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『silent』制作発表

『silent』の制作発表が行われました。登壇したのは主人公・青羽紬役の川口春奈さん、佐倉想役の目黒蓮さん、戸川湊斗役の鈴鹿央士さん。司会進行は伊藤利尋アナウンサーです。こちらでは、制作発表の模様をお届けします。(以下、敬称略)

伊藤「撮影も始まっていますが、どのようなドラマだと思いますか?」

川口「学生時代に付き合っていた想さんが、再会した時には耳が聞こえにくくなっていた…。愛した人が、そういう病気になってしまうことをそう簡単には受け入れられたいと思うし、だけど向き合っていきたいとか、誰かが誰かを思う真っ直ぐな思いが見ている方にも伝われば良いと思うし、紬自身もすごく真っ直ぐなキャラクターだと思いますので、見ている方にも応援していただけるようになれば良いと、日々模索しながら頑張っております」

伊藤「台本を読んで感じられたことは?」

川口「紬はすごく難しい役どころになるストーリーだなと、最初に台本を読んで思いました。ただ、温かいところと切ないところとか、優しい感じとか、いろいろな気持ちにさせてくれる作品ですので、全身全霊でやらせていただきたいなと思いました。」

伊藤「目黒さんは手話を使われますね?」

目黒「そうですね。手話の練習はたくさんさせていただいてます。僕自身も手話の素晴らしさを改めて感じながら、楽しんで学ばせてもらってるなぁという感じです。一年前ぐらいに出演していた“滝沢歌舞伎”という舞台の中で披露している『One Heart』という曲を歌うのにあたって、僕はどうしてもファンのみなさんに伝えたかった思いがあって…。それをどう伝えれば良いんだろうと考えた時に“手話だ!”となったんです。そこで、手話を調べて実際に曲中でやらせてもらいました。その時に、手話はちょっと離れたところにる人にも気持ちを伝えられる本当に素敵なコミニュケーションだと思っていました。今回、手話をしっかり学ぶ機会をいただけたのはすごく嬉しいです」

伊藤「手話で演じる難しさなどはありますか?」

目黒「手話って手だけじゃなくて、表情なども含めたものだと思います。そういうところも大事にしながら演じられたら良いなと思っています」

伊藤「そんな目黒さんと演じていかがですか?川口さんも手話を?」

川口「はい。本当に想というキャラクターは手話でコミニュケーションすることが多いんです。私も(手話)はメチャクチャ難しいと思いながらがんばっているんですけど、目黒さんは完璧なので。手だけではなく体や気持ち全部を使っているので、刺激というか“うわっ!”ってなります」

目黒「すごく嬉しいです。なんか想は伝えたい思いや言葉の一つ一つをすごく大事にしていると思うので、それを伝えられたら良いと思って演じてます」

伊藤「鈴鹿さんは紬と想の高校の同級生で、現在は紬と交際している湊斗役です。今の彼女が自分の親友だった元彼と再会してしまう感じですよね?」

鈴鹿「そうですね。複雑…です」

伊藤「とっても優しい役だと伺いましたが?」

鈴鹿「はい。セリフにも出てくるんですけど“主成分、優しさ”と言われるぐらい、本当に優しい人で、自分の気持ちよりも相手の気持ちを考えて行動しているというか…。発する言葉選びも優しいキャラクターだと思います」

伊藤「紬が好きなんですよね?」

鈴鹿「大好きです」

伊藤「親友の想も?」

鈴鹿「大好きです」

伊藤「優しいですね?」

鈴鹿「優しいです」

伊藤「川口さん。湊斗は優しいですか?」

川口「優しいです。なんか鈴鹿くんもすごく、顔に“優しい”って書いてあるようじゃないですか?それがすごく湊斗とリンクしちゃって、鈴鹿くんの顔を見ているだけで胸がキュンとなるし、湊斗の優しさに紬も助けられたり切なくなったり、とにかく日々、感情が忙しいです」

