2016年12月9日(金) 放送
【ゲスト】東国原英夫
ある調査では女性の「臭いが気になる身体の部分」トップに挙げられた口臭。※出典:ルナルナアンケート結果
特に30代、40代女性の9割近くが自分の口臭を気にしている!※出典:日本歯科学会 2016
口臭には2種類、「病的口臭」と「生理的口臭」がある。
【病的口臭】歯周病・虫歯などの口の病気や、胃腸の病気などによって引き起こされるにおい。「魚が腐ったようなにおい」がするのが特徴。
【生理的口臭】誰にでも起こりうるにおいで、起床時・空腹時・緊張時といった身体の状態や、舌が汚れて白くなる「舌苔(ぜったい)」によって引き起こされる。「卵が腐ったようなにおい」が特徴。
気になる「生理的口臭」をすぐに抑えたいときは…
「りんごを半分食べる」のが有効とのこと。りんごに含まれるリンゴ酸が、におい成分「アリシン」を分解する。
自分ではわかりにくい「口臭」に近いにおいがわかる方法。
1ティッシュ1枚を4回折る。
2舌を上から下に5回なぞる。
3深呼吸して2分後ティッシュを嗅ぐ。
口臭治療のエキスパート中城基雄先生に聞いたところ、歯周病や舌苔以外の(生理的)口臭の原因は、臭い玉にあり!とのこと。
「臭い玉」とは喉の奥の両側にある「扁桃(へんとう)」周辺に溜まってしまったウイルスや細菌の死骸の塊。これが口臭の原因になるという!この「臭い玉」、通常は飲み込んでしまったり、痰と一緒に排出される。
扁桃の表面には直径3〜4ミリの小さな穴が空いており、そこで喉に侵入したウイルスや細菌をキャッチ、身体を守っている。しかしそのウイルスや細菌の死骸が塊となり「臭い玉」になってしまう。
唾液は2種類。
【刺激唾液】ごはんを食べたりにおいを嗅いだ時に分泌されるサラサラした唾液。
【安静時唾液】口を動かさなくても常に分泌されるヌメリのある唾液。
中城先生によると、このうち「安静時唾液」が減少すると、「臭い玉」がスムーズに排出されず、溜まったままになってしまうという。「安静時唾液」の減少は、口呼吸やストレスなどで口の中が乾いてしまう「ドライマウス」が引き起こしているとのこと。ドライマウスとは通常、1日1〜1.5リットル出る唾液が、半分以下に減少してしまうことである。
この5つの中で1つでも該当すれば、ドライマウスの恐れあり!
1口の中がネバネバして話しづらい。
2乾いた食べ物などが食べにくい。
3食べ物の味がよくわからない。
4喉や舌がヒリヒリとよく痛む。
5唇がよく荒れる。
扁桃を傷つける可能性があるので、自分では取らない。耳鼻咽喉科で洗浄・吸引してもらう。
中城先生が推奨する「カチカチ・ベロベロ体操」は、働きが鈍った唾液腺を活発にさせる体操。
1口を大きく開けて、噛んで36回カチカチと鳴らす。(耳の下、顎の下の唾液腺を活発化)
2舌を口の外に出し、右に12回、左に12回まわす。(顎の下、舌の下の唾液腺を活発化)
3口の中に溜まった唾液を飲み込み扁桃の汚れを洗い流す。
これを起床後・昼食後・就寝前、1日3回行うことで、「ドライマウス」、ひいては口臭の原因、「臭い玉」を予防できるという。
ある調査によると、痔について悩んだことがあるという成人の割合はなんと4人に3人!※出典:株式会社QLife
痔に悩んでいる男女の割合は ほぼ同じ。男女共通の悩み!※出典:大正製薬
「痔核(じかく)」と「裂肛(れっこう)」で、痔全体の7割を占めるといわれる。
【痔核】通称:いぼ痔。男女共に半数以上を占めるといわれる、最もポピュラーな痔。
【裂肛】通称:切れ痔。硬い便や下痢のときの便により肛門の皮膚が切れてしまったもの。女性に多いのが特徴。
3万例以上手術をしてきた痔のスペシャリスト岩垂(いわだれ)純一先生に聞いたところ、痔になってしまう原因は、「いきみ過ぎ」にあり!とのこと。
「いきみ」は、腸や肛門に大きな圧力をかける。
30〜40代の女性がいきんだ際に肛門にかかる圧力を調べたデータによると、その平均値は47mmHg(ミリ・エイチジー)。これは、みかんを皮ごと潰してしまうほどの圧力。いきみ過ぎることでこの圧力がくり返し肛門に加わり、痔になってしまうという。
“いきみ過ぎ”を生み出す、日常の「トイレ習慣」に注意!この3つのうち、1つでも行っていれば「いきみ過ぎ」ている恐れが!
1【とりあえず行っとこうトイレ】朝、家を出る前など、「とりあえず」と便意がなくても決まった時間に行く。
2【全部出しきろうトイレ】トイレに行ったら、とにかく全部便を出し切ろうとする。
3【スマホしながらトイレ】スマホや新聞・本を見ながら、長時間トイレにいる。
便意が生じてからトイレに行く
岩垂先生によると“いきみ過ぎ”は便意が無いのにトイレに行くからしてしまう。
便意が生じてから排便をすれば、1回のいきみで7〜8割排便ができるとのこと。
トイレの時間を短くする
日本人の平均トイレ時間は「5分41秒」と言われている。※出典:2014年6月森永乳業ニュースリリース「全国47都道府県 腸内劣化 実態調査」
しかし、岩垂先生によれば排便にかける時間は3分程度でよく、いきみ過ぎ&長時間のトイレは、痔を育てているのと同じ!とのこと。
日本の医師たちが発表し、世界が注目したというその理想のポーズとは…「考える人」!
