インタビュー

柊木雫役北川景子さん

本作のオファーを受けた時の感想は?
「お話をいただいた時は、まだ企画書の段階だったのですが野田(悠介)さんがプロデューサーだと伺って、まずそれが嬉しかったです。以前、『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』(2009年放送)でご一緒していて、あの時はサードの助監督をなさっていました。お互いに新米同士のような感じで現場ではいろいろな事を話していて。ですので、“えっ?あの野田さんですか?”というところから始まって(笑)。また、私はCDなどをなんとなくジャケ買いするタイプなんですけど、ドラマのタイトルを聞いてすごく面白そうだと思いました。“テミス”というタイトルの響きと、野田さんがプロデューサーなので、是非やらせていただきたいと思いました。フジテレビの連続ドラマに出演するのが約7年ぶりになります(『探偵の探偵』(2015年))。現場の顔ぶれも懐かしい方ばかりで、本当にどんな作品になるのかと、まだしっかりとした台本もないうちから楽しみになりました」
本作のオファーを受けた時の感想は?
「お話をいただいた時は、まだ企画書の段階だったのですが野田(悠介)さんがプロデューサーだと伺って、まずそれが嬉しかったです。以前、『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』(2009年放送)でご一緒していて、あの時はサードの助監督をなさっていました。お互いに新米同士のような感じで現場ではいろいろな事を話していたので、“えっ?あの野田さんですか?”というところから始まって(笑)。また、私はCDなどをなんとなくジャケ買いするタイプなんですけど、ドラマのタイトルを聞いてすごく面白そうだと思いました。“テミス”というタイトルの響きと、野田さんがプロデューサーなので、是非やらせていただきたいと思いました。フジテレビの連続ドラマに出演するのが約7年ぶりになります(『探偵の探偵』(2015年))。現場の顔ぶれも懐かしい方ばかりで、本当にどんな作品になるのかと、まだしっかりとした台本もないうちから楽しみになりました。」
月9は初主演になります。そうなんだ?というイメージですが…。
「フジテレビのドラマには女優になった最初の頃は、毎年のように出演させていただいていたので“月9の主演は初めてか!”と。この月9という伝統あるドラマ枠に、また出演させていただくことだけでも嬉しいのですが主演をさせていただけて光栄です。でも、荷が重いとかプレッシャーを感じることはありません。それは野田さんや、とても信頼できる澤田(鎌作)監督、以前から知っているスタッフの方々と一緒に作っていけるからかな?初めてご一緒するスタッフの方ばかりだったら、プレッシャーがあったかもしれません。ですので、今回はやはり楽しみと嬉しさしかありません」
本作はドラマオリジナルストーリーになります。
「オリジナル作品は台本を読んだ時に、原作ものの時よりも厳しい目で見てしまいます。もっとここをしっかりと詰めなければいけないんじゃないか?とか、この設定をもっと深くしたらより良くなるんじゃないか?とか…。あまり俳優部から脚本の事を言うのもどうなんだろう?という気持ちがありつつも、やっぱり読んで自分が感じたものを提案したり現場の演技でやってみたりすることでオリジナルの良さが生まれることもあります。もちろん、全部を呑んでくださいと言うのではなくて、面白いと思ったことは取り入れていただきたいので、密に連絡を取り合っています。ストーリーは、すごく面白いです。裁判ものや弁護士ものの作品は見た事があるんですけど、弁護士や裁判官、検事を目指す方たちが通うロースクールというドラマを私はあまり見た事がないので、設定自体すごく新しいと思いました」
演じられる柊木雫は?
「裁判官なのですが、法律を学ぶロースクールの教鞭を取ることになります。私が今までにあまり演じた事がない、すごく真っ直ぐでピュアというか、人が好きで人の事をいろいろな角度から捉える事が出来るキャラクターです。それでいて、少し頼りないところもあって、学生たちにしてみれば“この先生、大丈夫?”というような抜けている部分が危うく映ったら良いなと台本を読んで感じました」
柊木雫の役作りへのこだわりは?
「オリジナル作品ですので、何か特徴的なアイテムなりをつけたいと言うか、設定に頼りたいという思いが企画をいただいた時にはありました。でも、プロデューサーや監督と話していく中で、柊木はすごくキャラが強いとかクセがあるというより、他の教授や学生たちもそれぞれの個性が強いので、その真ん中にあるような?平均的な人?トゲがあるわけでも毒があるわけでもなく、バランスの取れた感じが良いのかなと思っています。あまりいろいろな小芝居をしたりとか、1話から特徴をたくさん残して行きたいというより、これから学生たちと接していく中で、柊木のキャラクターが生まれ、見えてくると思っています。ですので、今のところ幅を持たせて演じています。とにかく柊木は人が好きで良く観察しているので、人に寄り添えるキャラクターでいたいと思います」
台本では柊木がおやつや食事を楽しむ描写が見られます。
「私自身が食べる事が好きなので、柊木がストレスを発散したり嬉しい時にすることはなんだろう?と考えた時に、ガッツリ何かを食べるのは良いのでは?と、思ったんです。大変な撮影の中で、食べられたら自分も嬉しいですし(笑)。1話では“トンカツはどうでしょう?”と提案しました。柊木はお酒をたくさん飲んでストレスを発散するようなタイプではない気がして。もちろん、裁判官の方でもお酒を飲まれる方はいらっしゃると思いますが、柊木はたくさん食べることが明日への活力になるんじゃないかな?と。柊木には彼氏や夫がいない設定なので、食べることに喜びを見出している感じにも見えたら良いですね」
最後に視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。
「裁判官としてのキャリアに誇りを持っていた柊木が、自身にとっては左遷のような雰囲気でロースクールに派遣されて職員になるところから物語が始まります。裁判官になったとは言え、何もかも上手く行ってきたわけではない柊木が、さらにいろいろな事に向き合って奮闘していく物語なので、社会に出て仕事をなさっている皆さんには共感いただけることも多いと思います。学生目線で言えば、夢を追いかける事の苦しみと言うか、自分が好きな事を目指しているのになんでこんなにしんどいんだろう、といったところにもたくさん共感いただけると思います。全話通して流れるストーリーもありますが、基本的に1話完結のようになっているのも、この作品の良さだと思っています。ハッ!としたり、いつの間にか引き込まれたりと、気軽に見ていただける作品になったら良いと思っています。コメディーっぽい部分と、すごく人の真髄をついているドラマ性が上手くとれるようにがんばりますので、是非ご覧ください!」

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