3月17日 オンエア
女性の憧れ!◯◯生活のアンビリバボーな実態とは!?
 

今、TikTokで話題となっている女性がいます。 ルドヴィカ・サンナッツァーロ・ナッタさん、20歳。
去年、自宅での暮らしぶりをTikTokに公開したところ、「アンビリバボーな家」に注目が集まり、いいねの総数が2900万以上と大きな反響を呼びました。

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そんな彼女が暮らしているのは、ニューヨーク。 早速訪ねてみると…通されたのは、2LDKの普通のアパート。 実は今、専門学校に通うためNYに留学中なんだとか。
どうやら TikTokで反響を呼んだのは、イタリア・ピエモンテ州にある実家なんだそうです。

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ということで今回、コロナ禍で行くことができない番組スタッフの代わりに…日本のアニメにハマったのをきっかけに日本語をマスター、現在は出版社に勤め日本との掛橋を担うジョージアさんにリポートをお願いしました。
さっそくルドヴィカさんの実家を訪れると、そこには堂々とそびえ立つお城が! そう、彼女の実家はお城だったんです!! 一体中はどんな風になっているのでしょうか?

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こちらがルドヴィカさんのお父さんで城主のジュゼッペさん。 実はルドヴィカさん一家は、12世紀にローマ皇帝に仕え、外交や戦争で功績をあげた騎士の家系。 このお城も、皇帝の許可を得て13世紀に建造し、28代に渡り受け継いできた由緒ある建物なんだそう。
4棟からなるお城には…5つのリビングルームや、15のベッドルームなど、全部で45の部屋があり、その広さはおよそ1万平方メートルと野球場並み! ちなみに、もしも売却する場合の価格を尋ねて見たのですが、絶対に売らないため、全くわからないそう。

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そんなまさにプライスレスなお城生活は女性の憧れ。 しかし、「みんな、おとぎ話のようなお城の生活を想像しているけど、それは真実ではないわ!」とルドヴィカさんは言う。 ひとりで広い部屋にいる時や、両親が大人数がけのテーブルに座って、たった二人で食事をしているのを見た時、なんだか寂しい気持ちになるんだそうです。 さらに、ルドヴィカさんの不満は止まりません。 そこで我々は、彼女の不満を確認してみることに!

【お城暮らしの不満・その1】

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ルドヴィカ「時々、訪問者が帰ってしまうことがあるの。」
玄関まで行くのに時間がかかるため、宅配便などは急ぎの時など帰ってしまうと言うのだ。
実際どれくらいかかるのか、城主の伯爵が一番遠い部屋にいる場合を想定し、検証してみることに。 結果は3分27秒!
ちなみに帰ってしまう配送業者に対して、伯爵は…「彼らはいつも生き急いでいるんだよ」

【お城暮らしの不満・その2】

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ルドヴィカ「冬、絶対に入りたくない部屋があるの。」
こちらは、家族行事やパーティーの際に使われてきた舞踏室。 天井には、ミケランジェロやラファエロなどの著名人が描かれたフレスコ画があり、床には家紋が施されています。
素敵な部屋なのにルドヴィカさんが来たがらない理由は…寒いから! 実際に部屋の温度を測ってみると…12度! 暖房をつけても、部屋が広すぎて温まりづらいんだそう。
しかし…「冬場は確かに寒いよ。けれども逆に夏は涼しくて快適なんだ。クーラーも必要なしさ!」と、伯爵はプラス思考!

【お城暮らしの不満・その3】

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ルドヴィカ「子供の頃、そして時折 今もお城の地下に行くのが怖いの。」
地下への入り口があるのはお城の外、日陰で空気はひんやりとしています。 ロウソクに火を灯し…いざ地下の一室へ!
この場所の正体、それは…地下牢
現在は時折観光客に開放していることもあり、びっくりグッズを設置しているそう。 しかし、230年ほど前までは実際に使われていた本物の地下牢なんだそうです。

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こんな風にお城での生活は不便なことも多いそうですが、ルドヴィカさんはこう話してくれました。
「それでもお城に住むのはとても魅惑的でユニークよ。だって、お城でしか経験できないこともたくさんあるもの!」
「私は物心ついた時から、将来はブロードウェイやハリウッドなどの映画界で働きたいと思っていたの。こういう夢を抱いたのもお城での生活で、想像力や独創力が鍛えられたからよ。」

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現在はNYでミュージカルの勉強をしているルドヴィカさん。 実は今回ご両親へのメッセージがあるそうです。
「パパ、ママ、元気してる?ここNYで、アパート暮らしをしていると、お城での生活がすごく恋しくなるわ。私が今ここでミュージカルの勉強をしているのも、あのお城で育ったおかげよ。あんな魔法の国のような場所で暮らしたら、物語を創作して登場人物のような人生を生きたくなるのも当然よね。二人にはとても感謝してるわ。」
お城…それは不便なことも多いけれど、他にはないユニークな体験を満喫できる、アンビリバボーな物件でした。