8月23日 オンエア
忍び寄る恐怖!不気味な隣人
 
 
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 昨年6月、アメリカ・ウィスコンシン州・オークレアでそのミステリーは起こった。 一軒家を購入し、恋人とともにこの街に引っ越して来た ドーン。 元々 住んでいたグリーンウッドという街から、およそ100キロ離れた場所。 様々な街を見て回り、選びぬいた念願のマイホームで、ドーンは平穏な暮らしを夢見ていた。
 だが、間もなく…彼女は ある異変に気づく。 それは…隣人の奇妙な視線だった。 隣の主婦・ヒラリーがしばしばドーンを見つめているのだ。
 
 
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 隣には若い夫婦と幼い娘が住んでいたが、隣の主婦とは挨拶すら交わすことはなかった。 隣の家との間には、垣根もなかった。 幼い娘は人懐こくドーンに話しかけてきたのだが… 母親の方は、ドーンと娘が話をするのを嫌がった。
 そんなある日、カートが隣のご主人と何か話していた。 今度、4人で食事をしようと誘われたという。 その日を境に…ドーンは今まで以上に、隣の主婦の視線を感じるようになった。
 
 
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 引越しから1ヶ月半後、リフォームのために注文した資材が届いた。 サインをしようとした時…電話がかかってきたため、一瞬 玄関から離れた。 その時…隣の主婦が資材をジッと見つめていたのだ。
 その翌日…庭で資材にペンキを塗っていると急に雨が降り出してきた。 急いで資材を片していると、お隣の夫婦がやって来た。 カートとドーンは、この日 以前住んでいたグリーンウッドの家を片付けにいくことになっており、今日は戻らない予定だった。 その事を伝え、何かあったら携帯電話に連絡をしてくれるようお願いした。 だが、そう話している間も、隣の主婦はドーンのことをジロジロと見てきて、不気味な感じがした。
 
 
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 そして…ドーンにメールが届いた。 それは、隣の主婦、ヒラリーからだった。 『あなたは、1983年の収穫祭のコンテストで優勝したことがある?』 ドーンは16歳の時、故郷・グリーンウッドの収穫祭に参加し、ミスコンで優勝した経験があった。 さらに…『あなたのお父さんの名前を教えて』
 ヒラリーはなぜ そんなプライベートなことばかり聞くのか? ドーンの父は2010年に死亡していた。 なぜヒラリーは亡くなった父のことなど知りたがるのか…ドーンは混乱した。
 すると…ヒラリーから電話がかかってきたのだ。 この後、奇妙な行動ばかりとる隣人により、ドーンは ある衝撃の秘密を知らされることになる。
 
 
『ミステリーの真相 隣人ヒラリーに起こった出来事』
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 奇妙な行動を取り続ける隣人・ヒラリー。
彼女は、夫・ランスとともに、2011年からこの家に住んでいた。
 優しい夫とかわいい娘。 幸せな生活を送るヒラリーだったが、隣人にはずっと悩まされてきた。 当時隣の家は賃貸で、ヒラリーが越して来てからの6年間で何度も住人が変わっていた。 隣の家と共有する私道では、幼い娘を遊ばせることもできなかった。
 
 
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 今度の住人は人のよさそうな中年のカップルだったが、ヒラリーは警戒していた。 しかし、なぜか幼い娘は、新しい隣人をすっかり気に入ってしまった。 どんな人か分からないから隣に行ってはダメだと言い聞かせても…言いつけは必ず守る娘が、なぜか隣人に関しては、優しくていい人だと譲らなかった。
 そんなある日、夫ランスが隣の男性と立ち話を始めた。 そして、隣の女性は『ドーン』という名前だということが分かった。 その名前を聞いたヒラリーは、彼女の苗字を知りたがったが…ランスはそこまでは聞いていなかった。
 
