2017年1月13日(金) 放送
【ゲスト】安藤優子、大和田伸也、立川志らく
みんな大好きカレーライス!食欲をそそるカレーのルーは、多いもので4割が小麦粉でできている。つまり、ごはんとカレールー合わせて炭水化物がいっぱい!加えて、ごはんもついつい多く盛ってしまいがち!普通のお茶碗1杯と比べて、1.3倍~2倍も盛っているといいます!
この炭水化物の摂り過ぎが、カレーライスで太ってしまう原因…しかし、なぜ炭水化物は太ってしまうのか??
肥満治療のスペシャリスト北星クリニックの島野雄実理事長によると…食事として入った炭水化物は、消化され小腸から糖として血液中に吸収される。吸収された糖は、一定量まではすぐに使える形として筋肉や肝臓などに蓄えられる。しかし大量に炭水化物が入ると、使いきれない分が脂肪に変換され、身体の随所に蓄積されるとのこと。
北海道立総合研究機構・農学博士の加藤淳先生によると、太りにくいカレーに必要なのは…「あずき」!
あずきには“太りにくくなる”2つの成分が含まれているという。
(1)ポリフェノール…糖の吸収を抑えてくれるそう。炭水化物は、そのままでは体内に吸収できないため、消化酵素の働きでブドウ糖に分解してから吸収される。しかし、ポリフェノールはそんな消化酵素の働きをブロック!炭水化物が糖に分解されて吸収されるのを抑えてくれるそう。
(2)サポニン…身体の中でコレステロールや中性脂肪ができるのを抑えてくれる。
この2つの成分によって脂肪を溜め込みにくい身体にすることができる!
★ポリフェノールもサポニンも水溶性、あずきと煮汁を一緒に食べる事が大切!
1鍋に水とあずきを入れて火にかける。あずきは、1人分で50gが目安。
2沸騰したら弱火にして30分煮る。
3あとは、いつものカレーと全く同じ! 別の鍋で炒めた具材に、あずきのポリフェノールとサポニンが溶け出した煮汁ごと入れて煮込み…カレーのルーを入れれば完成!
さらに太りにくいカレーライスにするとっておきの付け合わせは…『らっきょう』!
よく耳にする“カレーにらっきょう”のトッピング。しかし、ここにもポイントが。それは、らっきょうの汁も一緒にかけること!らっきょうは一人分で3個ほど。
らっきょうに含まれる食物繊維は水溶性のため、ほとんどが甘酢に溶け出してしまっている。そんならっきょうの汁(甘酢)をかけることで、その成分を無駄にせず、より太りにくいカレーライスにできる。
★らっきょうの汁の量
スプーン2杯が目安!
★注意点
あずき、らっきょう共に糖質が含まれているため、糖質が気になる方はごはんの量を減らしてください。
ある女性誌のアンケートによると、「冬太り」に悩む女性の割合は96%!みなさんも「冬は食べる機会も多いし、太りやすいのは当たり前、痩せにくい!」と考えていませんか?
しかし、横浜国立大学人間科学部の田中英登教授によると…「冬は痩せやすい環境や、その要素がいくつもあると考えられる」とのこと!そのキーワードとなるのが…「代謝」!代謝とは「生命を維持するために筋肉や内臓を動かしたり、体温を保つために使われるエネルギー」のこと。そしてこの「代謝」は、季節によって変わるのだとか。
季節ごとのグラフを見てみると…冬は代謝が高いという結果に。冬は体温維持のため、代謝が高くなるというのだ!
田中教授によると「冬太りの原因は、“ぬくぬく暖房生活による代謝の低下”にある!」とのこと。当然、食べ過ぎや運動不足が主な原因ではあるが、エアコンやこたつなどに頼り切る生活によって、冬でも代謝が上がらなくなっているのも原因のひとつだというのだ!
代謝は大きく3つに分かれている。
(1)最低限の生命活動を行う「基礎代謝」
(2)運動による代謝(生活活動代謝)
(3)食事による代謝(食事誘導性熱代謝)
とはいえ、太りにくい身体にするために冬でも寒い中で生活するのは無理!そこで今回番組では食事による代謝で、太りにくい身体を作ることを提案。そのスペシャルドリンクが…「豆乳甘酒」!!
