第35回 フェアウェル 竹下佳江 ~JT~
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
バレーボールを撮影する時、ひとりの選手を中心に廻していくと撮り易い。
(撮影:2009年3月21日 Vリーグ 対パイオニア/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
JTを撮影する場合は竹下選手だった。
(撮影:2009年4月5日 Vチャレンジマッチ 対武富士/大和スポーツセンター体育会館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
カメラという狭い視野で覗いているため、特にセッターを中心に撮り始めるとその日の試合の流れがわかる。
(撮影:2009年3月20日 Vリーグ対デンソー/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
しかし、竹下選手の場合はまったく思い通りには撮らせてもらえなかった。
(撮影:2009年3月20日 Vリーグ 対デンソー/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
読みの裏をかいてくれての真剣勝負を、こちらにも仕掛けてくれていた。
(撮影:2013年5月4日 黒鷲旗準決勝 対NEC/ボディメーカーコロシアム)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
写真は撮りづらければ撮りづらいほど面白い。まさに竹下選手はそんな選手だった。
(撮影:2009年4月5日 Vチャレンジマッチ 対武富士/大和スポーツセンター体育会館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
常にシーズンを通して、竹下選手のワンプレーを狙っていた。
(撮影:2009年3月20日 Vリーグ 対デンソー/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
それは、竹下選手の低い姿勢からのバックトス。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/1000秒)
ディグやレセプションが崩れての低い姿勢ではなく、自らが低い位置に入り込んでのもの。
(撮影:2009年11月28日 Vリーグ 対東レ/神戸総合運動公園体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
どんな時も常にボールから眼を離さない、竹下選手ならではの1枚。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 135mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
大きく身体をのけ反らせ、軌道上のボールを両手を上げたまま覗き込む。そこに走り込むミドルブロッカー、縦位置、ボール入り。
(撮影:2009年3月20日 Vリーグ 対デンソー/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 550mm/絞りf 4/シャッター速度1/1000秒)
惜しいところまで行きながら、それらの場面を最後まで撮れなかった。
(撮影:2009年12月12日 Vリーグ 対パイオニア/深谷市総合体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 550mm/絞りf 4/シャッター速度1/1000秒)
何試合も何試合も試行錯誤しながら、そのシーンが繰り出されるのを狙っていた。
(撮影:2009年11月28日 Vリーグ 対東レ/神戸総合運動公園体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/1000秒)
バックトス自体は珍しくなく、他の選手でも撮影はできる。しかし理想の1枚、竹下選手のそのプレーは、最後まで完璧には撮れなかった。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 550mm/絞りf 4/シャッター速度1/1000秒)
そのシーンが想像だけならば諦めもつく。しかし竹下選手は確実に決めていた。
(撮影:2009年12月12日 Vリーグ 対パイオニア/深谷市総合体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 200mm/絞りf 3.2/シャッター速度1/640秒)
ベテランセッターは新人アタッカーを育てるという。
(撮影:2013年5月4日 黒鷲旗準決勝 対NEC/ボディメーカーコロシアム)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
竹下選手は撮影者までをも育ててくれた。
(撮影:2013年5月4日 黒鷲旗準決勝 対NEC/ボディメーカーコロシアム)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/1000秒)
撮影者にまで、バレーボールとは何かを教えてくれていた。
(撮影:2009年11月28日 Vリーグ 対東レ/神戸総合運動公園体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 300mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/500秒)
幸か不幸か、竹下選手がコートを離れていた時期を知らない。
(撮影:2009年3月21日 Vリーグ 対パイオニア/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 120mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/800秒)
幸いなことに、目の前で竹下選手はいつもコートに立ってくれていた。
(撮影:2009年3月21日 Vリーグ 対パイオニア/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 35mm/絞りf 4/シャッター速度1/500秒)
竹下選手の一番辛かった時期を知らない。
(撮影:2009年3月21日 Vリーグ 対パイオニア/大阪市中央体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
竹下選手のバレー人生の中で、一番辛い時間がいつだったのかも知らない。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 35mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/320秒)
勝てないシーズンはチャレンジマッチ(入替戦)での死闘も撮らせてはもらえた。
(撮影:2009年4月5日 Vチャレンジマッチ 対武富士/大和スポーツセンター体育会館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 135mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/320秒)
そこでも言葉少なに最高のパフォーマンスで魅了してくれていた。
(撮影:2009年4月5日 Vチャレンジマッチ 対武富士/大和スポーツセンター体育会館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 4/シャッター速度1/1000秒)
震災で終了になったシーズンには優勝。しかし、竹下選手がブランデージトロフィーを掲げる姿も撮ることができていない。
(撮影:2009年11月28日 Vリーグ 対東レ/神戸総合運動公園体育館)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
撮らせてもらえたもの、もらえなかったもの。
(撮影:2011年2月27日 Vリーグ 対パイオニア/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/1000秒)
すでにコートを離れてしまった竹下選手への想いは、現存する写真がすべてになってしまった。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/1000秒)
再びその勇姿を、そのプレーを撮らせてもらえることはないかもしれない。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
でも、そのバレーボールに対する真っすぐな姿勢は、日本に、そして世界に大きな存在として残っている。
(撮影:2011年2月26日 Vリーグ 対東レ/いしかわ総合スポーツセンター)
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●JT・竹下佳江 (レンズ 400mm/絞りf 2.8/シャッター速度1/2000秒)
今はただ感謝の言葉しか浮かばない。いち撮影者として、いちバレーボールを愛する者として。Farewell! Yoshie TAKESHITA.
(撮影:2011年2月27日 Vリーグ 対パイオニア/いしかわ総合スポーツセンター)
Michi ISHIJIMA(石島 道康)
1966年8月17日群馬県生まれ。1985年からフリーランスフォトグラファーとして活動し、月刊バレーボールをはじめ、2輪・4輪のモータースポーツ誌、芸能、経済誌など題材は多岐に渡る。AFC(アジアサッカー連盟)、Jリーグ・名古屋などのオフィシャルフォトグラファーを歴任。その後オランダ・ロッテルダムに渡り、サッカー、格闘技など欧州を中心に活動する。2012年はロンドン五輪にも赴き、バレーボール女子日本代表の銅メダル獲得の瞬間にもシャッターを切った。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員、AJPS(日本スポーツプレス協会)会員、FIVB(国際バレーボール連盟)公認スペシャリストフォトグラファー、Jリーグ公認フリーランスフォトグラファー。
●公式HP「Michi ISHIJIMA Photographic World」http://www.prideone.net/