7月22日 オンエア
世界で活躍するアンビリバボーな女性
 
photo

皆さんは、この女性をご存知だろうか? バイオリニスト、廣津留(ひろつる)すみれさん、27歳。
高校在学中に、ニューヨークのカーネギーホールでソロデビュー。 以来、世界を股にかけ活躍する音楽家だ。
しかし今、彼女が注目を集めているのは、バイオリニストとしてだけではない。 実は、彼女は世界トップクラスの大学、ハーバードに現役で合格! しかも、首席で卒業!
さらに!ハーバード卒業後は、世界の音楽大学ランキング1位、ジュリアード音楽院に入学! すると…ここも首席で卒業したのだ!

photo

彼女は驚くことに、小中高と一般的な公立校出身! しかも、塾に通った事は、なし! 海外留学経験も、なし!
経歴を見ると「天才」としか言いようがないが…
「天才と呼ばれるのは、本当好きじゃないんですけど。努力の天才ならいいですよ。努力の天才って呼んでほしいと思います。」
彼女が世界屈指の名門校を首席で卒業できた、その背景には…驚くべき独学術があった!

photo

1993年、すみれは父と英語教室を主宰する母の元に生まれた。 実は彼女、幼稚園には通わなかった。
それには理由があった。 母・真理は、すみれを妊娠中、育児書を読み漁ったという。 その数…何と200冊以上! 中でも最も影響を受けたのが…学校に通わず、自宅で父から勉強を教わった少年について書かれたものだった。 彼は20歳で世界トップレベルの大学、マサチューセッツ工科大学の准教授になったという。
真理は「日常の暮らしを楽しみながら、親子で勉強できたら…めっちゃ楽しそう」と思った。

photo photo photo

こうして彼女は、すみれを幼稚園には通わせず、家庭内で学習させる育児法を選んだのだ。 しかし、廣津留家の家庭学習は、少し特殊だった。
真理は、ゲームで漢字を学べるように工夫した。 例えば、玄関から靴を持ってくるというゲーム…子供でも『靴』がどれかは分かる。 その横に漢字を置いておく事で、自然とものと漢字を結びつけて覚えるのだという。 さらに、絵本の平仮名の上に全て漢字を貼っておいたという。

photo

廣津留家・家庭学習法、その1!
『子供には難しすぎる』、と決めつけない!
『まだ小さいから漢字は難しすぎる』という発想は真理には、全くなかった。 難しい事を最初にやったら、後が楽、という考えが基本。

photo photo

それは漢字だけではなく…真理お手製のカードで英単語も記憶。 さらに、単語だけにとどまらず…英文まで!

photo

廣津留家・家庭学習法、その2!
アルファベットの書き取りは、すっ飛ばす!
英単語、さらに英文の暗記から始める事で、アルファベットは自然に覚える。 『これは猫よ』なんて親が教える必要はなく、子供は直感的に暗記していく。
また真理は、子供に何かを教える際、『減点方式』ではなく『加点方式』で褒めに褒めまくるのだという。

photo

さらに3歳からバイオリンを習い始めたすみれ。
音階は真理が弾くピアノを聞き、譜面と音を一致させながら覚えたのだという。

photo photo

廣津留家・家庭学習法、その3!
子供が興味を示すように仕掛ける!
『読んであげるからこっちおいで』ではなく、子供が関心を示して、自らやりたいと思って始めた方がやらされている感がなくなり、楽しく学べる。 こうした母・オリジナルの勉強法で、すみれはなんと4歳で、英検3級に合格! これは当時の最年少記録だった。
また3歳から始めたバイオリン。 その熱は小学校に上がってからも、冷めることはなく…本格的にレッスンを受け始めると、どんどんのめり込んでいった。

photo

そんな彼女は高校2年の2月、世界トップクラスの大学、アメリカ・ハーバード大学に進学したいと言い出した!
実は、この前年(2009年)バイオリンの国際コンクールで優勝を果たした彼女は、他の成績優秀者とともにアメリカツアーを敢行。 その際、ホールのたまたま近くにあったのが、ハーバード大学だったのだが…その時見た学生たちがキラキラと輝いていたのだ。 さらに、ボストンは音楽も盛んだったことから、受験したいと思ったという。

photo photo

担任教師にハーバード大学の受験方法を相談したのだが、教師も分からなかった。 そこで、どうすればハーバードを受験できるのか、自分で調べてみた。 すると…筆記試験は福岡の会場でも受けられる事がわかった。 さらに、面接もスカイプでOKだったのだ! しかし試験まではたった9ヶ月しかなかった。

photo

普通の公立高校から、世界屈指の名門ハーバード大学への挑戦を決意したすみれ。 彼女がまず行ったのは…To Doリストの作成!
実は、母・真理は毎晩、翌日のToDoリストを作成していた。 その姿を見ていた、幼い頃のすみれは自然と真似し始めた。 このリスト作りを毎日習慣で行っていたすみれは、すべき事を思いつくまま書き出した後…次々実行していった。

photo

そして、もう一つ、とっておきの勉強法が…5分メソッド!
その名の通り、5分ごとにスケジュールを組んでいくというもの。 1時間を1コマと考えると、1個のことしかできないが、5分が12個あると考えると、細かく12個の事が出来る。 人は締め切りがあると馬鹿力が出るので、効率があがり一つのタスクの密度が上がるのだという。
こうして、家庭学習で培ったテクニックで受験勉強に励む一方、バイオリンの練習も手を抜くことはなかった。 そして学業と音楽、2つの分野で凄まじい努力を重ねた結果…見事、現役でハーバード大学に合格!

ハーバード大学進学後もバイオリンを続けていたすみれ。 彼女はここである人物と運命的な出会いを果たす。
その人物こそ…現代最高のチェリストとして名高い、ヨーヨー・マ。 実は、彼もハーバード大学出身である。 すみれのステージでの演奏をたまたまヨーヨー・マの関係者が観賞しており、それがきっかけで、共演する事になったのだという。

photo

すみれさんはこう話してくれた。
「今までは音楽はすごい自己満足なものだと思っていたら、ヨーヨー・マは音楽を通して教育とか、慈善活動したりとか、音楽をツールとして使っているなというイメージがあったんですよ。なので、これはこの道を突き詰めてもいいんだと思って。」

photo

この出会いをきっかけに、すみれは本気で音楽に取り組むことを決意する。 ただし、勉学も疎かにしたくはなかった。 こうして在学中、勉学とバイオリン、両方に全力で挑んだ彼女はハーバード大学を首席で卒業! さらに卒業後、音楽大学ランキング1位の、ジュリアード音楽院に入学すると…ここも首席で卒業したのだ!
3年前にはニューヨークで、若いアーティストたちのサポートを行う、音楽コンサルティング会社を起業。 精力的に活動している。

photo

すみれさんは最後にこう話してくれた。
「天才と呼ばれている人は、きっとめちゃくちゃ努力してきている方だと思うし、その『天才』って言葉があると、『私は天才じゃない』と思っている人が、絶対にそこには辿り着けないと思っちゃうと思うんですよね。なのでその壁を作りたくないというか、きっと、どの分野でも、大谷翔平でも、誰でも、努力があったから今すごい成績を出していると思うんですよ。なので、そこを無視するのは、その人にとっても失礼だし、みんなの可能性も削いじゃうかなと思うので、誰でも努力したら目標に辿り着けるというのを、本当に伝えたいと思います。」