2016年12月2日(金) 放送
【ゲスト】高橋英樹、床嶋佳子、東国原英夫、天野ひろゆき、浅香唯、藤田富
冬といえば美味しいお鍋!美味しく魅力的な「脂ののったお肉」や「旨味が染み込んだシメの雑炊」は、ついつい箸が進んで食べ過ぎてしまいますが…カロリーも多く、太ってしまう原因のひとつ!食べて後悔してしまうことも。
神戸薬科大学・難波宏彰先生によると、まいたけには“MX(エムエックス)フラクション”と呼ばれる まいたけ特有の成分があり、その働きにより鍋は太りにくいものになるというのだ!
(1)肝臓で作られ過ぎたコレステロールを体外に排泄する
(2)肝臓で コレステロールを作る酵素の働きを抑える
(3)腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、
余分な栄養の吸収を抑える
この働きにより脂肪を溜め込みにくい身体になることが期待できるそう!
MXフラクションは水溶性の成分なので、その成分が溶け込んだ鍋の“つゆ”と一緒に食べることもオススメ。シメの雑炊も罪悪感なく食べられる!?
摂取量の目安
1人あたりおよそ50g。スーパーで見かけるまいたけは1パックあたり約100gなので、2人分。
ネギに含まれている成分・アリシンは、まいたけや豚肉に含まれるビタミンB1と結び付き、「アリチアミン」という成分に変化する。アリチアミンは、ビタミンB1が持つ「糖をエネルギーに変える」、「消化・吸収の働き」を促進する効果を持っている。アリシンはネギ科の食物に含まれている独特な香りの成分。ネギの他に、ニンニクやニラなどにも含まれる。
★ネギを細かく切る
アリシンは細胞が壊れる際にできる成分。より細かく切ることで、多く生成される。
★食べる直前に入れる
アリシンは熱に弱いので、雑炊にネギを入れる時は加熱せずに、食べる直前、上にかけるのがオススメ!
オルソクリニック銀座 藤森徹也院長によると…「やせたいのについつい食べてしまう原因は、“満腹ホルモン”の減少にある!」とのこと。満腹ホルモンとは「レプチン」というホルモン。
おなかがいっぱいになってくると分泌され、脳に「おなかがいっぱいになってきた」と知らせる機能を果たしている。
満腹ホルモン「レプチン」は、現在進行形で研究が進んでいて、日々新しい情報が出てくるほど未解明な部分が多い。
通常は食事をして20分程経つと満腹ホルモンが分泌されはじめ、脳まで届くと「お腹がいっぱいになった」という合図を出す。すると脳が「満腹」と認識し、食欲を抑える。つまり、満腹ホルモンが脳まで届いてサインをするから、食べ過ぎないで済む。
ところが、ストレスや過度なダイエットなどによってこの満腹ホルモンが減ってしまう。すると…食べても食べても満腹ホルモンが脳まで届かず、通常なら「満腹」になる量を食べても、「お腹がいっぱいになったよ」というサインを出せず、ついつい食べてしまう。
ではダイエットをしても満腹ホルモンを減らさないためにはどうすればよいのか?そのカギを握るのが…「睡眠」どれくらい寝ればいいのか?藤森先生によると…「1日に8時間以上寝ること!」(ハチカラ睡眠)
スタンフォード大学の研究によると、睡眠時間が8時間を超えると急激に満腹ホルモンの量が増えていたため、藤森先生は8時間以上の睡眠を推奨している。
しかし藤森先生によると、8時間以上はあくまでも目安。「そんなに寝られない!」という人も、できるだけ睡眠時間を長くすればよいとのこと。
満腹ホルモンを増やす、効果的な方法、二つ目は…「動物性たんぱく質」を摂るということ!
元中部大学教授の野口忠氏がラットを使い行った研究で、動物性たんぱく質の入った餌と植物性たんぱく質の入った餌、それぞれラットに1週間餌を与えたところ、動物性たんぱく質を与えたラットの満腹ホルモンの量が増加したとのこと。しかし、動物性たんぱく質とひと口に言ってもいろいろな食品がある。
サバや豚ロース肉など高たんぱくではあるが カロリーが高い食品は少なくない。そんななか、高たんぱくで低カロリーな食材が!それは…ツナ缶!
ノンオイルのツナ缶は、カロリー約50Kcalに対し、たんぱく質は約11.6g。
さらにツナは、糖質が低いということでもダイエット効果にも期待できるという。しかし!たんぱく質が体に一度に吸収されるには限りがあるという。
テキサス大学の研究によると、効率よくたんぱく質を摂取するには1回の食事で上限30gまでという結果が。つまり、それ以上たんぱく質を摂取しても、体に吸収されづらくなってしまう…とのことなのだ。それをふまえ、摂取する目安は1日2缶!
