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世界各国 空いたり掘られたりした『穴』深掘り大調査

ここまで、驚きの岩の数々を見てきたが、続いては…
穴があるには訳がある、穴を見つけると中を覗きたくなる。
ということで!世界一深い穴をはじめ、世界各国の空いたり掘られたりした穴、深掘り大調査!

全米が大フィーバー!? 世界一ミステリアスな穴

こちらの音声を聞いて頂こう…
メル「直径約3メートルの井戸みたいな、おもしろい穴でね。どんな石かわからないけど、淵は石積みがされているんだ。」
スタッフ「丸なんだね。」
メル「そう真ん丸の穴だよ。」
これは、今から27年前に放送された、アメリカのラジオの音源。

語ったのは、広大な自然に囲まれた街、ワシントン州エレンズバーグに住む、メル・ウォーターズという人物。 彼が購入した土地に関して、ラジオに投稿し、電話出演したもの。
その内容は…
メル「かなり長い年月の間、近所の人たちが、あらゆる物を穴に投げ入れていたんだ。」
メル曰く、その穴の中はよく見えず、大声で叫んでも声が返ってこないため、どれだけ深いか全く見当が付かなかったのだという。

最初の放送が評判となり、メルは3日後にもラジオに出演。 そこで、驚きの発言が!
メル「私はかつて、サメの漁師をしていたので、巨大な釣り用のリールをいくつか持っていました。それを持って穴へ行き、糸を垂らしてみたんです。」
メルは大量の釣り糸を用意。 これで、穴の深さを確認しようとしたのだが、垂らしても、垂らしても…何かに突き当たる感触もなく、ただ永遠に落ちていくのみ。
その結果…「最終的に釣り糸は24kmになった。」
24キロとは、富士山で言えば、なんと6個分以上!

だが、衝撃的な話はこれだけではない。 ある日の買い物帰り、穴のある場所へ行くと、穴の近くに何故か軍人がおり、立入禁止に。 自分はこの土地の所有者だと言うと、責任者が現れ…
「ここは必ずしも、あなたの土地とは限らない。連絡があるまで、ここには戻って来るな。そして、このことは誰にも言わないように。」
なんと、軍によって穴のある土地が封鎖されたという。

底が見えない穴が、軍によって封鎖されたと語った、メル。 この穴は異世界への入口か、それとも宇宙人の秘密基地か?
地元メディアでも大きく取り上げられ、様々な憶測が語られた。 そして、地元の名門ワシントン大学には、研究チームが立ち上がることに! さらに、その調査の最中、研究チームが当時の衛生写真を確認していたところ、メルがラジオに出演した直後、エレンズバーグの一部が突如、白抜きになるという事態まで発生したというのだ!
こうして全米がメルが語る穴に注目。 その結果、その穴は『メルの穴』と呼ばれるように。

そして、誰もが『メルの穴』はどこにあるのか、どのような穴なのか、一眼見たいと思っていた矢先、再びラジオ番組に登場したメルから、予想だにしない発言が飛び出す!
突然、見知らぬ者たちが自宅を訪れ、こう告げられたのだという。
「あの穴の近くで麻薬を製造しているな? 君を拘束することは簡単にできるんだぞ。」
全くの言いがかりであったが、彼らはこれを理由にとんでもない契約を持ちかけてきたという。 それは、穴がある土地を生涯に渡って貸すというもの。 しかも、その条件は…町を去る事、そしてこの穴に関する一連の情報を一切開示しない事。

当然、こんな契約には同意しない…と思いきや、メルはこれにサインをしたのだという。 その理由が衝撃的だった!
メル「私はオーストラリアに行き、年間4億5000万円を受け取ることにしたんだ。」
そしてこの放送後、ラジオ局はメルと全く連絡が取れなくなった。

ラジオのリスナーたちの中には、メル・ウォーターズという名前の在住記録や、周辺の土地の所有記録を調べた者もいたが、彼に関する情報は何一つ出てこなかった。 隠蔽したい当局によって消されたのではないか? もしくは『メル』という名は、本名ではないのではないかなど、議論は白熱。
一体、メルの穴はどこにあるのか?
そんな中、我々にはある疑問が浮かんだ。 『メルの穴』は、24キロ以上と言われているが、地中深い場所は、一体どのような世界なのか?
という事で!実際に確認されているデカくて深〜い! アンビリバボーな穴、掘り下げてみました!