 
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 そして、隣人が引っ越してきた1カ月半後、隣の家に荷物が届いた。 ヒラリーは、その荷物の宛名を確かめにいった。 そこには…『ドーン・ジョンソン』と書かれていた。
 ヒラリーはドーンに確かめたいことがあったのだが、どうしても直接尋ねる勇気が出なかった。 そしてドーンのフルネームを知った日の翌日…、ついに彼女に直接聞くことにした。 この時、ドーンは以前住んでいたグリーンウッドの家に戻っていた。
 ヒラリーは、ドーンの父親の名前を確かめると…彼女に直接電話した。 そして、今までの自分の行動の理由を話し始めた。
 
 
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 実は彼女は、生まれて間もなく 養子に出されていた。 養父母の愛情を受け、大切に育てられたため、子供の頃、実の親に会いたいと思ったことはなかった。 だが、結婚し、妊娠すると、生まれてくる我が子のためにも家族の病歴を知っておいたほうがいいと思い、養子縁組を斡旋した団体に連絡をとった。
 ヒラリーの養子縁組は、オープン・アダプション。 情報開示が可能な縁組だったため、実の両親や兄弟に関する情報を全て取り寄せることができた。 すると、実の父親は2010年に他界していることが判明。 取り寄せた資料の中に、当時の死亡記事も同封されていた。 そこに記された父の名前は…ウェイン・クラウス。 ドーンの父親と同じ名前だった。
 
 
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 そして、異母姉妹である姉のことも書かれていた。 過去にグリーンウッドの収穫祭のミスコンで、優勝したことがあるという。 その姉の名前は…ドーン・ジョソン。 そう、偶然にも隣の家に引っ越してきた女性、ドーンは…ヒラリーと血を分けた姉だったのである!
 ヒラリーはこの5年間、まだ見ぬ姉を必死で探し続けてきた。 ドーンはこの時まで自分に妹がいることは、知らなかったという。 拒絶されるかもしれない…そんな思いで確かめることをためらってきたヒラリーを、ドーンは驚きながらも優しく受け入れた。
 
 
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 100キロ離れた場所で2人は一晩中語りあった。
偶然が引き合わせた姉と妹として…。
 7万人が暮らすオークレアという町で、奇跡的に隣人となった2人。 電話の翌日、姉と妹として はじめて対面した。 これはその時の写真である。 真実を知った時、奇妙な隣人は愛すべき妹になった。
 
 
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 探し求めていた姉が、偶然にも隣の家に引っ越してくるという、アンビリバボーな出会いを果たした2人。 そこには 1つでも欠けたら出会えなかったであろう、偶然の積み重ねがあった。  姉が隣の家を選んだ偶然…20軒以上の家を下見した姉・ドーンは、当初 別の町にある家に決めていた。 ところが、入札で負けてしまい、今の家を契約したのだ。
 妹がオークレアに住んでいた偶然。 大学進学のために、オークレアにやってきたヒラリー。 ここで夫と知り合い、今の家を選んだ。 だが寸前まで別の町の大学に進むつもりだった。 しかし、急に気が変わりオークレアにやって来たという。
 
 
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 姉の名が『ジョンソン』だった偶然。 実は、姉・ドーンには離婚歴があり、子供もいる。 そして『ジョンソン』というのは、別れた夫の名字だった。 普通なら旧姓に戻すところを、ドーンは 2人の息子たちのために、そのまま ジョンソンと名乗り続けていた。 しかも父親が他界した2010年当時は、離婚して17年も経っていたがそのままにしていたため、ヒラリーが見た訃報記事にはドーン・ジョンソンの名で記されていたのだ。 もし 旧姓に戻していたら、ヒラリーが、名前から姉だと気づくことはできなかったかもしれない。
 
 
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 ヒラリーが肉親を探すまでの偶然。 実の両親には会いたいと思っていなかったヒラリーだったが、娘を授かったことで、肉親の情報を調べ始めることになる。 その際、養子縁組の条件が情報開示を許可するオープン・アダプションだった。
 ドーンが引っ越してきた当初から、なついていたというヒラリーの娘は、今もドーンと遊ぶのが大好きだという。 隣人とのトラブルの原因だった共有の私道は、2つの家族を結びつける 新しい道となった。