11月1日 オンエア
子供達の未来に奇跡を! 少女を支えた家族の絆
 
 
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 全米で大人気のテレビ番組『アメリカズ・ゴット・タレント』、放送開始から12年、これまで多くのスターを排出。 決勝まで実に一年をかけて行われ、毎回 1500万人以上が視聴するという。 明日のスターを目指す者たちの、まさに登竜門と呼べる番組である。
 そんな中、昨年行われた決勝大会、優勝を争う10組の中に2人の少女がいた。 12歳のダルシーと、10歳のアンジェリカ。 だがこの時、会場にいる誰1人として知らなかった、彼女たちがこの舞台に立つまでに、それぞれ大きな困難を抱え、家族との絆でそれに立ち向かってきたことを。 そして、2組の親子の愛は、全米を大きな感動で包むことになる。
 
 
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 アメリカ・オクラホマシティで生を受けたダルシー。 兄弟たちは、地元のドラマ・CMなどに数多く出演、家族は 近所でも有名な芸能一家だった。 ダルシー自身も歌うことが大好きで、兄弟同様いつか人前で披露してみたいと思っていた。 両親も将来を大いに期待していたのだが、彼女には克服できないことがあった。
 それは…誰かが、自分に注目していると思うと緊張してしまい、何もできなくなってしまう…極度の引っ込み思案だった。 人前で歌おうとすると、どうしても声が出ない。 そんなことが重なり、完全に自信を失っていたのだ。
 ダルシーの将来を気にかけた両親は、体操やバレエなど様々な習い事をさせた。 だが結局、引っ込み思案を克服させることは出来なかった。
 
 
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 そんなある日、家族で訪れたコンテスト会場で…ダルシーは運命の出会いを果たす! 会場から戻ると、すぐに熱心に何かを始めた。 それは、1日だけではなく、何日にもわたった。
 謎の行動が数週間ほど続いたある日…ダルシーは母にお願いがあると言い出した。 実はあの日、コンテスト会場で、年上の少女の披露する腹話術をみて、これなら注目は人形にいくため、緊張しなくなるかもしれないと思ったのだ。 腹話術なら きっと自分を変えられる…そう考え、1人、鏡の前で練習していたのだ。 ダルシーのお願いとは、腹話術用の人形を買って欲しいというものだった!
 
 
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 両親が人形をプレゼントすると、毎日 何時間も練習を続け、着実に実力をつけていった。 すると…次第に人前でも緊張することなく、思ったように表現できるようになった。
 そして、腹話術を初めて2年の月日が経ったある日…ダルシーは「ゴット・タレントに出てみたい」と両親に言ったのだ。 両親は彼女の熱意を後押し! ダルシーの戦いが始まった。
 
 
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 アメリカズ・ゴッド・タレントで優勝するには、全米から集まった何千というパフォーマーを相手に5回以上ある予選を勝ち抜く必要がある。 ダルシーは腹話術を初めてまだ2年…しかも極度のあがり症で引っ込み思案。 それでも自分の夢と、支えてくれた両親のため、パートナーの人形とともに勇気を持って一歩を踏み出した。
 すると…見事、予選を通過!! さらに快進撃は続き…ついに最後の10組に残った。 そうダルシーは決勝進出を決めたのだ!
 
 
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 一方、同じく決勝の舞台に進んだ、10歳の少女、アトランタに住むアンジェリカは…会社員の父とフィリピン出身の母の元に育ち、物心がついた頃から、歌手になることを夢見ていた。 しかし、彼女が4歳になった時…40度近くの熱が1週間以上続き、両親が病院へと連れて行くと、重度の肺炎であることが判明。
 
 
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 さらに臓器障害を引き起こす敗血症を併発。 中でも腎臓は完全に破壊され、移植を受けるか、透析治療を一生続けるしかない状態になってしまった。
 3ヶ月に及ぶ入院生活で彼女を支えたもの、それは…歌だった。 肺炎の影響で、声も思ったとおりに出なかった。 それでも歌っている間だけは、気持ちを紛らわせることができた。
 
 
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 病状は安定していたものの、完治した訳ではない。 しかも…腎臓は機能しておらず、透析治療を続けながら、腎臓を提供してくれるドナーを待つしかない状況だった。 そこで、両親の腎臓が適合するか、検査することにした。
 すると…母親の腎臓が適合することが判明。 病気の発症から1年半後、移植手術が行われた。 結果は…無事成功!! アンジェリカは病に打ち勝ったのだ!
 
