2017年1月27日(金) 放送
【ゲスト】伊吹吾郎、梅沢富美男、大場久美子
食卓に並べば、子供も大人も喜ぶ、家庭の定番メニューのひとつ。ふっくらとしたお肉に、ジューシーな肉汁!しかし!ひき肉たっぷりのハンバーグはカロリーが心配…。
高野豆腐とは豆腐を凍らせてから乾燥させ、スポンジ状にしたもの。慶応義塾大学大学院・渡辺 光博(わたなべ みつひろ)教授によると、高野豆腐には“レジスタントプロテイン”と呼ばれる成分があり、その働きによりハンバーグは太りにくいものになるという!
※レジスタントプロテインとは、消化されにくいタンパク質のこと。
脂質とくっつき、一緒になって体外に排泄することで、お肉に含まれる脂質の吸収を抑える。摂取すると新しい胆汁酸(たんじゅうさん)が作られ、脂肪の燃焼が促進される。
レジスタントプロテインは、豆腐を冷凍・熟成させる工程で増えるため、高野豆腐がオススメなのだそう!
普段つなぎに使うパン粉の代わりに、市販の粉状の高野豆腐を入れるだけ!高野豆腐は水分をよく吸収するため、肉汁をしっかり閉じ込め、ジューシーに仕上がるのも嬉しいポイント!
★摂取量の目安
1人分で大さじ3杯(約18g・一般的な高野豆腐1枚分)が目安。
大根おろしに含まれている成分「イソチオシアネート」は、身体の代謝を促進し、ハンバーグで摂った分の脂質をエネルギーに変えてくれる効果が期待できる。このイソチオシアネートは“すりおろす”ことで生まれてくる!
1皮をむかずに先端をすりおろす。
イソチオシアネートは 大根の皮や先端に多く含まれている。
2おろし汁ごとかける。
イソチオシアネートはすりおろした際に、水分に溶け出しているので、汁ごとかける。
★あとは醤油やポン酢など、お好みで味付けを!
※イソチオシアネートは刺激の強い成分です。摂り過ぎにはご注意下さい。
警視庁の調査によると、平成27年の交通事故での死亡者が約4000人であるのに対し、転倒・転落による死亡者は、なんと約8000人!急いでいたわけでもないのに平らな道で転んでしまったり、ふとしたことでバランスを崩しやすくなってしまったという方は要注意!
写真:小松ソフィア医院
大阪大学の山下和彦教授によると「転びやすくなる原因は、足の親指の巻き爪にもある!」とのこと。巻き爪とは「爪の両端が丸まってしまった状態」。先生によると足の裏には“メカノレセプター”という圧力を感じ取るセンサーがあり、巻き爪の人はこのメカノレセプターがうまく働かず、転びやすくなるという。
足の裏にかかる圧力を感じ取るセンサーで、身体のバランスを保つために働く。親指や指の付け根、かかとの三か所に集中している。
正常な爪の場合、親指の裏に圧力がかかると爪が「壁」となり、その圧力を受け止めたメカノレセプターがその強さを感知。感知した情報は脳に届き、重心がどこにあるか判断し、体のバランスを保つ。
しかし、巻き爪になると圧力が逃げやすくなり、メカノレセプターが圧力を少なく感知してしまう為、間違った情報が脳に伝わり、体のバランスが保てず転びやすくなるというのだ。
★足に合わない靴を履くこと
爪には元々、丸まろうとする性質がある。刺激を受けるとさらに丸まりやすくなる為、靴がキツイと爪が刺激を受けてしまう。反対に靴がブカブカだと、中で動いて爪が当たり刺激を受けるので巻き爪になる危険性がある。
★爪を深く切ること
指の形に沿って、爪の両端を深く切ってしまうことはNG。こうすると丸まる性質がある爪は、内側に巻いて皮膚に食い込みやすくなる。
スクウェアカットとは、横にまっすぐ切って爪が四角くなるような切り方。角はやすりで滑らかにする。すると爪が丸まろうとするのを防いで、メカノレセプターがしっかり働く。
厚生労働省は平成15年、転んで骨折して、寝たきりになるのを防ぐために“足指・爪のケアに関する事業”を始めた。このように介護の面では「爪のケア」の重要性が見直されている。
「むくみ」とは、皮膚の下に水分が余分に溜まった状態。体内では細胞に栄養を届けるため、動脈から水分が染み出す。しかしその水分が回収しきれずに溜まってしまうと「むくみ」となってしまう。
街頭で聞いてみると、多くの方が「むくみの対策にはリンパのケア」と答えたが、専門家に聞いてみたところ…なんと、むくみ改善にはリンパよりも「静脈」が大事!とのこと!!実は水分の90%を回収するのは静脈、リンパ管は10%といわれていて、静脈の働きを良くして溜まった水分を回収されるようにすることで、むくみ改善が期待できるという!
