10月2日 オンエア
奇跡の絶景2時間SP★水たまりだらけの砂漠
 
 
photo  砂漠と言えば、一面 砂に覆われ、雨も降らない不毛の大地。 そんな過酷な環境が、水たまりだらけとは一体!? しかも、そこは世界で唯一の絶景なのだとか! そんな夢のような砂漠を確かめるべく、向かったのは、今年 世界中を熱くさせた サッカーW杯の開催国、ブラジル!
 日本から飛行機を乗り継ぎ、22時間。 赤道に近いブラジル北東部の都市、サン・ルイスへ到着。 ここは、別名「タイルの町」と呼ばれ、町中が色とりどりのタイルに彩られた世界遺産の街。 建物の外壁はもちろん、交差点の信号もタイル張り!
 
 
photo  早速 水たまりだらけの砂漠があるという、レンソイスへ向かう事に。 目指す砂漠は、ここから更に400km。 ひたすら車を走らせること、5時間。 ようやく砂漠から一番近い町、バレイニーニャスに到着。
 夜の砂漠は危険ということで、今日はここで1泊。 翌日、水たまりだらけの砂漠へ向かうことに。
 
 
photo  翌朝。ここからは、ガイドのアモースさんと合流し、目的のレンソイスへ向かう。 そして、しばらく車を走らせると川に到着、ここで一旦 車を降りるという。 実は・・・バレイニーニャスの町には、ペギシュアス川が流れているが、橋が1つもない。 そのため、目的の砂漠に行くには、この渡し船だけが唯一の交通手段なのだ。 そして川を渡ること5分。対岸に到着。
 目指す砂漠は、荒れた道を更に2時間進んだところにある。 そして・・・日本を発ってから、3日目。 ついに、水たまりだらけの砂漠がある「レンソイス・マラニャンセス国立公園」の入り口に到着!
 
 
photo  ブラジルの北東部に位置する、この国立公園には、衛星写真でも、はっきりと確認できる程の広大な砂丘が広がる。 大きさは、1500平方キロメートル、東京23区のおよそ2.5倍もの広さ。 そんな広大な敷地内に、無数の「水たまり」が存在するという!
 足を踏み入れてまず気づいたこと・・・地面の砂が白い。 世界最大のサハラ砂漠と比べても、色の違いは一目瞭然。
 なぜ普通の砂漠の砂と比べ、ここレンソイスの砂はこれ程までに白いのか? 実は、この砂漠の砂はクリスタルで出来ているのだ! クリスタルと言えば、水晶のこと。 砂漠の砂が水晶とは、一体どういうことなのか?
 
 
photo  実は、この白い砂は、パラナイーバ川という大きな川によって、内陸から運ばれてきたもの。 そこに水晶の一種である鉱物、石英が多く含まれているのだ。 河口まで運ばれた石英は、潮の流れによって、国立公園に面した海岸近くまで運ばれる。 そして、強烈な海風で国立公園まで吹き飛ばされ、およそ10万年をかけて、現在の姿に降り積もったといわれているのだ。
 この砂漠が真っ白に見えるのは、石英が長い歳月を経て、研磨された結果、太陽光をあらゆる方向に反射しているからだという。 そんなレンソイスの砂は、石英ほぼ100%。 つまり、ここは見わたすかぎり水晶で出来た砂漠だったのだ!
 
 
photo  そして、灼熱の砂漠を歩くこと40分。 真っ白なクリスタルの大地に、その水たまりは有った! 目の前には、エメラルドグリーンに輝く水たまりが! 大きさは長さ1km、幅50mほど。 周りに川は無く、砂丘に囲まれた完全な水たまり! 規模から言って、もはや湖である。
 真白なクリタルの砂丘と、エラルド色に輝く湖が、見事なコントラストをなしている。 しかし、水たまりは一つだけ、これは一体?
 