豆乳甘酒:無調整豆乳と米麹の甘酒を混ぜ合わせたもの
★豆乳の「たんぱく質」
日本医療栄養センターの井上所長にうかがったところ豆乳のたんぱく質は エネルギーになる栄養素の中でも、効率よく食事による代謝を上げてくれるもので、動物性たんぱく質と比べてカロリーも低く、ヘルシーという利点も。
★甘酒に多く含まれる「ブドウ糖」
豆乳のたんぱく質の代謝アップ効果をより強力にさせてくれるのが「ブドウ糖」。ブドウ糖は素早く吸収され、脳のエネルギー源になる。すると脳が活性化され、脳が代謝の指令を的確に出せるようになる。つまりブドウ糖は代謝を上げる、いわば「着火剤」!
朝食に豆乳甘酒を摂取することが、スムーズに代謝を上げ、1日を通して代謝を高い状態にキープすることにつながるそう。そこで番組では朝食の際、主食のご飯やトーストを豆乳甘酒1杯に置き換えて飲むだけで、朝から代謝をアップさせられるのか検証。
1無調整の豆乳130ccに、米麹の甘酒を大さじ3杯を加える。
2500wの電子レンジで1分30秒温めたら…豆乳甘酒の完成!!
※米麹の甘酒を使用
朝食の主食と豆乳甘酒を置き換える「豆乳甘酒生活」のルール
冬太りに悩む、ピンクの電話・清水よし子(58)と一般被験者3名が15日間の“豆乳甘酒の置き換え”ダイエットに挑戦!果たしてその結果は…?
4名全員冬太り改善!
金町脳神経内科・耳鼻咽喉科の内野勝行 院長によると「疲れがなかなか取れない原因は副腎疲労にある」とのこと!
内野先生によるとこの「副腎」は2017年に最も注目すべきスーパー臓器だという。副腎は腎臓の上にある、ピラミッド型の臓器。重さ5グラム程度の小さい臓器だが、生命を維持するために必要不可欠なホルモンを50種類以上も分泌。まさに『身体の巨大工場』とも呼べる、とても重要な臓器だという。
日々のハードワークやストレスで身体が疲れると、細胞内に疲労物質が発生。溜まった疲労物質は、健康な細胞を次々と攻撃。それにより細胞が傷つけられ、修復が追いつかない状態を、“疲労”という。
疲労を回復するカギとなるのは、副腎から分泌される「DHEA」というホルモン。DHEAは強力な抗酸化力を持っており、疲労物質を解毒。さらにこのDHEAは疲労回復以外にも様々な効果を持っているという!
1アンチエイジング
2免疫力アップ
3骨粗しょう症予防
4抗ストレス
5睡眠の改善
6がん細胞とたたかう
7糖尿病予防(2型)
8アルツハイマー病予防
9動脈硬化予防
10更年期障害の症状改善
千代田国際クリニック永田勝太郎院長によると…副腎疲労を回復し、元気にする方法は「ビタミンC」の摂取が大事とのこと。副腎は、ビタミンCをガソリンのように消費して活動する。つまりビタミンCを摂取すると、副腎はより働くようになるという。では、ビタミンCを豊富に含むオススメ食材とは?
管理栄養士の柴田真希さんによると、ゆずはビタミンCが豊富な食材。特に皮の部分にビタミンCを多く含み、皮ごと食べるのがオススメとのこと。
1水洗いしたゆずを皮ごとみじん切りにする。
2ゆず1個に対し小さじ1杯の天然粗塩を混ぜる。
3密封できる容器に移しかえ冷蔵庫で1日寝かせる。
なぜ、天然粗塩かというと…副腎疲労はナトリウムも足りなくなるため、ナトリウムが豊富な天然粗塩で効果がアップするとのこと。
食べ方
★ビタミンCは加熱すると酵素が壊れてしまうが、温かい食事には、最後にトッピングする形で食べればOK。
★朝・昼・晩の食事の3食と合わせて食べるのが効果的。他の食事と合わせて採ることで栄養を吸収しやすく、食べやすい。
★ビタミンCは1度にたくさん摂取すると吸収率が下がるので、摂取する際には何回かに分けるのが好ましい。
★60~70gで、1日に必要なビタミンC100mgを摂取できる。
「塩ゆずで副腎疲労解消生活」のルール
日々の女優業で疲労している羽田美智子(48)と3児の父で自宅でも休まらない杉浦太陽(35)、そして一般被験者6名が3日間の“塩ゆずで副腎疲労解消”生活に挑戦!果たしてその結果は…?
※DHEAの数値は個人差があります
内野先生の分析によると羽田さんの結果は、過度なストレスや疲労が重なったからで、塩ゆずを食べていなかったらもっと数値は減っていたかもしれない。大切なのは塩ゆずなどによりビタミンCの摂取を継続すること…とのこと。
8名中4名のDHEA数値が上昇!
