インタビュー

国生宙役町田啓太さん

『テッパチ!』への出演が決まった時の感想はいかがでしたか?
「自分はもう群像劇には縁がないのかな?と思っていたので、本当に嬉しかったです。『テッパチ!』は夏ドラマで、陸上自衛隊を舞台にした群像劇ということでワクワクしましたし、どんな感性を持っている個性豊かな共演者の皆さんに会えるのか?そこから僕も刺激を受けることが出来ると思うと、本当に楽しみでした。」
撮影も始まりましたが、実際に戦闘服を着てみて、いかがですか?
「戦闘服は着ると身が引き締まりますし、訓練、撮影もがんばって集中していきたいという気持ちになりました。撮影現場の雰囲気は、今作はオリジナルストーリーということもあって、スタッフ、役者の皆さんそれぞれがしっかりと意見を持ちながらディスカッションを重ねて、どうすれば作品の熱量が高くなるか?や、楽しい作品になるか?を全員で模索しながら撮影しています。これは画面を通して、視聴者の皆さんにも伝わっていくと思います。また、撮影は本当に実際の駐屯地の中で行われています。僕たちも最初に行った時はキョロキョロしてしまうぐらい、見たことも感じたことも無い空気感、世界観がありました。そこで撮影するという高揚感も加わっています。普段はなかなか見ることが出来ない映像がたくさん登場すると思います。現役の自衛官の皆さんにもエキストラなどでご協力いただいていますので、本当に見応えたっぷりの作品になるだろうと感じています。」
宙(ひろし)はどのようなキャラクターでしょう?
「僕が演じる国生宙は、同じ班の仲間たちからは“チュウ(宙)”と呼ばれていますが(笑)。彼は過去にいろいろあって、現状すごく燻(くすぶ)っていてエネルギーを持て余しているんですが、そのぶつけどころがわかりません。自分の居場所も定まらず、すごく様々なことを模索しています。そのために、スレてしまって、ヤケッパチな部分もあるんです。僕からすると、その中に逆に可愛らしさや魅力的なものを感じるので、そこへのアプローチ、ただのヤケッパチなだけではない人物像を大切に演じています。そんな宙は協調性も無いのですが、協調性が大事な陸上自衛隊に入った時にどうなってしまうんだろう?皆さんにはそこも楽しみにご覧いただけると思います。自衛官候補生の中には同じような境遇の仲間がいたり、新しい出会いがあるのですが、宙がその中で居場所を見つけ、きちんと人と対話を出来るようになって行くことで溜まっていたエネルギーを注いでいく様子を上手く演じられたら良いなと思っています。群像劇ですので、役者やスタッフの皆さんとしっかりとタッグを組んで、撮影期間中は一緒に青春を過ごせたら良いですね。」
町田さんは宙に共感する部分はありますか?
「宙は僕とはかなりタイプが違うと思います。北村(一輝)さんが演じる八女中隊長に、宙は敬語を使わないんです。本来の自衛隊ならば上官に対しては絶対にあり得ないらしいのですが、今回はドラマということで(笑)。宙の自己表現のストレートさを強調しているのですが、僕には出来ません。だから、逆にそういう宙はすごいなと思いますし、楽しみながら演じています。」
役作りのために現職の自衛官の皆さんに話を聞いたりなさっていますか?
「実は僕、高校時代に寮生活を送っていたんですけど、そこが自衛隊の様式を元にしたような規律正しい環境だったんです。ですので、実際に撮影現場に行くと、点呼や基本動作には懐かしさを感じました。そこには、僕の経験も活かせると思いました。ただ、実際の自衛官の皆さんとは違います。撮影現場に行くたびに、細かいところを教えていただいています。もう、立っている姿から全然違うんですよ。隣にいてくださるだけで安心感があるというか…。心身ともに毎日鍛えていらっしゃるので、そういう雰囲気を身につけられているのでしょう。僕もそんな雰囲気を出せるぐらい濃密なことをしなければならないと思って、訓練シーンに耐えられるようフィジカル面から鍛え始めました。」
夏ドラマということで暑い中での撮影になりますが、暑さ対策は?
「体力勝負になりそうですね。基本的に撮影はロケなので、過酷になるだろうと、役者やスタッフの皆さんとも話しています。でも、皆んながやる気になっているので、ガンガン撮影していると自分では気づかないうちに体調を崩してしまうかもしれません。ですので、適度に休みながら、またお互いの体調を意識しながら、声を掛け合って撮影を安全に続けていきたいと思います。」
最後に視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。
「陸上自衛隊を舞台にした群像劇ということで、本当に個性豊かな、感性豊かな皆さんと一緒に撮影できる事が嬉しいです。そして、皆んなでこの夏の青春を謳歌したいとも思っています。そんな僕たちの熱量が視聴者の皆さんにも楽しんでいただけるよう、出来る限り考えて…頭で考えるだけでなく身体も精一杯動かしていきますので、是非放送を楽しみにしていてください。」

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