2017年3月17日(金) 放送
【ゲスト】関根勤
宮澤喜一元首相の孫・宮澤エマが全国各地で長生きの秘けつを探る新企画!記念すべき1回目に向かったのは、日本一の長寿県・長野。
「ぴんぴんして、逝くときはころっと逝く」という意味の言葉で、県の健康促進の一環で作られた。佐久市には「ぴんころ地蔵」というスポットもある。また街中では「ポールウォーキング」というスキーのストックを使って歩く運動に、積極的に高齢者の方が参加していた。
1980年(昭和55年)から県民減塩運動をするなど、県ぐるみの活動の効果もあり平均寿命が右肩上がりに伸び、現在男女とも日本一の長寿県に!
そこに大きく貢献したのが、積極的に食べるようにした、長野県が生産量日本一の“ある食材”。しかしそれはよく知られる「野沢菜」でも「信州味噌」でもないという。
その食材とは…「寒天」!主な原料はテングサ・オゴノリという海藻。そこからまずは「ところてん」を作り、さらに長野の冬の寒さを活かして、ところてんを夜間に凍らせる・日中に溶かすという工程を繰り返すことで、水分を抜いて作る。この作り方で長生きに欠かせない「食物繊維」が凝縮されるという。
茅野市の商工会議所主催で、毎年2月16日の「寒天の日」にちなみ、寒天500gを無料配布するイベントが行われている(毎年2月16日に近い土曜日に開催)。
横浜市立大学 医学部 医学群 健康社会学医学ユニットの栃久保修(とちくぼ・おさむ) 名誉教授によると、寒天の特性はノーカロリーで100倍の水を吸って固まる食物繊維にあるという。
コレステロール値や血糖を下げ、寿命に関わるメタボリックシンドロームの予防に役立つ。
3ヶ月寒天を食べ続けたところ、コレステロール値が下がり、体重が減ったというデータも!棒状の寒天の4分の1(2g)を食べ続ければ、コレステロール値の改善に有効とのこと。
寒天鍋
一般的な鍋のように具材を切ったら、寒天以外に火を通し味噌で味付け。最後に寒天を入れる(一緒に入れると溶けてしまうため)。
※具材・味付けはお好みでOK。
天寄せ
寒天を溶かして食材を固めた長野の定番寒天料理。ゴマのペーストを溶かしたゴマ天寄せや牛乳寒天といったデザートとして食べられている。
その他、ご飯を炊く際に一緒に入れたり(水の量は通常のご飯と同じ)、酢の物に混ぜたりと、さまざまな場面で寒天は活躍している。
長野県の長生きの秘けつ、食物繊維たっぷりの「寒天」にもあり!
心にも老化がある?何事も面倒くさい・感情が抑えられないのは心の老化の始まり!一体それは、どのようにして起こるのか!?
心の老化の始まり
★些細なことでイライラし、怒ってしまうなど、感情のコントロールができない。
★昔よりも、行動力がなくなる。
加藤プラチナクリニック 加藤俊徳院長によると、同じことの繰り返しだと脳は自動的にやるようになる。そして脳がマンネリ化し、省エネになり、心の老化がひどくなるとのこと。
神経線維とは脳全体に張り巡らされ、脳の様々な場所と情報交換をするための道の役割を担う。神経線維が枯れてくると、感情を抑えたり、物事を判断する脳の司令塔「前頭葉」の働きが悪くなる。
黒い部分が神経線維。使用しないと「いらない」と判断され枯れていくため、老化している人は黒い部分が少なくなってしまう。
1話したいことを我慢できず、会話がかみ合わない。
2食べ慣れた料理を注文することが多い。
3場の空気を読めず、オヤジギャグを言ってしまう。
4友人との約束は、相手から誘われるのを待つ。
5「もう歳だから」を理由に行動をためらう。
2つ以上当てはまったら、要注意!!!
加藤先生によると、「面倒くさいけどやってみよう」というのが神経線維が伸びるチャンス!とのこと。神経線維を伸ばすポイントは、「普段やらないこと」をやること!
その「神経線維」を、たった1年で太く成長させた人物がいた。工場を経営する田丸久喜(ひさよし)さん 81歳。田丸さんはいったいどうやって神経繊維を急成長させたのか?
田丸さんが80歳のときに始めたのは
「ドラム」。ドラムは手足を同時に使う為、脳にとってはかなり面倒な作業。
「将来はドラムソロをやりたい。一番怖いのはマンネリ。決まった通りにやっていると危ないので、常に変えていく。マンネリ生活にならず、新しいことにチャレンジする。それが心の老化予防にとって大切!!」と、田丸さんは言う。
新聞紙1枚を足元に広げ、両足を使って折り畳む。
端と端を合わせるように丁寧にたたむことで、より脳が使われるとのこと。
※試される場合は安全な環境のもと体調に留意して行ってください。
実際にどのくらい前頭葉が働いているか測定。(COE検査)
果たしてその結果は…?
