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2019.3.13

英良と梨絵子の美しくも切ないラブシーンのカットを初公開!

監督河毛俊作が、中島健人演じる天才作曲家・和賀英良(わが・えいりょう)と土屋太鳳演じる“愛人”でバーテンダーの成瀬梨絵子(なるせ・りえこ)ふたりのシーンについて、その演出裏側を明らかにした。さらに、英良と梨絵子の美しくも切ないラブシーンのカットを今回初めて公開した。

土屋がクランクインした日は、中島演じる英良が人を殺めたあと梨絵子の自宅マンションに駆け込むというシーンを撮影した。英良には婚約者がいて、決して自分とは結ばれない関係だと理解を示す梨絵子だが、彼が自分を頼ってマンションに来てくれたことに喜びを感じている。ただことではない状況を察した梨絵子は彼をやさしく包みつつも、ふたりは静かにたたずんでいる…。

河毛はふたりの愛のシーンについて、中島と土屋に独特の表現でイメージを伝えていたという。

河毛「一般的なラブラブな物語ではない、虚脱した状態、ぎりぎりの愛。70年代のフランス映画のイメージだと伝えました。今作において、恋愛というのは幸せになるためのものではない、自分を失い転げ落ちていくもの…そういうイメージでやってください、と。ふたりは、感じ取る力があり本当によくやってくれたと思っています」と絶賛した。

英良を演じる中島については―

河毛「英良を演じる中島さんの表情は、エゴイスティックな中にもしっかりとせつなさがあふれていて、重層的。『太陽がいっぱい』(1960年フランスとイタリアの合作映画)のアラン・ドロン的な魅力があふれていました。梨絵子とのベッドシーンも美しかったし、別れのシーンも特に良かったと思います」と評価した。

梨絵子を演じる土屋については―

河毛「梨絵子は天使でもあり悪魔でもあり、普通の恋愛ドラマとは違う難しい役だと思います。衣装合わせのときに梨絵子はコートにロールアップしたデニムを合わせるなどある意味ストイックな女性で“ジェーン・バーキンがイメージ”と土屋さんに伝えたのです。すると、土屋さんから“私もジェーン・バーキンが好きです”と言われ、すぐに飲み込んでくれたのが良かったです」と語った。

河毛が演出したふたりのシーンは、今作の軸となる殺人事件の行方に大きな影響を与える。実は70年代のフランス映画がイメージというその虚脱感や複雑に絡み合う愛の形をぜひ堪能いただきつつストーリーに入り込んでいただきたい。

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