interview

深山美保子役松本若菜さん

『やんごとなき一族』への出演オファーを聞いた時のお気持ちは?
「よくご一緒させていただいているスタッフさんや、(土屋)太鳳ちゃんと久しぶりにお仕事ができるという嬉しさがありました。また、普段の私からは縁遠い、“やんごとなき”世界観に飛び込んで演じることができるという喜びも感じました。」
では、原作も読まれたのですね?
「はい。すごかったです!深山家に入った佐都は夫の健太を支えていくのですが、私が演じる美保子が邪魔をして、佐都を貶めていくんです。漫画ではそのときの美保子の表情も描かれているのですが、私はどうやって演じて行こうか?と、少し悩みながら読みました。今回は美保子をどう自分の中に落とし込んでいけるか?原作ファンの皆さんには既に美保子のイメージがついていると思うので、演じる私がどう色づけをできるか?と考えています。」
美保子を演じる上で意識していることは?
「深山家の人々は、喋り方やマナー、所作もゆったりと綺麗だと思うので、そういうところは守って演じたいと思います。田中(亮)監督は“セリフは1.5倍速ぐらいで、パーっというやり取りにしていきたい”とおっしゃっていたのですが、その中でもただバタバタと話すのではなく、気品や上品さを残した会話劇にしていくのが、今の私の1番の目標です。」
美保子の夫、明人を演じる尾上松也さんとは、どのように演じていこうと思われますか?
「原作の明人は、どこか頼りないイメージですよね。そんな明人を松也さんがどのように演じられるのか楽しみです。頼りない夫に対して、美保子は強い態度で叱咤激励をしますが、そこにしっかりと“彼を愛している”という気持ちを込めたいと思います。松也さんご自身は歌舞伎役者ですし、手先まで綺麗な動きで表現されるのではないかと思うので、私も負けないようにしなくてはと思っています。」
佐都を演じる土屋太鳳さんの印象は?
「太鳳ちゃんはクランクイン前にバラエティー番組の収録でご一緒した際、“(テレビの)連ドラ出演は4年ぶりなんですよ”とおっしゃっていたのですが、実はその4年前のドラマ(『チア☆ダン』2018年/TBS系)で共演させていただいているんです。お互いに“感慨深いねぇ”なんて話になりました。4年ぶりに会った太鳳ちゃんは、“可愛い”から“綺麗な大人”になられたと思いますし、私が言うのもおこがましいですが、すごく素敵な女性になっていると思います。そんな太鳳ちゃんが、佐都を演じるのはピッタリです。佐都が持っている“絶対に負けない”という根性は、太鳳ちゃんも持ち合わせていると思うので。太鳳ちゃん演じる佐都と、同じ“深山家の嫁”としてご一緒できるのが楽しみです。」
健太を演じる松下洸平さんの印象は?
「松下さんは、先ほどお話ししたバラエティー番組の収録で初めてお会いしました。爽やかな方ですよね!松下さんも私が健太に抱くイメージのとおりでした。爽やかな中にチラッと垣間見える笑顔がチャーミングですし。ドラマでも、佐都にしか見せない健太の笑顔や素の部分を素敵に演じられるんだろうなと思います。」
松本さんが最近感じた“やんごとない”出来事は?
「“高貴”という意味では、まさに(撮影中の)今です。ドラマの中で美保子が身に着ける装飾品だけで、自動車が買えてしまうぐらいのお値段なんだそうです。それを私が身に着けているのは“やんごとなき”ことです!椅子に座るだけでも、ドキドキしてしまいます。そういう意味でも背筋や仕草を気にすることができるので、美保子を演じる上では良い緊張を保てて良いのかな?(笑)」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「『やんごとなき一族』というタイトルどおり、すごく豪華な生活をしている家族の話です。佐都と健太の目線でも楽しめると思いますし、逆に美保子たち深山家の人々に感情移入したり…いろいろな登場人物の目線でご覧いただけたら面白いと思います。ぜひ、驚いたり、感動したりしながらお楽しみください!」

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