野 村 辰 寿

その<1> ネーミングについて

まず第一回は、たまに人から聞かれたりするので、Poe(ポー)という
ネーミングについてお話しします。



 「ポー」という名前が STRAY SHEEP につけられたのは、「ポーのクリスマス」からです。30秒、15秒のI.D.SPOT (サブマリン篇、バス篇など)では、名もなき子羊として不幸な目に遭っていたのですが、さすがに5分のストーリーを語るうえで名前なしというわけにもいかず、考えだした名前です。

 名前と一言にいっても、いかようにも考えられるのですが、まず「ポー」はグレート・ブリテン島の生まれなので英語系の名前というコトは決めていました。もう一点、漠然とパピプペポのパ行を頭文字にしようとも思っていました。これには確固たる理由はないのですが、パ行の音の響きからは、あまり頭の良さそうなイメージは、受けません。悪く言うと少しバカっぽい...。「ポー」は無垢で、ずる賢さのカケラもなく、いつも、人のコトを自分なりに思いやり、のんびり屋で、それほど頭のよくない(時には、すばやく、頭もいいのですが)キャラクターにしたかったので、なんか、やっぱり、パ行が似合う気がしました。

という感じでパピ、ペポ、ペペ、ポポン、ポロン、ピペ、ピー、プーポ、ピエール...など、いろいろ考えた中に「ポー」がありました。
 「ポー」、いつもポーッとしているから「ポー」。単純だけど、ズバリ、そのままという感じでピタリときました。

 「ポー」の語感は、怪奇と幻想の作家、エドガー・アラン・ポーや萩尾望都さんの「ポーの一族」など潜在的に彷彿させて、なんとなく、霧につつまれたヨーロッパ的幻想性をかいまみるコトができました(自分だけか?ちなみに後に知ったのですが、エドガー・アラン・ポーはアメリカの作家でした。)。

 もう一点:あらゆる表現の最終形態である(少しオオゲサですが)詩=Poem 又は、詩人=Poet から一文字とったのが Poe です。ポー自身がサウイフモノニ、近づけばいいなという作者の願いが密かにこめられているのです。

 最後に、よく、いただいたハガキなどで、ローマ書きによる「Poo」というスペルを見ますが(コレは「プー」と発音されてしまいます。)、「ポー」は、English なのでスペルは「Poe」です。今後ともお見知りおきを。


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番外篇 STRAY SHEEP SECRET STORIES
By 野村辰寿


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