★足は軽く開き、床に付ける
★上半身は前傾、ひじと膝を付ける
★腹筋にだけ力を入れる
背筋が真っ直ぐな姿勢の時、直腸は「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」という筋肉に引っ張られ「くの字」に曲がって、便が出にくい状態。便を出そうとお腹に力が入り「いきみ過ぎ」に。
前傾姿勢になると、恥骨直腸筋が緩み、直腸の角度が緩やかに。いきみ過ぎずに便がスムーズに出せるようになる。
研究によると、背筋を伸ばした姿勢では排便できなかった21人が「考える人」のような姿勢を取ったところ、約半数の11人が完全に排便できたという!※出典:社会医療法人社団高野会 大腸肛門病センター高野病院 高野正太
番組でも痔に悩む女性に1週間試してもらったところ、「(肛門に)負担がかからなくなった」「(痔の)痛みが楽になった」などの声が!
Q:考える人のポーズで、硬い便は出せるのですか?
A:まず便を硬くしない努力が大事。食物繊維を取って「いい便」をつくることを心がけましょう。
【食物繊維が豊富な食品】干しシイタケ、切り干し大根、ごぼう、ブロッコリー、納豆など
Q:どんな症状から「痔」なんですか?
A:痔とは肛門とその周辺の病気の総称。「かゆい」のも痔と言えるし、「痛い」のはほぼ痔と言えます。
Q:女性に多い切れ痔について…病院へ行かずに放っておくとどうなるの?
A:一般的な薬で症状が治まれば、行かなくてもよいです。もしも何度も症状を繰り返す場合は要注意。
切り傷→潰瘍→筋肉の炎症と続き、最終的には「肛門狭窄症(こうもんきょうさくしょう)」という病気になる可能性もあります。その場合は直ちに病院へ!
Q:温水洗浄便座の適切な使い方について教えてください。
A:日本レストルーム工業会によると…
★人肌の温度で10〜20秒
★水圧は弱からはじめ慣れてきたら徐々に強くする
★炎症がある時は使用しない
ある調査によると、40代以上の女性の3人に1人が尿もれを経験!日本の尿もれ人口は、男性およそ600万人、女性およそ2400万人、合計3000万人とも言われている!※出典:ユニ・チャーム
その原因は「ホルモンバランスの崩れ」や「膀胱の病気」などさまざまだが、その他に身体の意外な場所にもあった!
5万人以上の尿もれ患者を診察してきた関口由紀先生によると、尿もれの原因は、ペタンコ足にあり!とのこと。
ペタンコ足とは、土踏まずがなくなった、いわゆるへんぺい足の様な状態の足。正常な足とペタンコ足の人の骨盤を比較すると、ペタンコ足の人の方が姿勢が悪く、骨盤が前後に傾いてしまう。
骨盤が後ろに傾いている場合
内臓の重みで骨盤底筋が伸びてゆるみ、骨盤底筋にうまく力が伝わらなくなってしまい、尿もれを引き起こす。
骨盤が前に傾いている場合
内臓の重みでいわゆる「ぽっこりお腹」の状態に。すると腹横筋が伸び、連動している骨盤底筋までもが収縮できずにゆるんでしまい尿もれが起こる。
骨盤底筋(こつばんていきん)とは、骨盤の底の部分にある筋肉。尿道を開いたり閉じたりする、いわば水道の蛇口のような役割を担う。この骨盤底筋が正常時に働き、縮んでいる時は尿もれは起きないが、ゆるんで「力が入りにくい状態」になってしまうと、尿もれが起こってしまう。
関口先生によれば、スリッポンやバレエシューズなど靴底が平らな靴ばかりを履いて歩くことで脚に負担がかかり、土踏まずがなくなってくるのだそう。
1直径1cm程度のボールペンを用意する。
2足の内側から、土踏まずにボールペンを入れ、3cm程度入れば、正常な足。3cm入らなければ、ペタンコ足の可能性あり!
15枚重ねたティッシュペーパーを4回たたむ。
2それを靴の土踏まずが当たる場所より少しかかと側に置き、そのまま履く。
関口先生によると、ティッシュペーパーが足の舟状骨(しゅうじょうこつ)を持ち上げ、ペタンコ足に土踏まずができるのだとか!
この解消法を、実際に尿もれに悩む一般の女性2名が1週間挑戦!果たしてその結果は…?
20代のAさんは、検証前のペタンコ足が1週間後には土踏まずができ、8.5と後ろに傾いていた骨盤も、9.1と正常な範囲になった。
50代のBさんも、ペタンコ足がわずかに改善。14.5と前に傾いていた骨盤は
8.4とやや後ろに傾いたが、正常な範囲に近づいた。
実感として「姿勢が良くなった」「尿もれの回数が減った」など変化が!
2名とも、改善の兆し!
この番組は専門家の監修のもとに構成いたしました。
番組で紹介した事例は身体の悩みに関する原因とそれに対する解決策の1つです。事例により別の原因・学説があることをご承知ください。
医療行為を試される場合は医師に相談の上ご本人の正しい判断で行ってください。