毎年必ず猛威を振るうインフルエンザウイルス。感染者数は年間約1500万人。1月からがインフルエンザ流行のピーク!
日本東洋医学会専門医 医学博士松原英多先生によるとインフルエンザウイルスの恐ろしさは人の細胞に入って乗っ取り、その後あっという間に増殖してしまうこと
だと言う。
★潜伏期間が短い → ウイルスの増殖速度が速い
★咳1回で約5万個、くしゃみ1回で約10万個が飛散するそう。
★一度の咳、くしゃみで約90cm~1.5m飛散。
★乾燥した状態では空気中を約24時間浮遊するそう。
インフルエンザウイルスは人間の細胞の栄養分を利用する。自分の力では増えることができないが、人の細胞のDNAをコピーする力を利用して「自分を増やせ」と命令する。すると1個のウイルスが約1000個に増える!24時間で約100万個に大増殖!
ウイルスに乗っ取られた細胞は死滅・機能しなくなり、肺炎やインフルエンザ脳症になる場合も!
日本リンパ学会理事長で信州大学医学部の大橋俊夫特任教授によると…NK細胞とはリンパ球の一種で、主に体の中に入ってくる、インフルエンザや風邪のウイルスなど外敵から私たちの身を守っている。
全身に張り巡らされたリンパ管に存在し、外敵がいないか常に警戒しながら身体中を巡っており、インフルエンザウイルスが増殖する前にやっつけてくれるという。
培養したがん細胞の中にNK細胞を入れると…なんと3時間でがん細胞が激減するそう。
大橋先生によるとNK細胞は、誰もが身体の中に持っているものだがインフルエンザにかかりやすい人は、「NK細胞が存在するのに働いていない」状況で、身体の抵抗力(免疫力)が落ちてしまっている状態になっているという。その状態を大橋先生は「NK細胞のニート化」と呼んでいるそう。
大橋先生の最新研究では、水分を摂った際にアルブミンというたんぱく質の一種が水分を引き寄せ、そこで生じた水分の流れがNK細胞などの免疫細胞を刺激、活性化するということがわかってきたとのこと。つまり、ニート化したNK細胞が再び働き始める!
しかしこれだけでは、全身の免疫力がアップしたことにはならない…腸で活性化されたNK細胞などの免疫細胞は、お腹にある「乳び槽」という集積場に集合。「乳び槽」から全身のリンパ管に送られることで免疫力がアップするそう。
★リンパの全身への巡らせ方(1)横になる
リンパ液は重力で下半身に溜まる。横になると全身に行き渡りやすくなる。
★リンパの全身への巡らせ方(2)腹式呼吸
腹式呼吸を行うことで、ポンプのようにNK細胞を全身に送る。
1仰向けになり手はお腹の上に置く。
2鼻から息を大きく吸い、ゆっくり10秒ほどかけて口から吐き出す。
★POINT:腹筋を意識すると上手に腹式呼吸ができる。お腹を苦しくない程度に手で押すと効果的。
「NK細胞活性化検証生活」のルール
※試される場合は体調に留意して行ってください
毎年風邪を引いてしまうという西村知美(46)と一般被験者2名が挑戦!果たしてその結果は…?
大橋先生によると基準値は「25」。これを下回ると「免疫力が低い」といえるとのこと。一般被験者2名はNK活性値がアップし、基準値の「25」を越えたが、西村さんだけが「25」に届かず…
そこで西村さんのみ2週間の継続検証を実施。果たしてその結果は…?
NK活性値が20から33に!
大橋先生の見解では、継続することでさらなる免疫力アップも期待できるとのこと!
3名全員NK活性値上昇!
インフルエンザと同じく、国民的感染症のひとつ!風邪!マスクにうがい、加湿など、予防はしているのに、なぜか毎年、風邪をひいてしまう…。
かわさき内科クリニックの川崎孝広院長によると…風邪をひく原因は、『鼻ほじり』にもあるという!風邪はウイルスが鼻などの粘膜に付着し、体内に侵入することでかかる病気。不衛生な状態の指を使った鼻ほじりは、粘膜に直接ウイルスを塗るのと同じ危険な行為、とのこと。
番組の街頭調査であがった、さまざまなパターンの鼻の掃除方法を藤巻耳鼻咽喉科医院の藤巻豊院長に聞いてみたところ…
★1:指にティッシュをかぶせて鼻をほじる…NG!
ティッシュの繊維をウイルスや細菌は通過し細菌感染を起こしてしまうので、全く意味がないとのこと。
★2:アルコール入りのウェットティッシュを指にかぶせてほじる…NG!