日本で一番深〜い穴を掘り下げよう!

まずは!日本一、深い穴は? それは、新潟県糸魚川市にある、白蓮洞という洞窟。
だが、色々と調べてみた結果、唯一あったのは清流が流れる先にある穴の入り口らしき映像のみ。 これはもう、行くしかない!という事で、現地へ!
と、意気込んだのだが…なんと、落石の影響で崩れた道の補修工事を行なっており、一帯は立入禁止となっていた。 現地へ行くのは、断念。

せめて、白蓮洞の映像や写真を見つけようと、地元の博物館を訪ねてみると、白蓮洞の断面を表した模型を発見! その深さは、なんと!地表から513メートル!
是非、その中を覗いてみたい!

という事で、学芸員の香取さんに聞いてみると…
香取「実は、この白蓮洞は、一番最後に公式で入ったのが、1970年代になっていまして、それ以降は、洞窟の中に入る事自体ができないという形で、中の映像も残っていない。」
1976年、民間の探検隊が洞窟に入った所、大雨の影響で遭難騒ぎになる事故が発生。 それ以降、関係者が協議し、洞窟への立入を禁止に。 以来48年間、誰も入っていないという。

だが、ここまで来たら、意地でも穴の中が覗きたい! 調べたところ、事故の2年前に関西大学の探検部が、513メートルまで到達したという事が判明。 という事で、我々はその探検部に接触。 すると…当時 1年生として、白蓮洞の途中まで入ったお二人に話を伺え、数枚の写真と当時の大学新聞に掲載されたレポートを入手することが出来た!
では、その内容と共に…その穴、覗きましょう!

レポートにはこう書かれていた。
「八月四日、白蓮洞へのアタックを開始する。前夜、ジャンケンで決めたメンバーが先発して、洞内へ消えてゆく。」
「深さ二〇〇メートル付近にある五五メートルの大滝は、大きな障害であった。」
当時1年生だった高味さんと西川さんは、こう話してくれた。
高味「水が流れ落ちていく中を、当たりながら外れながらみたいな。これはやっぱり印象的でしたね。」
西川「八木さんという先輩が『美女の滝』と名付けたんです。ダジャレですけど、ビショビショになるという事で。」
「八月九日、最深部、深さ五一三メートル。この白蓮洞の『しっぽ』、そして我々の終着駅だ。その水の蒼さと、砂の白さは、我々にとって、この世のものではない『なにか』の存在を信じさせるに十分だったと思う。」
辿り着いた最深部は湖であったため、それ以上進めなかったが、洞窟は、さらに奥まで続いているように見えたという。

また、学芸員の香取さんは、こうも話していた。
香取「実はこの土地自体が、今でも隆起を続けている場所になっているので、1000年に1メートルくらいのペースで地面が(洞窟ごと)持ち上がっているので、深くなっていると考えられています。」
人知れず、今現在も成長し続けている白蓮洞。 いつかまた、その穴の中を調査できる日が来る事を願う。

白蓮洞は、日本一深い自然が作った穴だったが、人工で掘った日本一深い穴だと?
調べた所、同じく新潟県新潟市竹野町に、それはあるらしいが、詳しい場所は不明。 という事で、現地調査へ!
地元の人に聞いてみても…日本一だというのに、誰も知らない。 最後の頼みの綱として、自治会長さんに聴取!
自治会長「相当前に、そんなのがあったような覚えがあります。」
ついに知っている人に辿り着いた!
自治会長「ガスとか石油とか、資源の試掘をするような話がありましてね。やぐらを建てて1年くらい掘ったような事が。」

という事で、その穴に案内してもらう事に。 その土地の所有者である、小林さんも合流。 穴の場所を聞いてみると、小林さんが指さしたのは…え?田んぼ??穴は???
小林「調査終了後、元に戻すという約束でしたので、元通りに復元して返してもらいました。」
またしても、穴そのものは見られず。

それにしても、どのくらいの深さの穴だったのだろうか? その穴を掘った会社の方に話を伺う事ができた。
スタッフ「(穴を掘ったのは)いつ頃の話?」
浦野「平成4年ですから、1992年から93年の1年間に渡って掘りました。6300メートルまで掘ってくださいという依頼を受けて、私たちの会社が掘りました。」
そう、最終的に掘ったのは、6310メートル! これが、現在に至るまで人工で掘った、日本一深い穴!

