相原くるみ役・西野七瀬さん
- 収録が始まりましたが?
- 「ここまでの収録で、くるみは止まっているシーンが少なくて、早歩きか走っていたり、階段を登ったり降ったりしている感じでした。でも、実際の病院薬剤師さん、お医者さんたちもそうだと思うので、それを身をもって体感させていただいている気持ちです」
- 実際に演じてみて、改めてくるみはどのようなキャラクターだと思いますか?
- 「まだ全てをつかめてはいませんが、くるみは“素直な人”なんだと何回も頭の中で思いながら演じています。くるみはキラキラした新人ではないんですけど、脱力しているわけではありません。そのイメージを出すために、目に力を入れるように心がけています。普段の私は、あまり目に力が入っていないと思うので(笑)。くるみは“目力が強い”までではありませんが、いろいろなものをちゃんと見ている人だと思うので、そう考えています」
- 目力は練習しましたか?
- 「練習はしていないんですけど、収録現場で本番直前に意識するようにしています。まだきちんと意識していないと忘れてしまいそうなので(笑)」
- くるみを演じる上で、他に準備なさったことは?
- 「私以外の薬剤部のメンバーを演じる方々は、仕事に就いて何年か経っている設定なので、調剤の練習を大変そうになさっていらっしゃいました。でも、くるみは新人なので“あまり練習しなくて良いよ”とスタッフさんも言ってくださって…実はハンコと薬袋と錠剤などの練習セットはいただいているんですが、練習して上手くなっちゃってもいけないのかな?と、結局触らないまま、今は家に置いてあります(笑)。薬剤師さんの練習をしたり、他にもその辺りの準備はあまりしないで、収録現場に新人のくるみとしていて、私も一緒に覚えて行こうと思ってます」
- 薬剤師の印象は?
- 「調剤薬局の薬剤師さんは知っていたのですが、病院薬剤師さんの存在は知りませんでした。収録前に病院で、病院薬剤師さんたちの仕事を間近で見学させていただいたんです。そうしたら、調剤室には椅子が一つもなくて、みなさん立って調剤されているか、歩かれていて…私たちは見学していただけなのに、その日は足が痛くなってしまいました。本当に身体的にハードな仕事だと思いました。また、調剤の流れもすごく速くて、処方箋をパッと見ただけで“〇〇という薬を食後○回”などで計算して、“○錠、取って来て!”と指示されるんです。体だけでなく頭もすごく使われています。病院では外来患者さんだけでなく入院患者さんの調剤もされているので、とても忙しいのですけど、そんな中で働く薬剤師さんたちは格好良い仕事をなさっているんだと分かりました。その感じを、私のように薬剤師さんの仕事を知らなかった方たちに上手く伝えたいと思いました」
- 葵みどりを演じる石原さとみさんの印象は?
- 「石原さんには、役衣装のビジュアル撮影で初めてお会いしたのですが、その時から“初めまして感”があまりありませんでした。多分、石原さんご自身が誰に対しても壁を作らない方なんだと思います。だから、私もすぐに近づくことが出来たので嬉しかったです。収録をご一緒すると、石原さんは演じることへの熱量、熱意をすごくお持ちで、体力的にもタフでパワフルな方だと感じています。格好良いです」
- くるみはどのように成長していくのでしょう?
- 「“向いてなかったら、辞めようと思っています”というセリフがあるんですけど、それは投げやりとかやる気がないのではなくて、くるみの素直さから出てくる言葉です。みどりに着いて、“この人はここまでやるんだ”などと感じることで、くるみの中で変化が起きてくるんだと思います。そんな積み重ねで、徐々に成長してゆくくるみを、みなさんにも感じていただけたら嬉しいです」