アルコールの除菌効果はウイルス撃退には良いが、刺激の強いアルコールは鼻の粘膜の正常な働きを妨げてしまうのでNG。
★3:ねじったティッシュで優しくほじる…NG!
ティッシュをねじる手にウイルスが付いていればアウト。それにねじったティッシュ程度では鼻の中の固まった汚れは簡単に取れない。
ウイルスは触れたもの全てに移るので、指を入れなくても感染の可能性大!
1キレイな手でティッシュを水につける。
2鼻の中へ入れ1分ほど放置。
3汚れがふやけたら優しく鼻をかむ。
★湯気ふやかし作戦
熱い飲み物を用意し、鼻の下に当てる。まるでコーヒーの香りを楽しんでいるように見えるので、オフィスなどでも恥ずかしくなくふやかせる、とのこと。
鼻ほじりがクセになってしまっている方は、一度試してみては?
リップクリームを塗っても塗っても治らない唇のひび割れ。冬の乾燥でガサガサになった唇が気になり、リップクリームを手放せなくなっていることがガサガサ唇の原因に!?
番組で実際に街の女性に聞いたところ、1日にリップクリームを塗る回数は平均10回という結果に!しかし銀座よしえクリニック総院長の廣瀬 嘉恵(ひろせ よしえ)先生によると…理想的なリップクリームを塗る回数は、1日に2〜3回。多くて5回とのこと!
スティックタイプのリップクリームは、低い温度で保管していると硬くなってしまうことも。そんなリップクリームを何度も唇にこすりつけるとデリケートな唇の粘膜がダメージを受け、ひび割れを助長することに!
唇本来の治癒力を衰えさせてしまう
唇が乾けば 身体は本来の治癒能力で水分を補給する。しかし過剰な保湿が続くと、唇に水分を送らなくていいと判断し、乾燥してしまう。
唇が黒くなる!?
塗り直しすぎが続き、とにかくリップクリームを塗っていないと気がすまない、リップ中毒に!そこまで行くと…唇を何度もこすることで色素沈着が起こり、黒く変色してしまうこともあるのだとか。
塗り方を変えるだけで改善できるという、廣瀬先生オススメの塗り方を教えてもらった。
ほとんどの人は、リップクリームを塗る際、唇の端から端へ横に塗ってしまう。横塗りはシワの奥にクリームが届かない上に、シワを引っ張ってひび割れを助長することにもなりかねないという。そこで!リップクリームは縦に優しく塗る!
こうすることでシワの奥までクリームが届きやすくなり、さらには引っ張られてシワが裂ける心配も払拭!
夏に比べ汗はかかないのに、なぜ臭ってしまうのか?体臭治療のエキスパート、大手町アビエスクリニック早田台史院長によると汗には2種類の汗があるという。
(1)エクリン線という汗腺から出る99%が水分でほぼ無色無臭の“サラサラ汗”。
夏にワキがビショ濡れになるのは この汗。
(2)アポクリン腺から出る濃くてニオイの元となる“ネバネバ汗”。
ネバネバ汗には雑菌の大好物“皮脂”が多く含まれており、皮脂をエサにして雑菌が繁殖する事がニオイの元となる。
ネバネバ汗は1年中出るものだが、冬は夏よりも、水分を摂取する量が減るので汗の水分量も少なくなり、濃い汗になる。
汗が濃くなると乾燥しにくくなり、雑菌が繁殖しやすいジメジメ状態に。この時ワキの下は、雑菌にとってパラダイスに!
ではどうすれば冬の体臭は撃退できるのか?早田先生に聞いたところある秘密兵器を教えてくれた。それが…ミョウバン!
ミョウバンの効果
★殺菌 ミョウバン水は酸性、菌の作用を抑えてくれる。
★消臭 臭いの元となるアンモニアを中和してくれる。
★制汗 直接汗の出口に作用して発汗を抑えてくれる。
ミョウバンはこの3つの作用を兼ね備えているスゴイものだった!
材料
11.5リットルのぬるま湯に50gのミョウバンを入れる。
2よく振って混ぜる。
★ミョウバン風呂
お風呂のお湯にミョウバン水を50ml入れ入浴する。
★外出用ミョウバン水
外出時はスプレーに入れて持ち歩けば、ブーツでムレムレの足の臭いにも効果あり!
※お肌の弱い方、トラブルがある方は、ミョウバン水をさらに薄めて使用してください
この番組は専門家の監修のもとに構成いたしました。
番組で紹介した事例は身体の悩みに関する原因とそれに対する解決策の1つです。事例により別の原因・学説があることをご承知ください。
医療行為を試される場合は医師に相談の上ご本人の正しい判断で行ってください。