多くの女性が悩んでいるという「顔のむくみ」。朝、顔がむくむのは日中、重力によって流れやすかった水分が、寝ている間に顔に溜まってしまうからといわれます。
むくみ治療に長年携わっている佐藤佳代子先生によると「日本語は、顔の表情筋をそんなに使わなくても話せてしまう。」とのこと。日本語を話すだけでは顔のむくみを改善するために大切な「表情筋」を使うことによる、筋肉ポンプの働きが足りていないというのだ。
※赤くなるほど顔の温度が上がっていて、
表情筋がよく動いていることを表す。
日本語・英語・ドイツ語の計3カ国語で「白雪姫」を読み、表情筋がどれだけ動くのかを比較実験してみた。
10分後、ドイツ語はおでこや目の周り、さらには首まで真っ赤に変化。対して日本語は温度が低いままで、あまり変化はなかった。
たった4文字を繰り返すだけ!
考案したのは早稲田大学の菅原(すがはら)先生。「ウンパニという言葉に、表情を加えることによって、日常で使いにくい筋肉を鍛えることができるんです」とのこと。
まず、顔に手を添える。
※手が筋肉の負荷となり、表情筋をより鍛えることができる。
1口を尖らせるように「ウー」
2顔を中央に寄せるイメージで「ン―」
3驚いた顔で「パッ」顔の緊張を一気に解放
4最後は頬を持ち上げるように「ニ―」
これを20回、3セット繰り返すだけ。1セットごとに5分ほど間隔をあけ休みながら行うとより効果的。
顔のむくみを測れるという3D画像解析装置を使い、検証。この装置で顔を撮影すると、瞬時に3D画像を作成し、ウンパニ体操の前後で、顔のむくみがどれだけ減ったかを比較することができる。朝のむくんだ顔と、ウンパニ体操を20回×3セット行った後の顔とで比較する。果たしてその結果は…?
左まぶたと頬のむくみが改善した。
ウンパニ体操前の顔と重ねてみると、左まぶたが1.7mm、頬が2.1mm減少するという結果に。
顔の体積は、ウンパニ体操をした直後で5.5ml、さらに2時間後には12.9mlも減少した。寝起きの顔と比べると、確かに目元がスッキリした印象。
※結果には個人差があります。
3名全員むくみ改善!
夕方になるとだるくなり、嫌〜な痛みまで感じる「足のむくみ」。20代から50代の女性1万人に行ったある調査では、50.8%、およそ半数が「足のむくみ」があると回答!多くの女性が「足のむくみ」に悩まされている。
※出典:2012年エスエス製薬調査
「足のむくみ」つまり足に水分がたまってしまうのは「重力」のせい。足は体の下の方にあるので、立ちっぱなしでいるとむくみやすい。
「顔のむくみ」と同様に、「足のむくみ」を改善するには細胞の間に染み出した水分を回収する「静脈」の働きを促すこと。身体の中で、その静脈の働きを促す、ポンプのような働きをするのは、「心臓ポンプ」そして、顔で言うと“表情筋”、足で言うと“ふくらはぎ”のような「筋肉ポンプ」がある。
実は静脈はゆっくりと流れており、動脈と違ってしっかりサポートしないと流れにくい。ふくらはぎの筋肉を動かすことで、静脈を押し、血液を流すサポートをするのが「筋肉ポンプ」。この働きが、非常に重要。
しかしその他にも、ある意外な原因で静脈が流れにくくなり、「むくみ」を生んでいるという。果たしてその原因とは?
