第87回 それぞれの道 ④ ~栗原恵~
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/1600秒)
ひとつのシーズンが終わりを告げ新しいシーズンを前にしたこの時期、そこには多くのさまざまな感情が存在する。
(撮影:2014年1月26日/ とどろきアリーナ)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
継続も新たな気持ちでスタートを迎えている。移籍する選手は新しいチームに合流して練習に参加し、新シーズンへの不安と期待が交差する時期。
(撮影:2014年1月26日/ とどろきアリーナ)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
引退を発表した選手は、惜しまれつつも後輩にその道を引き継ぎ、また違った世界観の中で活動を開始している。
(撮影:2014年3月21日/ 小瀬スポーツ公園体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
ただそれらには含まれていない選手も存在している。
(撮影:2014年3月29日/パークアリーナ小牧)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/2000秒)
Vリーグ機構登録規定第13条{移籍]の項目はまず「所属チームを離れて1年が経てばいかなるチームでもプレーできる」から始まる。
(撮影:2014年3月29日/パークアリーナ小牧)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 650mm/絞りf 4.8/シャッター速度1/1600秒)
その項目は、移籍を前提とした条項ではない事を意味している。
(撮影:2013年2月3日/ 東京体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 800mm/絞りf 5.6/シャッター速度1/1000秒)
前所属のチームが認めれば1年以内でも移籍できる区分Aの選手。しかしそうでない場合は1年間は移籍しても試合には出られない区分Bの選手。
(撮影:2013年2月2日/ 東京体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/1600秒)
規定は、引退して社業に専念、ビーチバレーや9人制への出場、という項目へと続く。
(撮影:2013年2月2日/ 東京体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
Vリーグ機構登録選手規定は法律のようなもの。それに沿う形で日本のVリーグは運営されている。
(撮影:2012年11月17日/山形県総合運動公園総合体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
そしてこの規定の為に1年間は試合に出られずとも移籍を果たす選手が事実存在する。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
規定には海外移籍に関する項目もしっかり定められている。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
高校を卒業して社会人としてVリーグチームに所属し、新たに移籍するために試合に出られずに1年を経験。そして海外移籍、Vリーグ復帰。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
そしてこれまでもスポーツ選手の枠を越えて芸能マスコミにまで影響を与えて来た。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
怪我をしても騒がれ、復帰を繰り返しながらも戦い続けたアスリート。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
しかし騒がれれば騒がれる程そこに本人はなく、ただバレーボールをしたかっただけのアスリートが存在していた。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 200mm/絞りf 2/シャッター速度1/2000秒)
復帰して活躍した時は騒がれず、怪我をした時だけ騒ぐ現在のマスメディア。
(撮影:2014年4月12日/ 東京体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ200mm/絞りf 2/シャッター速度1/2500秒)
この人生、もし仮に自分だったらと考えた事があるだろうか!?
(撮影:2012年12月23日/ 都城市早水公園体育文化センター)
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●岡山・栗原恵 (レンズ400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
もし仮に自分だったら、バレーボール選手である前に心を閉ざしてしまい、物事すべての扉を閉めてしまっていただろう。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 200mm/絞りf 2/シャッター速度1/2000秒)
もし自分だったら…その苦しさに耐えられずにいたかもしれない。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 200mm/絞りf 2/シャッター速度1/2000秒)
しかし栗原恵選手は何度も何度もコートに戻って来てくれた。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
毎回繰り返される『復活』をこれほどまでに楽しめた選手もいない。自分の事のように喜びを感じた選手もいなかった。
(撮影:2013年2月2日/ 東京体育館)
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●岡山・栗原恵 (レンズ400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
多くの人々に温かく見守られてきた選手もいなかったのではないだろうか。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/1600秒)
そして今回は怪我の話題ではなく、6月25日に2年を過ごした岡山シーガルズが栗原恵選手の退団の知らせを得た。
(撮影:2014年1月26日/とどろきアリーナ)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
しかし2ヶ月が経とうとしているがまだ新しいチームの発表、新たなる方向性の話は出て来ていない。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/1600秒)
ただそれは彼女がこれまで経験して来た事を想えば、それ程までには心配をしないでいられる。ましてや怪我による退団ではない。
(撮影:2014年1月26日/ とどろきアリーナ)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
逆に言ってしまえば、これまでの彼女の苦悩は他のものには想像出来ない事の繰り返しであったという事。
(撮影:2014年1月26日/ とどろきアリーナ)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 200mm/絞りf 2/シャッター速度1/4000秒)
栗原恵という人生は、栗原恵でしか経験出来ない人生。同じひとつの事を楽しむか苦しむかは本人次第、時は同じ時間で過ぎてゆく。
(撮影:2012年12月23日/ 都城市早水公園体育文化センター)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
何も問題がない場合、Vリーグ機構登録規定は第12条第2項に定められているように登録後10日以降で出場できる。
(撮影:2013年1月19日/ グリーンアリーナ神戸)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/1600秒)
今はそう、焦らず栗原恵という人生を見守り楽しんでいきたい。それが栗原恵を応援出来る唯一の事であると信じているから。
(撮影:2014年1月26日/ とどろきアリーナ)
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●岡山・栗原恵 (レンズ 550mm/絞りf 4/シャッター速度1/2500秒)
再びその純粋で屈託のない澄んだ瞳を撮影したいから。
(撮影:2014年3月21日/ 小瀬スポーツ公園体育館)
Michi ISHIJIMA(石島 道康)
1966年8月17日群馬県生まれ。1985年からフリーランスフォトグラファーとして活動し、月刊バレーボールをはじめ、2輪・4輪のモータースポーツ誌、芸能、経済誌など題材は多岐に渡る。AFC(アジアサッカー連盟)、Jリーグ・名古屋などのオフィシャルフォトグラファーを歴任。その後オランダ・ロッテルダムに渡り、サッカー、格闘技など欧州を中心に活動する。2012年はロンドン五輪にも赴き、バレーボール女子日本代表の銅メダル獲得の瞬間にもシャッターを切った。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員、AJPS(日本スポーツプレス協会)会員、FIVB(国際バレーボール連盟)公認スペシャリストフォトグラファー、Jリーグ公認フリーランスフォトグラファー。
●公式HP「Michi ISHIJIMA Photographic World」http://www.prideone.net/