浦野「最初から6300メートルまでの深さの所に、(資源が)あるだろうと、それ以上(のところに)は、ないだろうというのは分かっていたんですね。」
しかしながら、結局、資源は出てこず、穴は埋め戻すことに。 また、穴の直径も22センチのため、穴自体の写真も存在しないのだという。 残念ながら、日本一深い穴を、直接覗く事はできなかった。

世界のデカくて深〜い穴を掘り下げよう!

だったら!世界の穴にシフトチェンジ! 世界には、どんな穴があるのか、掘り下げてみよう!
トルコとロシアに挟まれた国、ジョージアの北部。 標高2000メートル級の山を登ると、その穴がある。 その名は『ベロブキナ洞窟』
今から7年前、各国の洞窟を調査するロシアの民間団体が、この場所の探索に乗り出した。

それでは、その穴、覗きましょう!
地上から400メートル地点。 ここで、最初の難所が現れた。
それは、この垂直穴、通称『ババトゥンバ』
その長さは、155メートル。 後に『世界最大級の垂直穴』に認定された。

地上から1000メートルを越えると…通路は極端に狭くなっていく。 ついには、人間がやっと通れる程の隙間に。 地上から1800メートル地点では…川のような水流を浸かって移動していく難所も多くなる。
開けた場所に辿り着くと、テントを張り、この日一日の疲れを癒す。 そう、穴の奥深くまで行くには、到底一日では無理なのだ。

そして、穴の中を進む事、なんと一週間! 洞窟内に出来た湖に到達。
水深が深く、これ以上進めないと判断。 ここが、人間が入ることができる最深地点であった。

翌年、同じチームが、さらに奥を調査するため、水中を探索できるマシンを持って、再び洞窟へ。
だが!なんと調査中に大雨が降り、洞窟内に大量の水が流れ込んできたのだ! 必要最小限の荷物だけを持ち、急いで引き返す結果に。 洞窟という現場は、常に危険と隣り合わせなのだ。

それでも昨年、再び洞窟へ。 その結果、水中探索マシンによって、自然に出来た穴としては、世界一深い位置まで到達! そこは、地上から2223メートル!
だが洞窟は、さらに奥まで広がっている事が分かっている。 実際どのくらいの深さなのかは、今も分かっていないのだという。

こちらは、自然に出来た世界一の穴だったが…『人工的に作られた、世界最大級の穴』だと?
南アフリカ・北ケープ州の州都・キンバリー。 この街では、1870年代からダイヤモンドの採掘作業が開始された。 1914年までに、のべ5万人の鉱夫が集結したのだが、ダイヤモンドを取るために掘られた、巨大な鉱山の穴だけが今なお残っているのだ! この穴のすごい所は、機械を一切使わず、全てツルハシやシャベルだけの人力で掘られた点!

その穴、覗きましょう!
ご覧の通り、住宅街の真ん中にポッカリと口を開ける穴。 実は、ダイヤモンド採掘のために人が集まった事により、穴の周辺が栄え、町ができたのだという。 この穴の名は、『ビッグホール』。 水が張っているため、最深部までは見えないが、深さは240メートル、幅は463メートル。 掘り出された土砂は、なんと2200万トンにも及ぶという。 今ではダイヤモンド級の輝きを放ち、多くの人が訪れる観光スポットになっている。

こちらは、人力で掘られた世界最大級の穴だったが、『人類が降りられる世界一深い穴』だと?
それは、同じく南アフリカにある、『ムポネン金鉱山』
ここには、人類が降り立った世界最深地点があるのだ。

その穴、覗きましょう!
その穴を降りるには…エレベーターに乗車! どんどん下がっていくが、なかなか辿り着かない。
1台のエレベーターにひたすら乗り続ける事、なんと1時間以上。 やっと到着!そこはなんと!地下4キロ!
ここが、人類が降り立った地表から最も深い場所である! だが、そこは、とんでもなく過酷な現場だった。

溢れ出す地下水の温度は、65度!
周りを囲む岩石の温度は、60度!
湿度は90%!
地下4キロにもなると、空気が循環されず、地熱が放出されないことから、地球内部の熱を直に感じるのだ。 これからも金鉱山が稼働する限り、最深地点は更新されていくだろう。

こちらは、人類が降り立った世界一深い穴だったが…『人類が掘った世界一深い穴』だと? それがあるのは、ロシアとフィンランドとの国境に近いコラ半島の廃墟と化した建物のすぐ近く。 ここに人類が掘った世界一深い穴がある。
その穴、覗きましょう!
えっ!? 蓋があって覗けない! そもそも、これは何の穴?

