フジテレビパラスポーツ応援サイト
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vol.9
文=田中ウルヴェ京
2017年1月25日
2017年1月18日 (水) 開催
PARA☆DO!サポーターで、トークMCの
田中ウルヴェ 京さんによる対談後記をお届けします。
思わず立ち上がって質問してしまうほど軽快に楽しく進行
今年最初のセミナーは、リオパラリンピックの柔道(視覚障害)女子57キロ級銅メダリストの廣瀬順子選手と、順子さんの夫で同じく柔道(視覚障害)でリオパラリンピックに出場された悠選手でした。夫婦そろってご登場という新しい試みで、私は、司会としてちゃんとまとめられるかしら、と思案していましたが、まったくの取り越し苦労でした。お二人の、まさに信頼しあったご夫婦ならではの阿吽の呼吸でお答えいただきました。
メンタルエッセンスコーナーのワンシーン
今回、リオでは、妻の順子さんが銅メダル、夫の悠さんは90キロ級で9位。2020東京大会では夫婦そろって金メダルを目指すとおっしゃるお二人でしたが、悠さんは、ご自身が現役選手であると同時に、順子さんのコーチでもいらっしゃいます。悠さんに、「コーチの目でみると、順子さんはどのような選手なのですか?」と聞くと、「才能がない選手ですね。でも“やり続ける”選手です。まあ、やり続けるという才能を持ってるってことですかね」と。奥様を公の場で褒めるのは照れくさいからでしょうか。才能はないよと言いながらも、選手として最も大事な資質をおっしゃいました。この「やり続ける力」こそ、スポーツに限らず、どんなことにおいても「成功者」と言われる人に共通するメンタルで、最近の科学的な研究でも改めて注目されています。そのやり続ける力があると言われた順子さんは、「2人で助け合うことが夫婦」とおっしゃって、コーチとしての悠さんの魅力も教えてくださいました。
毎回、この対談イベントで学ぶことは、「言葉の深み」です。「やり続ける力」にしても、「助け合う」にしても、その言葉を使用する人が、どういう人生経験を経て、その言葉を選んでいるかによって、言葉の重みは変わります。今回のお二人も、楽しく冗談まじりでお話くださいましたが、ところどころで、大病を経験されているゆえの「人生の有難さ」というような「感情の質感」を言葉のなかに感じました。
トーク×ライブ終了後のフォトセッション
左から、PARA☆DO!アーティストの清貴さん/ゲストアスリートの廣瀬順子選手・廣瀬悠選手
今回の「京のメンタルエッセンス」は、「コネクテッドネス」(つながり)。「人とつながる」ことが出来る人は、ストレス耐性能力があるという研究があります。お二人から、つながること、助け合うことの大切さを改めて学びました。