北里大学医療衛生学部教授、高平尚伸先生に聞いてみたところ、足のむくみの原因は、「巻き肩」にあるという!
背中が丸まった猫背の状態に加えて、両肩が前に出て内側に巻き込まれているような姿勢のこと。高平先生によると、最近はスマホの操作や、パソコンを使う時などに「巻き肩」になっている人が増えているという。
リラックスして立ち、両手を体の横に垂らす。そのとき、正面から見て手の甲が身体の前を向き、中指まで見えている人は「巻き肩」の可能性あり!さらに、耳の穴と肩の中心を線で結んだ時、垂直になっていない人も要注意!
お腹には下大静脈(かだいじょうみゃく)という、足から心臓に向かう太い血管があり、流れが良いと足の血液を吸い上げ、余分な水分を回収してくれる。そこに大きく関わっているのが呼吸。呼吸を正しくすることで静脈の流れを促す、いわば第3のポンプ「呼吸ポンプ」ともいえる。
巻き肩になると、姿勢が悪い為、呼吸が浅くなり、「呼吸ポンプ」の動きが悪くなる。つまり、むくみの原因になってしまうという。
1手を前に組み、大きく息を吸う。
210秒かけて息を吐きながら、手を前に伸ばす。
3伸びきったらそのまま大きく2回呼吸する。
※安全な環境のもと 体調に留意に留意して行ってください。
1手を後ろに組み、大きく息を吸う。
210秒かけてゆっくりと息を吐きながら腕を上げる。
★胸を反らせて伸ばしながら肩甲骨を寄せるのがポイント。
3そのまま大きく2回呼吸する。
つらい場合は、タオルを使ってもOK!
※安全な環境のもと 体調に留意に留意して行ってください。
巻き肩改善ストレッチのルール
1鼻から大きく息を吸い、お腹に空気を入れるイメージで膨らませる。
2空気が入ったら5秒以上かけて口から息を吐き、お腹をへこませる。
31セット3分が目安。1時間に1回など、こまめに行うと効果が出やすい。
※過度に行うと過呼吸になる恐れがあります。体調に留意して行ってください。
腹式呼吸のルール
高平先生によると、「筋肉ポンプ」の働きを助ける着圧ソックスを選ぶポイントは、サイズは身長に合わせて選ぶこと。医学的な裏付けのある着圧ソックスを選ぶこと。そして、箱などに明記されている「hPa」(ヘクトパスカル)という単位の数値。これは数字が大きいほど圧力が高いことを示しているのだが、この数値も自身のむくみの程度に合ったものを選ぶのが良く、キツイほど効果が高いわけではないそう。キツ過ぎると静脈が圧迫され、血液の戻りが悪くなることも!
この「サイズ」と「圧力の高さ」が自分に合ったものを選ぶのが重要!とのこと。
お笑い芸人のたんぽぽ・白鳥久美子と一般被験者3名が朝の足の体積と夕方の体積を計測し比較。一日でどれくらいむくむのかを数値化。最初の計測後、2週間「巻き肩改善ストレッチと腹式呼吸」を行い、ストレッチ効果を検証。果たしてその結果は…?
★白鳥久美子
朝の両足の体積:6577ml
夜の両足の体積:6775ml
差が+198mlで、約200mlむくんだことになる。
★白鳥久美子
背筋が伸び、パッと見でも巻き肩が改善している様子が一目瞭然。2週間前は夜になると200mlも増えていたが、エクササイズ実践後は、朝より夜の方が体積が減ったという驚きの結果に!また、一般被験者の皆さん全員にも、むくみ改善が見られた。
※結果には個人差があります。
4名全員むくみ改善!
この番組は専門家の監修のもとに構成いたしました。
番組で紹介した事例は身体の悩みに関する原因とそれに対する解決策の1つです。事例により別の原因・学説があることをご承知ください。
医療行為を試される場合は医師に相談の上ご本人の正しい判断で行ってください。