
2015年 四大陸選手権は2月12日 に韓国・ソウルの木洞(モクトン)アリーナで欧州を除くアジア、アメリカなど4大陸の各国選手が集結して開幕する。韓国での開催は10年 全州大会以来5年ぶり。昨年の全日本選手権で男女ともニュースターが誕生し、新たなニッポンフィギュア時代の幕開けとなった。男子では ジュニアグランプリ王者の宇野昌磨が、女子では16歳 の全日本女王、宮原知子が、いよいよ世界へ向けて羽ばたく時期が来た。勝負はここ四大陸から始まる。
昨季シニアデビューした宮原知子が着実に成長を遂げ、今季ついに全日本女王になった。昨年12月の全日本選手権でSP2位からの逆転優勝。16歳の新女王は、3回転ルッツ+3回転トーループの高難度ジャンプと強靱なスタミナを武器に躍動した。「全日本チャンピオンになって自分に自信がついたのかなと思う。しっかり自信を持って気を引き締めて、とにかく一番は完璧な演技をして表彰台を目指したい」。今季はシーズン前半のGP2大会でいずれも3位に入り、連続で表彰台に上った。昨季の四大陸は初出場で銀メダル。調子がいい今季は大会初制覇を狙える絶好のチャンスだけに、静かに闘志を燃やしているはずだ。3月の世界選手権の前哨戦に勝利して弾みをつけたい。
シニアデビューシーズンの今季、目覚ましい活躍を見せている本郷理華が、「遅咲きのシンデレラ」として注目されている。GP初参戦ながら2戦目のロシア杯で初優勝。グランプリファイナルにも繰り上がりで初出場を果たした。世界の舞台を踏むことで、そのレベルの高さを目の当たりに出来たことは大きかった。それと同時に、名前を売り込む機会にも恵まれて、貴重な経験がシニア1年目からできた運もある。昨年の全日本選手権ではSPで首位に立ち、フリーでは得点を伸ばせなかったものの総合2位にに入った。
これまで「第3の男」に甘んじ、ソチ五輪代表の座を逃した無良 崇人が、2018年 平昌五輪に向けた最初のシーズンと捉える今季、並々ならぬ意気込みで臨んでいる。昨年12月 の全日本選手権では、武器の4回転が不発で総合5位に沈んだ。メダル圏外で代表入りは厳しいかと思われたが、四大陸選手権と世界選手権 (町田樹の引退を受けて繰り上がり出場)の両代表に選出された。
これまでは才能を持て余し、鳴かず飛ばずの村上大介が今季、本人も驚きの飛躍を見せている。GP大会で唯一出場できたNHK杯で思いがけない優勝を成し遂げたからだ。SP3位からフリーで完璧な演技を見せて1位となり、文句なしのGP初制覇にうれし泣きだった。五輪金メダリストを育てたことがある名伯楽のフランク・キャロルコーチに指導を受けて、自分の演技に自信を持てるようになったことが大きい。代表切符が懸かった全日本選手権は気負いすぎて得意のジャンプでミスを連発して7位。それでも、NHK杯優勝の活躍が評価されて、シニアでは初めての国際大会となる四大陸選手権の代表になった。同世代のライバルたちの活躍を見て「悔しさがあった」と吐露した24歳。ついに眠れる獅子が本格覚醒するかもしれない。ポスト髙橋大輔との呼び声もあっただけにジャンプがはまれば、優勝争いに加わってくるはずだ。
ジュニアGP大会で今季2戦 とも表彰台に立つ2位に入った永井優香。161セ ンチでスタイルも良く、清楚な雰囲気を持つ才色兼備の16歳 が、躍進のシーズンを過ごしている。初出場となったジュニアGPファイナルでは、SPで3位につけてメダル獲得の期待があったが、フリーでの ジャンプミスが響いて総合5位の結果だった。初出場だった昨年の全日本選手権では総合4位と大健闘。今季の活躍が認められ、初めてとなる四大 陸選手権と世界ジュニア選手権の代表に選ばれた。「代表として恥じないようなちゃんとした演技をしたい」。