11月22日 オンエア
たった一日で人生激変! 貧乏大学生に何が?
 
 
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アメリカ・アラバマ州、ホームウッドに住む二十歳の大学生、ウォルター・カーさん。 将来の夢は理学療法士という明るい青年だ。
今年7月、一人暮らしを始めたばかりの頃だった。 実家は裕福とは言えず、親に負担はかけられない。 彼は家賃を払うため、アルバイトを探していた。 そして見つけたのが引っ越し業者のアルバイト。 数名のバイト仲間と共に、主に個人宅の引っ越しを手伝う仕事だった。
 
 
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初仕事の前日、予期せぬ事が起こった。 集合先である依頼人の自宅まで、車で行くつもりだったのだが…エンジンがかからないのだ。
車がなければ生活できないアメリカの地方都市。 大切に乗っていた中古車だったが、調べてみても故障原因はわからなかった。 目的地は、およそ32キロ離れたペルハムという街に住む家族の家。 集合時間は翌朝の8時、電車や路線バスも走ってない地域、無論 今から修理に出してもとても間に合わない。
 
 
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そこで…車で送ってくれる友達を探すことにした。 急な頼みだったため、送ってくれる友人はなかなか現れなかったが、引き受けてくれる友人が見つかった! これで、大事な初仕事を休まずに済む、そう思い、早めに床についた。
だが…その友人から電話がかかったきた。 急用が出来てしまい、明日 ウォルターさんを送ることができなくなってしまったというのだ。 すでに夜の10時、他に頼れる人はいない…もはや、万事休すなのか?
 
 
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その時、彼が下した決断は…約32キロ先の勤務地まで、『徒歩で向かう』というものだった! 32キロといえば東京駅と横浜駅まで歩くと約30キロなので、それよりも2キロ長い。常識では考えられない。
一体ナゼ、歩いて行こうとしたのか? ウォルターさんはこう話してくれた。
「大事な初仕事を絶対に休むわけにはいかない。『何があっても絶対に諦めるな』というのは、幼い頃からずっと言われ続けた僕の母の教えです。」
 
 
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そこで、グーグルマップで目的地までの所要時間を計算。 徒歩で7時間以上かかることを確認すると…引越し作業が始まる午前8時に間に合うよう深夜0時に家を出て歩き始めたのである。
しかし…実際に歩いてみて分かったことがある。 幹線道路とはいえ、アラバマ州の郊外を走るこの道沿いは、深夜ともなれば交通量もめっきり減り…とても心細かった。 だが、自分で選んだ手段…弱音は吐いていられない。 気持ちを奮い立たせ、歩き続けた。
 
 
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だが、この辺りは野犬がよく出没し、人的被害も多かった。 さらに、強盗にあう危険もあった。 ウォルターさんは野犬対策として野球のボール1個と、護身用として果物ナイフを携帯していた。
ちょうど半分の地点まできた時には、既に4時間が経過。 予想外の疲労とストレスで、一休みした時だった…巡回中の警官から職務質問をうけてしまった。 果物ナイフを持っていることを怪しまれ、警察署まで連行でもされたら、バイトの集合時間に間に合わない。 ウォルターさんは、深夜に家から合計32キロも歩くはめになった事情を説明した。
 
 
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すると、警官たちはウォルターさんをパトカーに乗せ、目的地の方向へ5キロほど進んだ場所にあるハンバーガーショップに連れてきてくれ、朝食をご馳走してくれたのである! 食事が終わると、さらに警官達はウォルターさんをパトカーに乗せ、目的地の方向にもう数キロ走り…そして、安全に歩いて行ける場所で下ろしてくれた。
ここまでしてもらったからには、絶対に8時までに着かなければ! だが、すでに20キロ近くも歩き、疲労からペースは確実に落ちていた。 果たして時間までに間に合うのか?
 
 
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午前6時30分。
ジェニー・ラミーさんの家に警官が訪ねてきてこう言った。 「今日、ご引っ越しされるラミーご夫妻で間違いありませんよね?」
彼は、あの2人の警官の同僚だった。 そして、パトカーの助手席にいたのは、ウォルターさんだ! 一体どういう事なのか?
 
 
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実は、ウォルターさんと出会った最初の警官2人は、署に戻った際、次の担当者にウォルターさんのフォローをお願いしてくれていたのだ。
こうして、警官ダフィーは、任務が始まるとすぐに、同僚達がウォルターさんを降ろした場所へ直行。 疲労困憊の彼を発見すると…パトカーに乗せ、引越しの依頼主、ジェニー・ラミーさんの家まで直接送り届けたのだ。
だが、予定より1時間半も早い、早朝6時半に着いてしまった。 やむなく、ウォルターさんをパトカーに待機させたまま、夫妻に早く到着してしまった理由を説明した、というわけだった。
 
 
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ウォルターさんは休憩も取らず、先に荷造りを始めた。 スタッフも集合して本格的に引っ越し作業が始まっても、真面目に人一倍働いた。
そして、ジェニーさんが、その日の出来事をフェイスブックに綴ると…瞬く間に話題となった。 さらにその投稿は拡散され、ある人物の耳に入ることとなる。 今回の雇い主、引っ越し会社のCEO ルーク・マークリン氏、その人だ。
 
 
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すると、いちアルバイトの身に予期せぬ出来事が! マークリンCEOが、直接ウォルターさんに会いたいというのだ。
これはその時の実際の映像。 現地には、あの時の警察官たちとジェニーさんの姿もあった。
そして突然、マークリン氏が、まだ自分でもほとんど運転していない車をウォルターさんにプレゼントしたのだ! そして、ウォルターさんは今も、学業の傍ら引っ越しのアルバイトを続けているいう。
 
 
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あれから3ヶ月、ウォルターさんの家を訪ねてみると…社長にもらった車を磨いている彼の姿が! こまめに整備して大切に乗っているという。
まさにこれから、愛車に乗って出かけるというウォルターさんに同行させてもらうと、向かった先は…ジェニーさんのお宅だった。 実はあれから2人は、家族同然の付き合いとなり、ウォルターさんが毎週のように、ジェニーさんのお宅を訪ねているという。
 
 
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ところでジェニーさん、あの日の出来事をSNSに書き込むと同時に、車が壊れ困っていたウォルターさんのために、クラウドファウンディングによる募金サイトを立ち上げていた。 すると全米各地から…目標金額を大きく上回るお金が集まった。 その額、なんと9万ドル!
しかし車はプレゼントされたため、もう買う必要はない。 そこでウォルターさんは…
「集まった募金の一部を、バーミンガム教育財団に寄付しました。特に高校から大学へ進学する子どもたちの役に少しでも立つことがしたい。そう思ったからです。」
 
 
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更にうれしい出来事が! 実は、金銭的に余裕がなかったウォルターさんは、この冬、短大を卒業したあとに海兵隊に入隊、そこで奨学金を獲得後、大学へ編入して理学療法士を目指す予定でいたのだが…ローソン短大を卒業後、アラバマ州立大学に編入することになった。 実は彼の話題をTVで知り、その人間性を高く評価した大学から、返済義務のない奨学金付で編入の誘いをうけたのだ。
 
 
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最後にウォルターさんは、こう話してくれた。
「何かとうまくいかなくても、ちゃんとやったのに失敗しても、それらはすべて僕の信じる力を試すテストなんです。絶対に諦めないという信念を持ち続けることができたからこそ、今の自分があります。みなさんも絶対に諦めないという信念を持ち続けて下さい。」