 
photo  ガイドの案内で、高さ50メートルの一番高い砂丘の上から辺りを見てみることに! 見渡す限りの白い大地、そこに繊細に編み込まれた湖。 水は、先ほどのエメラルドグリーンから青色へと輝きを変え、流れる雲の影と共に、神秘的な光景を作りだしている。
 さらに、この湖は、地平線の先までずっと続いているというのだ! 地平線の先まで広がる湖の世界! これは是非とも見てみたい!
 
 
photo  早速、ガイドのアモースさんに、「水たまりだらけの砂漠」が一望できる絶景スポットに案内してもらうことに! やってきたのは、飛行場。 そう、空から見るレンソイスの砂漠こそ、奇跡の絶景なのだ! セスナへ乗り込み、いざ 砂漠の上空へ!
 目の前に飛び込んできたのは、青く輝く無数の湖と白い砂丘が織りなす、まさに奇跡の絶景。 湖の数は、実に5000個以上。 1つとして、同じ色が無いという。
 深い青は、水深が1メートル以上。 対して、エメラルドグリーンは、水深が50cm未満の部分。 白い砂丘が作る波の様な曲線が、大地に美しい模様を描いている。 決して同居するとは思えない、砂漠と水の奇跡のコラボレーションこそ、水たまりだらけの砂漠の正体だった!
 
 だが、レンソイスの絶景はこれだけではないという! しかし、その絶景が見られるのはあと4時間待たなくてはならないという。
 そこでスタッフは、もう一つの絶景が見られるまで神秘の水たまりの調査をすることに。 そもそも、なぜ砂漠に無数の水たまりが存在しているのだろうか?
 実はこの無数の水たまりは全部、地下水が溢れて出来たものだという。 砂を掘ってみると・・・乾いた砂の下から湿った砂が出てきた。
 
photo 実は、クリスタルの砂の下は、粘土層になっており、もともと水が浸透しにくい土地なのだ。
 そしてこの土地一帯に、1月から7月にかけて雨期が訪れる。 すると 大量の雨で、粘土層の上の地下水が増し、砂丘の谷間から水が溢れ出て、無数の湖が出来上がるのだ。
 砂丘に無数の水たまりが出来るのは、5月くらいからだという。 しかし、10月には殆どが干上がってしまうため、この風景が見られるのは、5〜9月の間だけだという。 まさに、1年で数か月しか見られない期間限定の絶景なのだ。
 
 
photo  そんな神秘の水たまりには、更に驚くべきことが! 何と湖の中に、魚の群れを発見! 体長は3cmほどの小さな魚だが・・・雨期にしか出来ない水たまりの中に、なぜ魚がいるのか? 実はまだ研究中で、はっきりとは分かっていないのだが、2つの仮説があるという。
 「仮説1 往来説」
乾期でも、干上がらない水たまりがあり、そこに生息していた魚が、雨期になって湖同士がつながった際に、行き来をしている説。
 「仮説2 休眠説」
雨期の間に、湿った砂の中に産み落とされた卵が、砂の中で乾期を過ごし、次の雨期がくると、湖ができると孵化する説である。
 そんな謎の多い湖には、魚だけでなくカエルやカメの姿も! しかも、どちらも この砂漠にしか生息していない、とてもめずめずらしい種だという。 ピニンガというこちらのカメは、20年前に発見されたばかりの新種。 クリスタルの白い砂漠に湧く水たまりは、ここでしか見ることが出来ない生物が存在する、まさに神秘の湖なのだ!
 
 
photo  そうこうしているうちに、徐々に日が陰り始めた。 そう、もう一つの絶景とは、太陽が沈む夕暮れ時に見られる景色のこと。
 赤く燃える夕日が、湖面に写り込み、湖をオレンジに輝かせている。 そして、昼間は真っ白だった砂丘は、夕日に照らされ黄金色に! 無数に輝くオレンジの湖。 夕日によって、全てがまばゆいまでに染まったその様は、絶景という他ない。
 水たまりだらけの砂漠、レンソイス。 それは期間限定で現れる、大自然が作り上げた奇跡の造形美だった!