インタビュー

インタビュー
『ストロベリーナイト・サーガ』出演にあたっての感想は?
「正直、不安の方が大きかったです。前作の人気はもちろん、原作も同様たくさんのファンの方がいらっしゃるので、小説を読まれた方、ドラマをご覧になられた方、それぞれの中にある“姫川玲子”像や、物語のイメージがかなり強い作品だと思います。そんな不安も含めて、監督や亀梨(和也)さん、スタッフのみなさんたちと一緒に良い作品を作っていけたらと思っています」
亀梨さんとは初共演ですが、印象はいかがですか?
「クランクイン前にドラマのお祓いがあったんですけど、亀梨さんは一番ちゃんとした格好で来られて。さすがだなぁという思いと同時に、これからいろいろと勉強させていただけたら、そしてどんどん亀梨さんを知っていけたら良いなと思いました。すごく気さくで優しい印象です。小学校の時に、亀梨さんの下敷きを使っているクラスメートの子がいて、それで私は亀梨さんを知ったのですが、今その方とこうして共演させていただいているということがすごく不思議な感じです…。今の仕事をがんばって来て良かったと思います」
亀梨さんのお芝居は?
「いろいろな役を演じられているので、とにかく演技のレパートリーをすごく多く持ってらっしゃると思います。もちろん、お芝居だけでなく、多方面の分野で活躍されているのを一方的に、みなさんと同じ視聴者として見ていました。今回は菊田という、姫川としてはすごく頼りになる部下であり、彼女の気持ちの部分までも支えてくれる役を亀梨さんが演じてくださるのは、とても力強いです。私自身至らない部分がたくさんあると思いますが、最後まで良い意味で、みなさんに甘えられるところは甘えて…。でも、しっかり引っ張っていけるよう頑張りたいと思います」
姫川はどのようなキャラクターと考えていますか?
「最初に脚本や原作を読ませていただいた時は、姫川が持つ過去の哀しみや心に刻み込まれている傷から逃れよう、断ち切ろうとしている姿が印象的でした。実はその哀しみが、自身を鼓舞する要因になってもいて、姫川は非常に難しいバランスの中で生きているのだと感じました。でも、実はそういった部分って、きっと人間の持つ二面性のようなもので、誰しもが持っているものかもしれません。そういう多面性と一緒に姫川が備えているカリスマ性や説得力みたいなものを、どういう風にみなさんに感じていただけるかな?と、毎日考えております。基本的に姫川は、すごく強くて真っ直ぐな女性だと思います」
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姫川の愛用品などの設定はありますか?
「バッグなどのアイテムは特にはないのですが、髪型をショートヘアーにしました。女性の象徴、女性ならではの部分をそぎ落とすことで仕事に対する姫川の本気度が見せられたらと思います。逆に彼女自身が持つ女性的な部分は、ちょっとした隙間から見える…。そんな姫川になれたら良いですね」
映画『翔んで埼玉』で演じられた壇ノ浦百美と姫川は真逆のキャラクターです。
「私も自分に姫川が出来るのかな?という思いはありました。今までは感情が先行していくキャラクターを演じることが多かったんですが、今回は警察という組織の中にいる人たちの生き方や葛藤といった人間的な部分に加え、事件解決に向けて視聴者のみなさんと状況を理解共有しながら物語を進めていかなければなりません。その二つをちゃんと肉付けをしていかないとスカスカに見えてしまうんじゃないかな?と思います。だから、ただセリフを覚えるだけではなくて、ちゃんとそこに生きている一人の刑事としての自覚のようなものを、説得力をもって視聴者の方に感じていただけるよう、私も姫川と一緒に学んでいかなくてはいけないと思っています」
刑事役も初めてだそうですね?
「そうなんです。台本を読んで、すごく難しい言葉をたくさんしゃべるんだなとシンプルに思いました(笑)。だからこそ、ただ覚えて、ただお芝居して…ではなく、テクニカルなところを含めて、役者として試されるんだろうなと。そういった部分は、たくさんの大先輩とご一緒させていただくので、みなさんから学ばせていただけたらと思います」
『ストロベリーナイト』、姫川玲子シリーズが愛される作品の魅力は?
「非人道的な事件と、その対極にある人情や、人と人との間にある説明できないものが一緒になっているっていうところに、作品の面白さを感じました。だからこそ、みなさんそれぞれに姫川像、菊田像が出来るのだと思います。私も、登場人物たちがこんな格好をしていて、こういう動きをして…と、自然に頭の中で映像を思い浮かべながら読み進めました。本当に一読者として楽しませていただいていたので、ますます姫川を“さあ、どう演じようかな?”という気持ちになりました(笑)。一生懸命頑張りますので一話を楽しみにしていただけると嬉しいです」

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