28歳。普通科連隊所属の新人自衛官。高校時代はラグビー部のエースとして全国でも注目される選手だったが独りよがりな強引なプレーでケガをしてチームメートから非難された宙は、孤立したまま引退。卒業後は定職に就かず、フラフラと気楽なその日暮らしの生活を送っていた。ある日、ケンカが原因で警察沙汰になり、工事現場の仕事はクビ、住んでいたアパートも家賃滞納で立ち退きを言い渡されたが、街で出会った八女から声を掛けられたことをきっかけに“陸上自衛隊”への道へと進む。最初は、自衛官候補生でも給料が出るならと、“やけっパチ”な気持ちで入隊したが、大切な仲間と出会い、さまざまな経験を経て、「陸上自衛官になる」という強い志を持つようになる。そして、過酷な訓練を乗り越え、晴れて希望の普通科へと配属される。そこには候補生時代の仲間でありバディを組んでいた馬場や、宙が想いを寄せる冬美もいて…。
24歳。普通科連隊所属の新人自衛官。真面目で心優しい性格。学生時代は吹奏楽部でトランペットを担当していた。一度は一般企業に就職したが、自衛隊音楽隊に憧れ陸上自衛隊へ入隊。候補生時代では、性格は真逆だが誰よりも頼りになる宙と出会い仲良くなる。大切な仲間であり、そしてバディとして築き上げた2人の絆は強く、お互い大切な存在。陸上自衛官となった後も同じ部隊に配属され、ともに切磋琢磨しながら日々厳しい訓練に励む。しかし、真面目で優しすぎるが故にそれが欠点となってしまうことも…。
50歳。幹部自衛官・教育隊中隊長(教官)。後輩を育てることに熱意を抱いていて、熱血教官として愛情ある指導で候補生たちを育てていく。高卒で自衛官となった、情に厚く、正義感が強い男。人一倍の努力を積み、現場のたたき上げで階級を上げてきた優秀な自衛官だ。宙や馬場たちを無事卒業させた後も、部隊へ配属され自衛官になった宙や馬場たちを陰ながら見守っている。
28歳。防衛大学校を卒業したエリート自衛官。美人で優秀な冬美は、自衛官らのマドンナ的存在。その美しすぎる姿に、宙も初めて会った時、一目ぼれをしてしまう。性格はクールでドライ。ヤンチャな宙とクールな冬美は真逆のタイプだが時間が経つにつれお互い意識し始める…。宙や馬場たちが候補生を終了すると、教官だった冬美は1等陸尉に昇格。普通科連隊所属の幹部となり、宙と馬場らの上司となる。