そういう空気感が心地良いんです。最初はちょっと怖いイメージもあったんですけど、全然違っていました。
おふたりは、現場でどんなお話をされるんですか?
「どうやったら眠れるか」とか。他愛ない話をしています。「どういう姿勢で寝るか」とか(笑)。「お腹に両手を当てると良く眠れる」と教えていただきました。
菅能係長と弓神さんは同期という設定です。
菅能さんは弓神のことをどう思っているんでしょう?
例えば、少しは恋愛感情的なものもあったりするんでしょうか?
いや、それはないんじゃないでしょうか。ただ、リハーサルの時に西谷弘監督から、弓神と菅能のツーショットが大人っぽくて良い、と言っていただきました。「何か、恋愛もさせたくなっちゃったな。それはないかもしれないけど」って(笑)。どうなるかはわかりませんね。
やるせない事件が解決したときなどの屋上のシーンは素敵です。
横浜の夜景が、また良い雰囲気を醸し出してくれるんですよね。あそこ、いつも風が強いんですけど、気持ち良い場所なんですよ。
羽生刑事役の神木隆之介さんの印象は?
よく言われるのかもしれないですけど、「大きくなったなぁ…」という感じです(笑)。ただ、大人になったんですけど、変わっていない部分もあるんです。あの人懐っこさとか、会話していてもどんどん言葉が溢れ出てくるところとか。真っ直ぐ大人になった感じがします。
羽生刑事はかなり体を使う役回りですね。
私も、足の速さにはビックリしました。第1話で羽生が走るシーンには感動しました。「あんなに速かったんだ!」って言ったら、何か賞を獲ったことがあると言っていました。走るスピードのギアを上げた瞬間もカッコ良かったし、螺旋階段を駆け下りてくるシーンもめちゃくちゃ速かった!  部下として、とても頼りになるヤツです(笑)。
この作品は、レビュー等の評価も高いですし、公式サイトに
寄せられる視聴者の皆さんの意見も好意的なものばかりです。
稲森さんご自身は、どのように受け止めていらっしゃいますか?
ありがたいことに、私の周囲でも好評なんです。「良かった」と言ってくださいますし。細かいところまで楽しんでくれているようなので、とても嬉しいです。私自身、弓神と羽生のコンビを初めてみたときから「凄く良いな」と思いました。菅能というキャラクターも台本を読んだ時に新しい物ができる予感がしましたし、監督やプロデューサーも「見たことがないものを作りましょう」と言ってくださって生まれたものなので、演じていても楽しいんです。「こんな稲森いずみ、初めて見た」という声も嬉しかったです。
そういう声は公式サイトにもたくさん届いています。
それが欲しかったんです。そういうご意見は、とても力になります。
最後に、視聴者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
最終回に向けて、段々弓神の秘密がわかってくると思います。これまで以上に深い心理描写も出てくると思いますので、是非、楽しみにしてください。

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