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特別な意味は無く、直感的になんとなくです。実際の羊の角はグレイとか、ベージュとかなのでしょうが、そんな色にしてしまっても地味になってしまうので、なんか色味を持たせたかったのです。青系だと冷たいし、赤系でも暑苦しい感じがしたので、その中間のムラサキにしました。ムラサキの中でもアカムラサキだと、ちょっといやらしいので、基本はアオムラサキです。このアオムラサキは、印刷時にアカムラサキに転びやすいので、今だに、要チェックポイントなのです。 |
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話かわりますが、先日渋谷の「たばこと塩の博物館」で開催された「現代根付(ねつけ)展〜手のひらの中の芸術品〜高円宮コレクションを中心に」という企画展を見てきました。根付というのは、財布や鍵や今なら携帯電話などにつける日本古来のアクセサリーで、言ってみれば和式キーホルダーといった類のものです。従来の古典物は、動物や神様などのモチーフが中心だったのですが、「現代根付展」と銘打つだけあって、モチーフ選びからそのカタチまで様々な逸品が450個も展示されていました。小さい物は3cmくらいから、大きな物でも10cmに満たないくらいなのですが、その彫刻として作り込まれた完成度は、どれも息を飲むすごさで、芸術品にして装飾品でもある気品と存在感を感じました。作家も日本人だけでなく海外の方もいたので、モチーフもホットケーキやハンプティダンプティからエジプトものやドラゴンもの、そしてエイズ撲滅メッセージものまでほんとにさまざまなものがあり、かなり楽しめました。こういった根付の主な材料なのですが、黄楊(つげ)や黒檀(こくたん)などの硬質の木や象牙などが主なもので、それらにまざって犀や鹿の角、イボ猪やマンモスやセイウチの牙なども使われているようです。さがしてみたけど羊の角は、使われていませんでした。どこにでもいるから宝飾品としてのありがたみに欠けるのか、素材として適さないのかは、わかりませんが、そのために捕獲されたりしたことは、きっとなかったことでしょう。でも、もしムラサキの角の羊がいたら、その角は、根付の材料にされていたかもしれません。 |
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