インタビュー

今回の企画を聞いた時の印象は?
フジテレビのドラマは久しぶりだったので、また呼んでいただけて光栄だなと思いましたし、昔からある『月9』という枠ですから一生懸命頑張りたいなと。
科捜研の研究員という役どころですが。
科捜研という言葉自体、『科捜研の女』くらいでしか知らなかったのですが…科捜研があるから解明される事件があるわけですよね。原作漫画を読んで、「ああ、こういう場所なんや」ということを少しずつ理解していきました。そこからは、テレビ朝日の再放送も見るようになりました(笑)。
撮影現場の雰囲気は?
最初はロケばかりでしたが、初日より2日目、2日目より3日目と、どのように演じていけばいいのか段々明確になりつつあるような感じがしました。
真野礼二というキャラクターに対して、どのような印象を?
原作や台本を読んだときに、まずクールな印象を受けました。ただ、本読み(台本の読み合わせ)をしたときに、「もっとクールな方が良い」と言われて…。僕の中で考えていたイメージより、もっとクールな感じを出さなければいけなかったので、「クールって難しいな」と。22、3歳でクールな役を演じるときは、多分何の抵抗もなく出来たと思うのですが、34歳にもなってくると、ちょっとクールって恥ずかしくなってくるんですよ(笑)。でも、クールというか、大人の冷静さみたいな部分を出せるような、22、3歳では出せないような雰囲気を作れればいいかな、と思っています。
原作者の古賀慶さんが元科捜研の方ということでとてもリアルな内容になっています。台本を読んで、リアルだなと感じた部分、魅力的だと思った部分は?
このドラマは1話完結で展開していくのですが、まず科捜研の裏側みたいなことを知ることができるのも面白さのひとつだと思います。一方で、事件が起きると被害者がいて加害者がいるわけですけど、加害者にも事件を起こした動機があるわけじゃないですか。それが完全な悪と呼べるのかどうか、という場合もあると思うんです。ひとつの物事も、逆サイドから見れば全然違って見えるときもあるので、そういう人間同士の関係性というのもこのドラマの魅力になっていくのでは、と思います。
専門性も高い役柄ですね。何か事前に準備したことはありましたか?
台本に出てきてわからなかった言葉は、まずは検索して調べます(笑)。口に出したことがないような言葉もたくさんあるので、意味だけは理解しておこうと。あと、フジテレビの『関ジャニ∞クロニクル』のスタッフさんから「鑑識セット」みたいなおもちゃをもらったんです。指紋が採取出来たり、pHみたいなものを調べられたりするのですが、まだ1回も使ったことがないです(笑)。僕、1回鑑識の役を演じたことがあるんですよね。『ジョーカー 許されざる捜査官』というフジテレビのドラマで。まあ、鑑識と科捜研では違いますけど、あの時もドラマのスタッフさんたちから色々教えていただいたので、役に立つことがあるのではと思っています。
今回も制服姿ですね。
白衣もありますし、制服姿もあります。でも、白衣がほぼメインなのかな?だから、早めに馴染んだらいいなと思っています。『ジョーカー~』のとき、僕、サーフィンばっかりやっていたので真っ黒やったんですよね(笑)。だから、今回は日焼けしないようにしたいと思っています。
ポスターでも使用しているゴム手袋も印象的です。原作では、いろいろな色があるということでしたが…?
僕は紫です。つけ心地?正直、「蒸れるなぁ」くらいです(笑)。
沢口ノンナ役の新木優子さん、虎丸良平役の船越英一郎さんの印象をお願いします。
新木さんは、忙しいやろうに…。だって、連投でしょ?「大変そうやなぁ」と思っていたんですけど、いつもニコニコしていて気さくで、とても素敵な女優さんだと思います。船越さんは、1度共演(映画『県庁おもてなし課』2013年)させていただいたことがあるんですけど、久しぶりにお会いしても優しく接してくださって…。えげつない数の現場を経験されている方なので、学ぶことが多いです。映画の時は1ヵ月も一緒にいられなかったと思いますけど、今回は3ヵ月間ご一緒できるので楽しみなんです。役として結構対立しがちな感じですけど、それだけがふたりの関係性ではないでしょうし、物語が進んでいくにつれていろいろなことも起きるでしょうから、「貴重な3ヵ月でした」と言えるように頑張りたいです。今思っている印象は、「顔がすごく近いな」(笑)。そういうキャラクター設定らしいです。「虎丸という男はそういう設定なんだ」っておっしゃっていましたけど、もう目の前までくる感じですからね。焦点が合わなくなるくらい近いですから(笑)。これが最後まで続くのかと思ったら、ちょっとゾッとします(笑)。
草ヶ谷大輔プロデューサーは「新しいヒーロー像が作れると確信した」とおっしゃっています。錦戸さんにとってのヒーローは?
ひとつのことに長けている人とか…。この間、丸鶏をさばく機会があったんですけど、そこからそういう動画を探してずっと見ていたんです(笑)。2分でキレイにさばく人がおるんですよ。その人が、いまの僕にとってのヒーローですね(笑)。子どものころに憧れていたのは…B’zの稲葉浩志さん。めっちゃ好きでしたけど、そういうことではないんですかね?「僕にとってのヒーローってこんな感じだよ」と言えるような真野になっていければ嬉しいですけど、多分、鶏をさばくシーンは絶対出てこないと思います(笑)。
真野と共通する部分はありますか?
僕はいままでも演じた役柄と自分の共通点を探さないんです。共通点があったからといって、出来るものでもないと思うんですよね。それよりも、その瞬間、瞬間を敏感に、アンテナをビンビンに張ってやってきたつもりなので、今回も多分、そんな感じになると思います。
今回の出演に関して、関ジャニ∞のメンバーから何かありましたか?
別に何も言われていないです。報告もしてないですね(笑)。この間、大阪でコンサートがあったときに、ステージ上で「今度、ドラマやるらしいね」みたいな会話はありましたけど(笑)。でも、村上(信五)くんはいつも見てくれて感想をくれます。今回も、村上くんさえ見てくれたらいいです(笑)。

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