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第10回(2000.9.22)
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宇井孝司

最初に何ですが、栗原さん、僕はいつも、のび太の顔したドラえもんと呼ばれてるんだけど・・・・・・ま、いいか、そんなこと・・・
みなさん、初めまして。本編アニメーション監督などと云う、長たらしいタイトルを付けられています宇井と申します。タイトルは大仰なのですが、仕事内容の実態は、アニメーションの現場、アニメーターや毛並みなどのタッチ付けをする特殊効果の人達と、ゴンちゃん(勿論ズル番長、野村監督のことです)の間を繋ぐお手伝いさんです。シリーズが始まった頃ならまだしも、今は十分ゴンちゃん一人で出来るアニメーションの演出なのですが、僕のほうが、ストレイシープから離れがたく、手伝い続けさせてもらっています。
なぜなら、僕にとって、羊の仕事は宝の山だからです。
それはもちろんゴンちゃんとの大変で寝られないけど楽しい作品創りそのものが宝物のように大切でかけがえのないものということもあるけれど、それよりも、作品を創るという意味を確認させてくれる場があるという事が、僕にとっては何よりも素晴らしい事なのです。
羊と関わる中で(つまりゴンちゃんに関わってから)、手塚治虫先生と共にアニメーションを創っていたとき以来忘れていた実験的手法を自作でも使うようになり、”ダヤン モノクロームシアター”(これは、幻になったアニメ映画のロケハンでゴンちゃんと僕と一緒に北極に行って珍道中をした池田あき子さんの原作です。こんなとこでも繋がってしまうのは何故でしょう?)や”たれぱんだ”等が生まれ、それは、今監督中の”葉っぱのフレディ”に繋がっています。静止画で物語る手法はDVDの”グスコーブドリの伝記”にもなりました。随分と影響を受けてしまいました。僕にとっては本当に羊創りは、なんとも眩しい作品造りなのです。
 それに、たくさんの素敵な人達とも、羊を通して出会えました。特に、クラシック音楽に偏っている僕では、到底会うことの出来なかったであろう魅力的なミュージシャンの人達。広島を、広島アニメーションフェスタの会場を、パーティー会場を荒らした短パントリオのボス、原さんや、このコーナーに僕を繋げてくれた栗原さん、さねよしさんたち。(いつか、出来れば近い内に、僕の作品にも手を貸してくださいね!)

こんな宝物だらけの作品、ストレイシープ。
いつまでも、続いて欲しいし、それに、ゴンちゃん!
それに、いつか、必ず、完成させようね!
フルアニメーション版ストレイシープ!
一年ぐらいかけて、こってりと!
その時を夢見て、腕を磨いておきます!

と、云うわけで、永くなりましたが、次は、きっとフルアニメ版では死にそうな目にあうであろう制作の佐藤さんにお願いします。

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