フジテレビパラスポーツ応援サイト
フジテレビパラスポーツ応援サイト
vol.2
文=田中ウルヴェ京
2016年5月26日
2016年5月19日(木) 開催
PARA☆DO!サポーターで、セミナーMCの
田中ウルヴェ 京さんによるセミナー後記をお届けします。
今回初めてお目にかかった山田拓朗選手。対談前には、山田さんに関する事前情報が、私の手元には沢山入っていました...。
今回は、じつに多くの「アホな事前情報」。(笑)
「山田選手はね、京さんのタイプだよ、顔もマインドも。楽しみだねえ」
「ああ、あのイケメン山田君ね。スポーツ選手のなかでイチオシだよ」
「京の好きそうな顔だよ、よかったね」
これらは全て、私の周囲からのメールやSNS。。。
はいはい、わかりました。と、「できるだけ楽しみにはしないように」お目にかかりましたが、いやいや、周囲の言う通りです。
そりゃステキな好青年。でも、同時に、打ち合わせでお会いした瞬間の第一印象は、「イケメン」なんていう薄い言葉よりは、「芯」。もちろん整ったお顔でいらっしゃいましたが、そんなことではなく、なんか一本、柱の通った雰囲気のする青年でおられました。
セミナー開始直後は少しだけ硬さが見られた山田拓朗選手
「芯」...。私は自分自身の感じた、その第一印象に、疑問も感じました。
「“芯”っていっても、山田さんは、左腕が短くて、右半身の方が全体的に筋肉も発達しておられる。いわゆる視覚的には“アンバランス”なはずなのに、何をもって自分は芯と感じているのだろうか」
その答えが、徐々にわかってきたのは、山田選手の発する言葉からでした。様々なことにおいて、「バランス」を意識されている方でした。自由形の技術向上のうえで大事なのであろう上半身、下半身のバランス。右半身、左半身のバランス。そういった競技に必要なバランス、さらに、「選手としての自分」だけでなく「人としての自分」の成長も常に視野に入れておられるという生き方にもバランスを感じました。
淡々と進行するかと思いきや徐々に意外な一面も垣間見れた
でも、そのバランスを、なんだかとっても楽しそうにとっておられることも印象的でした。山田選手は、そもそも静かにお話をされる方で、ご自身の熱い想いを語られる時でも、あまりテンションが高くなりません。(笑)でも、お話の最中に、目が、まるで遊園地に来た子供のように「ワクワク」と輝く時が何度もありました。ご自身の「心身のポテンシャル」に対するトークになると、めちゃめちゃ嬉しそうなお姿がありました。
この撮影後、会場にお越しの方々と気さくに記念撮影に応じていた
今回の対談中、思っていた言葉は、「知的好奇心」です。欧米で特に、IQやEQ(感情指数)とならび、関心が集まっているCQ(Curiosity Quotient=好奇心指数)という指数がありますが、それが高い方なのだと思いました。CQが高い選手は、外的なストレスにも強く、自分自身の「本当にやりたいこと」に芯を持っています。常に前向きに淡々と熱い心のエネルギーを持っておられる山田拓朗選手は、たしかに内面もカッコいいイケメンでいらっしゃいました。ご縁をありがとうございました。