スタート前はあまり使われていないが、新聞足たたみを始めると活発に。作業前と比べると脳の活動量が50%もUP!
※活発に活動している場合は赤く表示される。
※結果には個人差があります。
顔のシミ・シワに、老眼・白髪・物忘れ…避けては通れない全身の老化。全身の老化はどのようにして起きるのか!?
同じ年齢(50歳)の3名の肌を見てみるとシミの量に違いがある。肌年齢を測定してみると、実年齢と変わらない2人に対し、遠藤さんはプラス7歳という結果に!
老化のスペシャリスト、愛媛大学抗加齢(こうかれい)・予防医療センター長 伊賀瀬道也(いがせ・みちや)先生は、「体の老化は、血管の老化によって起きるというふうに考えられます。」という。
血管は全身の細胞に酸素と栄養を届ける、いわば“道路”。きちんと整備されていないと、うまく流れず全身の細胞の機能は衰えてしまうそう。
★まず人差し指の爪を、指で強めに5秒間圧迫する。
★放した時、色が戻るまで2秒以上かかったら要注意!!血管が衰えている可能性があるとのこと。
一般的にコレステロールの高い食事や高血圧などが原因で血管の壁は傷つくといわれる。それに伴い、しなやかだった血管は弾力を失う。これが「動脈硬化」という血管の老化とのこと。
Heat Shock Protein(ヒートショックプロテイン)という、傷ついてしまった細胞を直してくれるタンパク質。このタンパク質は細胞を修復し、血管の老化に対抗するという。HSPの量は20歳までに急激に減り、60歳を過ぎた頃からまた急激に減る。以前より、傷が治りにくい・疲れやすいと感じたらHSPが減っているサイン。
サニーレタスを用いて解説!
痛んだサニーレタスを50℃のお湯に90秒間浸すと、熱によって傷ついた細胞が修復され、若返る。
HSPは「熱の刺激」で増える!!
血管に熱のストレスがかかると、対抗するために自然に体内で作られるのだとか!その結果、「血管を修復」「美肌」「肝機能UP」「認知症予防」にも効果が期待できるとのこと!
手軽にHSPを家で増やす方法は「入浴」!!
HSP入浴法…お風呂の熱で体温を約2℃上げて、その熱を保温する入浴法。
(1)舌下で体温を測定
入浴中の体温と比較する為、お湯に浸からない舌で体温を測る。体温を上げる目安は2℃。
(2)水分補給
たくさんの汗をかくので、入浴前には必ず水分を取る。
(3)41℃のお湯
お湯は41℃に設定。入浴時間は約15分。肩まで全身浸かる。
(4)炭酸入浴剤
炭酸の入浴剤には血管の拡張効果があり、効率よく身体を温められる。
(5)10分間の保温
HSP入浴法の最も大事な行程。お風呂から出たら靴下を履いて温かい上着を羽織り、10分間保温する。体内に熱をこもらせることで、全身の細胞にHSPが増加する。温かい飲み物で身体を冷やさないようにするのも有効。
※試される場合は
体調に留意して行ってください。
オススメは、週2回のHSP入浴法!!
毎日行うと身体が熱の刺激に慣れてしまい、HSPが増えにくくなる点と、行った2日後にHSPが増えるという点から、旅行や運動などの疲れたくない大切な日の2日前に行うと良いとのこと。
女優・北原佐和子(52)がHSP入浴法に挑戦!!
北原佐和子は、高校在学中に芸能界入り。ミス・ヤングジャンプに選ばれた「花の82年組」の一人。そんな北原さんが、特に気にしているのが「肌のシミ」。
HSP入浴法に挑戦する前の血管年齢は、なんと60歳!!全身の細胞たちは、実はピンチに陥っていた!
北原佐和子と一般被験者2名がHSP入浴法に挑戦!北原さんと、血管年齢がなんと75歳以上という和田さん、慢性的なひざの痛みに悩む佐々木さんの3名が、5つのポイントを踏まえ、HSP入浴法に挑戦!3週間後、HSP量を測定!果たしてその結果は…?
北原佐和子
HSP量は1.2倍に増加!血管年齢も実験前の60歳から40歳へ、20歳も若返るという結果に!そして、ずっと気になっていた肌にも、驚きの変化が!
キメが整い、若々しい肌に。キメの年齢は60歳から38歳に!
一般被験者の2名も血管年齢が見事に若返った。
和田さん(67):75歳以上→46歳
佐々木さん(64):55歳→25歳以下
3名ともHSPが増加!全身の老化に改善の兆し!
この番組は専門家の監修のもとに構成いたしました。
番組で紹介した事例は身体の悩みに関する原因とそれに対する解決策の1つです。事例により別の原因・学説があることをご承知ください。
医療行為を試される場合は医師に相談の上ご本人の正しい判断で行ってください。