食べて寝るだけ!ノンストレスダイエットのルール
過去何度も、様々なダイエットに失敗してきたという女優・東てる美(60)と一般被験者4名が3週間のノンストレスダイエットに挑戦!!果たしてその結果は…?
※満腹ホルモン(レプチン)は、通常食べ始めてから約20分後に分泌されるため、今回は食前食後の差を測定。
体重:56.8kg → 55.0kg(-1.8kg)
ウエスト:92.0cm → 90.4cm(-1.6cm)
顔もスッキリとした印象に!しかし満腹ホルモン量は-2.5ng/mlと減る結果に。
東さんと同じ生活を送ってもらった4名の一般被験者は…
体重がそれほど減っていなかったり、満腹ホルモン量が減ってしまっていることについて、藤森先生の見解は…
「数値的には大きく結果は出なかったが、ご本人たちの実感として食欲は抑えられ、体重が減っている。満腹ホルモンの“効き”は良くなっているのではないか」とのこと。
5名全員、改善の兆し!
20代以上の女性1000人に聞いたアンケートによると、およそ9割が、乾燥肌に悩まされているという。※(株)池田模範堂調べ
中でも「特に冬になると、乾燥肌が気になる」という人が圧倒的に多く、肌荒れやかゆみ、ヒビやあかぎれなど、その症状は深刻。
偏った食事や睡眠不足などの生活習慣に、スキンケアのしすぎなど、様々な所にあると言われているが、特に冬場に乾燥肌になってしまう原因のひとつは、空気の乾燥。東京の平均湿度は、夏は70%を超えるのに対し、冬は50%程度しかないので、水分が空気中に逃げやすくなり肌も乾燥しやすくなっている。
対策として部屋で加湿器をつけている人も多いとは思いますが、乾燥肌対策は加湿だけでは不十分で、最新研究でわかった意外なポイントが注目されている!
日本皮膚科学会の認定専門医、銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子先生によると、最新研究でわかった“皮膚の温度の低下が、肌の保湿機能を弱くする”という事が注目されているとのこと。
そのメカニズムを発見したポーラ化成工業の木田尚子研究員によると、皮膚の温度が、約28℃を下回ると、皮膚からの水分の蒸発が激しくなり、乾燥肌になりやすくなってしまう…と考えられているそう。
表皮は4層に分かれていて一番表面にあるのが「角層」。これが肌のバリア機能を担っている。この角層のひとつ下の「顆粒層」の細胞にある「タイトジャンクション」というものがカギを握っている。
「タイトジャンクション」はマジックテープのような機能があり、他の細胞の同じ部分とくっつく性質がある。
正常な皮膚では、タイトジャンクションがしっかりくっつき、細胞たちが規則正しく層を作り、体内の水分が外に逃げていかない。しかし皮膚温度が28℃を下回ると、タイトジャンクションはくっつく力が弱くなってしまうという性質があり、それに伴い細胞に隙間が出来て、水分が逃げてしまう。
特殊なカメラで撮影した右の画像の、緑色の部分がタイトジャンクションで、赤い部分が水分。
33℃の状態では、水分がタイトジャンクションでせき止められているが、28℃になると、タイトジャンクションが弱くなってしまい、水分が漏れている!
冬の屋外を想定した5℃の部屋に入り、皮膚温度の変化を測定。33℃あった皮膚温度が たったの5分で、顔は21℃に、手先は18℃にまで下がった!
呼吸で出る水蒸気によって湿度も高まるのでダブル効果!更に帽子やマフラーをしたり、女性は髪を下ろすだけでも効果があるそう。
蒸しタオルを冷えた肌に直接付けてしまうと、その水分が蒸発する時に肌の水分まで奪ってしまうので、逆効果!
「ビニール蒸しタオル」の作り方
タオルを濡らしてビニール袋に入れ、500Wなら50〜60秒、600Wなら40秒、電子レンジで温めるだけ!
※加熱直後は熱い場合がありますので、気をつけて行ってください
※レンジに入れる際、タオルをビニールで密封してしまわないでください
(穴を開けたり、封をあけておく)
※タオルは固く絞ると温度が上がりにくい場合があります
※首に当てる前に一度ビニールから出して広げ、折りたたみ直すと熱すぎず
より安全です
外出先で蒸しタオルを使えないないときは…「温かいペットボトル」
首のあたりには太い動脈が通っているので、温めると血液が温められて、顔まで温かくなる。また、温められた血液が体内を巡るので、全身を温める効果も期待できる。
この番組は専門家の監修のもとに構成いたしました。
番組で紹介した事例は身体の悩みに関する原因とそれに対する解決策の1つです。事例により別の原因・学説があることをご承知ください。
医療行為を試される場合は医師に相談の上ご本人の正しい判断で行ってください。