2018.03.06 Tue. Update Interview #7 小宮山 真一郎役 野間口 徹さん

まず、今回のチームの印象からお願いします。
和気あいあいとした雰囲気の中で、楽しくやらせていただいています。難しいテーマを扱っていますから、もしかしたら世間からの批判もあるのかな、と思っていたんですけど、満足度がとても高いとうかがったので嬉しいです。子どもの幼稚園のお母さまたちも喜んでくれていて、「わかる!  わかる!」と言ってくれているんです。
真一郎というキャラクターを演じるにあたって、特に意識された点は?
僕としては、まったく共感ができないキャラクターなんですけど(笑)。全体的な流れを考えたときに、真飛聖さん演じる深雪さんが悪い人のように見えて、実は本当に悪いのはこっちじゃないか、という提示があるかな、と思いながら可哀想な感じで作ったんですけど、思いのほか主婦層は真一郎に味方してくれて。なので、「正しいのは奥さんの方だよ」と思いながらやっています(笑)。
会社、辞めてしまいましたからね。
はい。家を買って会社を辞めちゃうなんて正気の沙汰じゃないと思うんですよ。守るべきものを守らないなんて、僕には考えられないのでビックリですね。
真一郎は、それくらいふたりの娘と過ごす時間が欲しかったのかな、
と思っていました。
多分、寂しいという気持ちは誰よりも抱えていたと思うんですけど、それにしても、とは思いました。結局、子どもを言い訳にして自分を守っているようなところもあるような気がしてズルいな、とも思います。
真飛さんも「野間口パパはずるい」とおっしゃっていました。
ずるいと思います(笑)。ああいうキャラ設定に持っていったのはずるいですよね。深雪さんは、全世帯から嫌われていますからね。あれはちょっと悲惨だな、と思って。バックボーンが語られないまま終わってしまったら深雪さんが可哀想ですよね。
「切ない顔ひとつでみんなを味方につけた」と。
いや、監督がやれって言うから(笑)。僕は指示に従っただけで……。でも深雪さんは音も足されていますからね、ホラーっぽいの。共有スペースにいるときはほぼまくし立てていますしね。いつも「大変だな」「ママ、頑張れ!」って思っています(笑)。真飛さんは、普段から前室(スタジオ前の準備室)でも一番みんなに話しかけてくださる方ですからね。一番明るいし、優しいし、気遣いが出来る方なんです。
真一郎さんは自分がやりたいことを見つけることになるわけですが、
最後はどうなるのか、何か聞いていたりするんですか?
いや、僕も知らないので、楽しみにしているんですよ。ただ、8話はちょっと愕然としましたけど。「こっちか!」と(笑)。
奈々役を演じている深田恭子さんとお芝居されてみての印象は?
奈々さんに限らずみなさんそうなんですけど、役の距離感がちょうど良いと思うんです。深田さんのあのアプローチは、凄く良いと思います。ウチの妻も「深田恭子ちゃん素敵だね」ってずっと言ってます。なんでしょうね……全部を提示しないでこちらに考える余地を残してくれるあのお芝居は。羨ましいなと思います。今のところ僕は全部提示してしまっているので(笑)。「ああいう顔をしているけど本当はどうなんだろうな?」と考えさせられるような、それでいて押しつけがましくないお芝居をされていて、本当に素敵だなと思います。それは、松山ケンイチくんにも感じます。ホントに良いですね。松山くんは、一緒にやっていてこんなに楽しい人もなかなか珍しいな、と思う方なんです。どっか内側に「何かしよう」という思いがあって、お互いに「埋まらないところも全部埋めてしまえ」という気持ちもあるので、相談もしないでそういうお芝居が出来るのも楽しいです。
最後に、このドラマを応援してくれている視聴者のみなさんに
メッセージをお願いします。
あと数話になりましたけど、きっと、それぞれの幸せに向かってちゃんと着地すると思いますので、最後まで見ていただければと思います。よろしくお願いします。

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