 
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 手術後、みるみる回復したアンジェリカは、歌のレッスンをスタート。 夢の実現に向け、本格的に歩み出した。 そして手術から3年ほどがすぎたある日…「ゴット・タレントに挑戦する」と宣言。
「歌手になりたい」アンジェリカの夢は、いつしか両親の夢にもなっていた。
 
 
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 こうして、彼女はゴッド・タレントに挑戦。 自分の夢のため、夢を後押ししてくれた両親のため、熱い思いを胸に挑んだ結果…見事 強敵を打ち破り、決勝へ進出!
 さらに…母の体には、新たな命が宿っていた。 そして決勝の1ヶ月前…アンジェリカに妹ができた。 妹のためにも、優勝して夢を叶えたい、新たな思いを胸に決勝へ臨んだ。
 
 
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 迎えた決勝戦当日…会場は新たなスターの誕生を前に熱気であふれていた。 果たして勝利を手にするのは…夢を叶え、両親の期待に応えるため、自らの弱点と向き合い、挑戦したダルシーか? 腎臓を提供してくれた母、そして新しい家族のためにも歌手になると誓ったアンジェリカか? はたまた他の誰かか?
 
 
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 2人の少女の優勝をかけた戦い。 まずトップバッターとして舞台に立ったのは、アンジェリカだった。 選んだ曲は「Symphony」、愛をテーマとした歌だ。
 彼女の歌声は…審査員、観客の心に確実に届いた。 歌い終えたアンジェリカは、家族の元へ…病を乗り越え、歌いきった娘、その姿は両親にとっても誇らしかった。
 
 
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 一方、その頃…引っ込み思案を克服し、自らの夢を叶えるため、そして両親に成長した姿を見せるため、ダルシーは決勝の舞台に立っていた! 披露したのは「友達の力を少し借りて」という意味の、まさに彼女にぴったりの曲だった。 そこにはかつての少女の姿はなかった!
 
 
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 両親とともに困難に打ち勝ち…決勝で最高のパフォーマンスを披露した2人の少女。 果たして栄冠を手にすることはできるのか?
 迎えた結果発表、ついに1年をかけて争われた大会の優勝者が決まる。 まず、10組の中から5位までに残った組が発表される。 ダルシーとアンジェリカも名前が呼ばれ、2人とも5位以内は確実となった。
 
 
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 そして、5位から順に発表されていく中、残ったのは…アンジェリカとダルシー! 優勝は2人のうちのどちらかということに!! 幼い少女2人が優勝を争うのは、番組史上初だった。
 そして…2017年シーズンを制したのは、ダルシーだった! だが、割れんばかりの拍手は、勝者にのみ送られたものではなかった。 苦難を乗り越え、最高のパフォーマンスを披露した2人の少女と、その家族にも送られていた。
 
 
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 優勝したダルシーは、その後、全米でツアーを開催。 エンターテインメントの世界で活躍の場を広げ、今では腹話術に頼ることなく、人前でも堂々と話せるようになった。 一方、優勝こそ逃したものの、アンジェリカも歌手として大活躍している。
 
 
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 しかし、2人が手に入れたのは、スターとしての成功だけではなかった。 実は…優勝が発表された瞬間、真っ先にダルシーの元へ駆け寄ったのは、アンジェリカだった! そして…「あなたのことを誇りに思うわ」と、優勝を争ったダルシーを讃えたのだ。 その後も2人は交流を続け、プライベートで遊びに出かけるほど仲良しに。
 
 
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 また、優勝の副賞として開催されたダルシーのショーでは、2人はデュエットを披露! 夢を実現し、友情を手に入れた2人の少女。 扉を開いたのは、親子の絆だった。 彼女たちの物語はまだはじまったばかり、その眼の前には、輝かしい未来が広がっている。
 
 
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 大舞台で、優勝を争った2人の少女、彼女たちの栄光の影には、それぞれの両親のサポートがあった。 ダルシー、アンジェリカともに家族への思いをインタビューで答えている。
 ダルシーは優勝直後、感想を問われ…
「言い表すこともできないくらい、喜びと 幸せと 興奮でいっぱいです。友達や家族が目に入って、審査員が壇上でハグをしてくれた時、とても嬉しく幸せで…。思わず泣いてしまいました。私の家族もとても喜んでくれていると思います。ここにいる皆さんのお陰で優勝することができました。本当に嬉しいです。」と周囲への感謝の気持ちを表していた。
また、大会の賞金の使い道についても…「ママに食器洗い機を買うわ」と、母親のために使うと公言。
 
 
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 一方、アンジェリカも、母親に関して問われた際…あふれる感謝を伝えている。
さらに…「私はみんなから大きな歌声を持っていると言われるわ。その他に大きな腎臓も。4つの時、ママの腎臓を移植して命が救われました。だから腎臓の大切さを知っています。私はアンジェリカ、伝えたいことは…『腎臓を大切に〜!』」
現在はアメリカの腎臓移植団体で、大使をつとめるなど、難病で苦しむ子供達をその歌声で勇気付けている。
 
 
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 そしてオーディションから1年が経ったいまでも、交流を続けているダルシーとアンジェリカ。 つい3週間ほど前の10月12日、ダルシー14歳の誕生日には、アンジェリカがSNS上で祝福のコメントを送るなど、今もなお友情を深めている。
 自らの努力、そして家族の支えがあってこそ開いた、未来への扉。 将来性豊かな2人の少女、今後も家族とともに成長していくに違いない。