
あらがえない運命の恋…
佐々木蔵之介さん、中山美穂さん、
そして黒木 瞳さんが織り成す
人生の岐路にたたずむ男女の切ないラブストーリー
木曜劇場ではこの秋“セカンドライフに差し掛かった男女の切ない恋”を描く『黄昏流星群』(たそがれりゅうせいぐん)を放送することが決定いたしました。 原作は、1995年から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にてロングランで連載されている弘兼憲史氏による大ヒット漫画「黄昏流星群」。 2000年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞するなど高い評価を受ける名作です。今作では、短編オムニバスとなっている原作の中から傑作の一つと言われている第1集「不惑の星」をベースに、人生の折り返し地点を通り過ぎた男と女が図らずも落ちてしまったあらがえない運命の恋、その恋を取り巻く大人たちの人間ドラマを丁寧に描いていきます。主人公のエリート銀行員に佐々木蔵之介さん、献身的な妻に中山美穂さん、そして主人公が恋に落ちる運命の女性に黒木 瞳さんと豪華メインキャストの3人の出演が決定。それぞれに事情を抱え、人生に恋に葛藤し交錯する男女三人を重厚に演じます。
『黄昏流星群』は、人生の折り返し点が近づき、これからの人生を考え始めた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索する物語です。主人公の瀧沢完治(たきざわ・かんじ、佐々木蔵之介)は、入社以来仕事一筋、金融再編などの荒波の中、脇目も振らずこつこつと努力を積み上げ支店長まで登り詰めた銀行員。恋愛の末一緒になった妻の瀧沢真璃子(たきざわ・まりこ、中山美穂)とも最近では会話が減り、年頃の娘とも距離ができていたものの、平和な家庭生活とまっとうな人生をためらいなく受け入れていました。そんなある日、理不尽な理由で取引先への出向を突然命じられてしまう完治。予期せぬ左遷宣告にショックを隠しきれず「なんだったんだ、俺の会社人生は…」と仕事一辺倒だった自分の人生に疑問を抱き始めます。どん底に突き落とされ、自分の人生を見失いかけていた完治は、ふとした思いつきで、「明日からスイスに行ってくる」と家族に言い残し、単身スイス旅行へ…。傷を癒やすべくスイスアルプスにやってきた完治は、吹雪の中マッターホルンを目指しゴンドラに乗り混みます。そこへ一人の日本人女性の姿が…。品のあるたたずまい、知性あふれるその女性・目黒栞(めぐろ・しおり、黒木瞳)もまた単身旅行中でした。雪に包まれた山の頂を月が照らす夜、他人とは思えないほど意気投合する二人ですが…。一方、真璃子は夫が浮気をしているかもしれない、と疑いながらも思いを口にできずにいました。そんな真璃子もまさかの相手、娘の婚約者の男性と禁断の恋に落ちてしまい…。許されない恋、募る思い…。胸の奥にぐっと抑えた三人の“恋”がドラマチックに動き出した時、心揺さぶられる大人たちの物語が幕を開けます。
主人公のエリート銀行員・瀧沢完治を演じるのは、実力派俳優の佐々木蔵之介さん。数々の作品で圧倒的な演技力と存在感を見せてきた佐々木さんですが、意外にも今作がフジテレビドラマ初主演となります。最近でもNHK連続テレビ小説『ひよっこ』(2017年)や火9ドラマ『FINAL CUT』(2018年)、映画 『空飛ぶタイヤ』(2018年)や『空母いぶき』(2019年予定)、主演舞台『リチャード三世』(2017年)、この秋も主演舞台『ゲゲゲの先生へ』が決定するなど、多岐にわたって活躍を続けています。多様な人間ドラマで個性的な役を数々演じてきた佐々木さんですが、今作で挑むのは、まさに等身大の“黄昏世代”サラリーマン。出世目前に左遷の憂き目にあい、どん底に突き落とされた時に運命の女性と出会い、第二の人生を見つめ直す市井の男を哀歓の極みで演じていきます。演技派俳優として確固たる地位を築いてきた“佐々木蔵之介が初めて王道ラブストーリー主演!”ということで、ぜひご注目ください。
一方、夫を献身的に支え、一人娘を大切に育て上げてきた専業主婦の瀧沢真璃子を演じるのは中山美穂さん。1985年のデビュー以来、歌手として女優として常にトップの脚光を集め続け、『Love Letter』(1995年)、『サヨナライツカ』(2010年)、『新しい靴を買わなくちゃ』(2012年)など話題の恋愛映画で主人公のヒロインを務めてきました。また10作以上を誇るフジテレビ連続ドラマ主演でも様々なヒロインを演じてきた中山さんですが、木曜劇場に出演するのは『眠れる森』(1998年)以来20年ぶりとなります。夫の浮気疑惑に衝撃を受けながらも娘や家族を思い健気(けなげ)にこらえてきた妻、ふとしたきっかけで運命の恋に落ちていく一人の女性、人生の“黄昏期”に変わりゆく複雑な役どころを、美しく繊細に演じる中山さんの新たな魅力にご期待下さい。
そして、今作を動かす要ともいえる女性・目黒 栞を演じるのは、日本を代表する大女優・黒木 瞳さんです。宝塚月組トップ娘役から演技派女優になって以来150作以上のドラマ、40作以上の映画に出演、第21回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか数々の受賞歴を誇る黒木さん。女優としてトップを走り続けてきたのみならず、昨今では、映画「嫌な女」で監督デビューを果たすなど、常に深い洞察で芝居に取り組んできました。そんな黒木さんが今作で演じるのは主人公の男が恋に落ちる一見ミステリアスな女性・目黒栞。栞はその実、母親の介護を地道に続けてきた孤独な独り身の女性であり、人生の“黄昏期”に新たな自分を見つける感性豊かで芯の強い女性です。切なく愛らしい黒木さんの可憐(かれん)な姿、その力強い演技にご注目下さい。
胸に秘めざるを得ない思い、されども抑えられない運命の恋、交錯する人間ドラマ…。人生の折り返し地点にたたずみ、セカンドライフ“黄昏期”に差し掛かった男女の切ない恋を描く『黄昏流星群』は10月にスタート。大人の恋愛ドラマとしてこの秋を鮮やかに彩る今作にどうぞご期待ください。