実はこれ、今から50年ほど前、旧ソビエト連邦が地球の地殻構造を確認するために、国の科学検証プロジェクトとして掘り始めた穴なのだ。
1970年、掘削を開始。 直径23センチの穴を、一日20メートルほど掘り進めたのだという。 掘った土をパイプの中に溜めていく仕組みのドリルで掘削していた。
だが、掘削の途中、大きな問題が発生。 なんと ドリルをつないでいるパイプが、地中深くの穴の中で切れしまうアクシデントが多発したのだ。

こうなると、ドリルを回収する術はない。 そこで作業チームが取った対策は、新しいドリルを投入。 掘り進む角度を変えて、別の穴を作ること。 その結果、穴は枝がたくさん伸びる木のような形になっていった。

こうして、試行錯誤を繰り返しながら掘り進めていった結果、1990年、今なお破られていない、人類が掘った世界一の深さを記録! その深さは、なんと12.262キロ!
しかし、何故それ以上、掘り進めなかったのか? 実は、深さ10キロで100度と予想された地中温度は、実際は120度。 さらに、深さ12キロでは200度に達したのだという。 この温度では、ドリルが機能しないため、1992年、プロジェクトの中止が決定した。 このプロジェクトには、トータル5兆円以上が投じられたが…現在、直径23センチの穴は封鎖されている。

陰謀!? メルが最後に語った衝撃的すぎる内容

この穴は、およそ12キロにも及ぶ、確認されている世界一深い穴だったが、メル・ウォーターズがラジオ番組で発言した事により、全米で大フィーバーを起こした『メルの穴』の深さは、倍の24キロ以上と言われている。
ちなみに地下24キロになると、そこはどんな状態になっているのか? 地質学者の浦野健作氏によると…
「もし、20数km掘ったとしたら、もう1000度くらいまで達しても、おかしくないですね。1000℃になると、もうほとんどの岩石が溶けますので。火山のマグマだまりみたいな状態になりますけど、それを掘り当てたら噴出して、それが火山になりますからね。」

そんな穴が、本当に存在するのか? 我々は、オーストラリアへ移住したという、メルを追跡してみることに!
という事で、かつてメルが出演し、騒動の始まりとなった、ラジオ番組の現プロデューサーに聞いてみた。
プロデューサー 「実はよく知らないんだ。僕がスタッフに加わる、ずっと昔の話だからね」

だが、そう言いつつ、彼はあるものを送ってくれた。
実は、騒動の5年後、全くコンタクトが取れなくなっていたメルから突然、ラジオ番組に連絡が来たのだという。 一時帰国し、その間、再び番組に出演していたというのだが…その最後の出演回の音源を送ってくれたのだ。 そこで語られていたのは、あまりにも衝撃的でミステリアスな話だった!

メル「番組であれこれ話されてはまずいと思った人がいたのかもしれないね。」
スタッフ「オーストラリアで裕福な生活をしていたのに、どうしてアメリカに戻ってきたの?」
メル「甥の引っ越しの手伝いのためにワシントン州に戻っていたんだ。」

その帰宅途中、突然気を失い、気が付くとサンフランシスコの荒んだ路上に倒れており、持ち物が全てなくなっていたのだという。 腕に痛みがあり、袖をまくると点滴のテープが貼られていた。 さらに、奥歯が全て抜き取られていたという。
アメリカに戻ったことで、契約を一方的に破棄したと取られ、報復を受けたということなのか? そして、この放送以降、メルからの連絡は完全に途絶えたのだという。

今回、我々も手を尽くしたが、メル、そしてメルの穴のこれ以上の情報を掴む事は叶わなかった。 しかし今なお、掲示板サイトでは、穴の場所情報などが多々寄せられている。
さらに、それを元に実際に穴を探す人たちも多く、『メルの穴』の熱狂は続いているという。 メルの穴など、所詮 作り話なのではないか? そう思う方も多いだろう。 しかし、先ほど紹介した世界一深い洞窟も、あくまで現在、確認されている中でという注釈付き。 まだ我々が発見出来ていないだけで、未知のすごい穴がこの地球上のどこかに存在する可能性は十分あり得るのだ。