12月19日 オンエア
奇跡の自然現象!
 
『絶景!真っ青な地下世界』
 イギリスの北西およそ2000キロに位置する、島国アイスランド。 夏は白夜、冬はオーロラと、北欧の大自然を満喫することが出来る。 さらにアイスランドには、島中におよそ130もの火山があり、日本に並ぶ火山大国なのである。
photo  青い地下世界は、首都レイキャヴィックから車で5時間ほど行った、国立公園の中にあるという。 今回、我々を目的地まで案内してくれるのが、現地ガイド歴20年のエイナールさん。 青い地下世界を誰よりも知る男だ。
 エイナールさんによると、これから我々が目指す青い地下世界は、これまで日本だけでなく、海外のどのテレビカメラも入ったことが無いという!! もし、撮影することができたら、世界初の映像になるのだ!
 
 やって来たのは一面 氷の世界、ヴァトナヨークトル氷河。 氷河の大きさは8100平方キロメートル、東京、埼玉、神奈川を足した面積に匹敵するという。 photo 数百年の時間をかけ、火山の上に堆積した氷の厚さは、最大で1000メートルにも及ぶ。 この氷河の下に青い地下世界があるという。
 ヴァトナヨークトル氷河は、毎年冬に雪が積もるたび、新しい層が作られて大きくなっている。 その一方で、夏は気温の上昇によって氷河全体が解ける。 そして解けた水が山肌に沿って流れる際、氷河の下の方に空洞が形成されるのだ。 この空洞の中に、青く美しい世界が存在するという!! その名も、「スーパーブルー」。
 
photo  そして、道無き道を進むこと2時間、目の前に現れたのは、青く光り輝く氷河。 洞窟の中に広がるその景色は、まさに天然のイルミネーション!
 だが、なぜこのヴァトナヨークトル氷河の洞窟は、こんなにも青く輝いているのか? それは、ここの氷河の氷に秘密があった。
 急激に冷やして出来た氷の場合、氷の中には気泡と呼ばれる空気が混ざっている。 七色の太陽光が気泡にぶつかって散乱すると、氷は白く見えるのだ。 ところが、このヴァクナヨークトル氷河の氷は、何百年もの時間をかけ積もった雪が雪自体の重さで圧縮されて出来たもの。 その結果、中の空気が抜けて純度の高い氷になるのだ!
 
photo  そして、純度の高い氷には、太陽光に含まれる七色の光のうち、青い光だけを透過させる性質がある。 さらに光を通す際、氷が分厚ければ分厚いほど、青が濃くなるという。 そのため、厚さ最大1000メートルにも及ぶ、巨大なヴァトナヨークトル氷河の場合、太陽光が頂上から分厚い氷の中を通っていき、青い光がより増して洞窟の中を光り輝かせるのだ。
 真っ青な地下世界とは、何世紀にも渡って作り上げられた氷河。 そして光によって洞窟に浮かび上がった奇跡の絶景だった!
 
『成長し続ける七色の岩』
 アメリカ、ネバダ州北部のブラックロック砂漠。 photo 神奈川県がすっぽり入るほど広大なこの砂漠地帯の一角に、成長し続ける七色の岩、その名も「フライガイザー」があるという。
 現在、フライガイザーがある土地は民間企業の私有地で、誰も入れない規則になっている。 だが、番組取材班は、フライガイザーの所有者と何度も交渉を重ね、撮影許可を取り付けることに成功!! オーナー曰く、日本のメディアがこのフライガイザーを撮影するのは、アンビリバボーが初めてだという。
 
photo  巨大な岩から吹き出る大量の水! そして、岩肌が確かに七色に光り輝いている! 水の温度を測ってみると・・57.3度。 吹き出しているのは熱湯、つまり温泉だ!! しかし、なぜこんな砂漠のど真ん中に巨大な岩があるのか?
 1964年、地元の電力会社がここに地熱発電所を造ろうと地面を掘った際、温泉が出てきた。 だが、温泉の温度が地熱発電に必要なほど高くなかったため、発電計画が頓挫。 そのまま吹き出し続ける温泉を放置していたところ、温泉に含まれているミネラル物質が空気に触れ、固まり、個体に。 それが50年積もり積もった結果、塔のような岩になったという。
 現在の高さは3.6メートル。 毎年およそ7センチづつ大きくなっている計算だ。
 
photo  では、鮮やかに輝く模様は、どうして出来たのか? 近づいて良く見ると、表面に藻が張り付いている。 緑色に染まった藻の正体は、温泉藻。 温泉藻とは、温泉付近に生息する藻で、50度〜80度の環境に適した極限環境微生物だ。 さらに、藻だけではなく、岩自体も温泉に含まれる酸化鉄の影響で赤や黄色に染まるなど、様々な条件が重なり、まるで岩が七色に輝いているように見えるのである。  こうして、今も温泉を吹き出し、絶えず成長を続ける、生きる岩石、フライガイザー。 砂漠地帯にも関わらず、周囲には噴出した温泉で出来た泉もある。 ということは、そう、ここではフライガイザーを見ながら天然温泉を楽しむことが出来るのだ!  大自然と人間の開発、偶然が重なって出来た七色の岩、フライガイザー。 それは、日々変化し、成長を重ねる奇跡の岩だった。