伊藤「作品の中で優しさを象徴するような存在なんですね」

目黒「そうですね。作品に登場する人物それぞれが優しくて…。自分の思いを真っ直ぐ相手に伝えたい、言葉に乗せて思いを届けたいという行動が優しいと思うので、見ている方にも優しい気持ちになって欲しいと言うか、優しい気持ちで見ていただきたいです。どの役にもみなさんが共感していただける作品だと思います」

それぞれが演じるキャラクターへの思いが繰り広げられると、

川口「実は今日、この場で『silent』の主題歌情報を解禁したいと思います!」

とのサプライズ発表で、主題歌を歌うOfficial髭男dismからのスペシャルメッセージがVTR公開されました。曲名は『Subtitle』です。

伊藤「曲を聞かれていかがでしたか?」

鈴鹿「昨日の夜、台本を読みながら聴くていたのですが大号泣しちゃって、今日はちょっと目が赤いんですけど、なんか本当にひとつひとつのシーンが積み重なっていくごとに、この曲の深さもわかるし、作品にピッタリな素敵な曲だなと思います」

目黒「僕ももう何回も聴いています。聴くごとに自分の中でどんどん良い曲になっていってる気がして、早くドラマ本編の中で聴ける日を楽しみにしています」

川口「いやもう、とんでもなく素敵な曲を書いていただいたことに感謝しています。本当に『silent』の世界観がさらにグッと深みを増していく曲をいただけて大変光栄に思っています。私も相当聞き込んでいて、間も無く歌えるところまできています」

次にスクリーンに映し出されたのは、3人が演じる高校生時代の回想シーンの写真。

伊藤「プロデューサーが川口さんの高校生時代はメチャクチャ良いですと言ってました」

川口「嬉しいです」

伊藤「(高校生役も)まだイケるでしょ?」

目黒「ちょっと恥ずかしいなと思いましたけど、実際に回想シーンは撮影してきていて、結構、青春?キラキラしていて、本当に青春を感じていただけるようなシーンが撮れていると思うので、楽しみにしていて欲しいと思っています」

伊藤「鈴鹿さんはイケてると?」

鈴鹿「はい。僕は多分、まだ中学生までいけます(笑)。顔だけだったら、赤ちゃんの代役もイケるね?と言われたぐらいなので(笑)」

伊藤「撮影現場のでみなさんのチームワークは?」

川口「すごくシリアスなシーンもあったり、学生時代のキラキラしたシーンもあったり、演じる側としてはその抑揚をどうしようかなぁ?と日々悩んではいるんですけど。でも、本当に現場は良い空気感というか、良いお芝居を切り取っていただけています。とっても甘酸っぱいです」

伊藤「そういう作品なんですよね?」

川口「そうなんですけど、制服を着て3人が集まると、なんかソワソワすると言うか…。私、制服を着た時だけ汗が止まらないんです(笑)。恥ずかしさと、どうしたら良いかわからない照れと不安と迷いと…。だから、無事に良いシーンになっているよう祈っています」

目黒「20代が演じる制服姿を楽しみにしていて欲しいです(笑)」

鈴鹿「川口さんも目黒さんも制服姿は違和感はないし、すごく似合っています。制服を着ている二人を見ると、ちょっと切なくなっちゃうと言うか、昔はこうだったんだなぁとか、いろいろ考えています」

目黒「役どころとしてだよね?」

鈴鹿「そうです、そうです(笑)」

伊藤「川口さん、ちょっと通訳をお願いします(笑)」

川口「(制服を着る高校時代)この時点ですでに(湊斗は紬が)好きでしたから。好きな人と(親友の想が)仲良く和気藹々としているのを見ている湊斗は、嬉しくもあり、切なくもありますから。でも、湊斗の表情を見ていると、こっちまでキュンとすると言うか良いお芝居をされています」

伊藤「ロケが大変に多い現場だと伺っていますが?」

川口「小田急線の世田谷代田駅が出てくるのが作品のポイントになっていると思います。終電後に実際に電車を走らせて、撮影させていただいたり、紬がバイトしている場所も渋谷のタワーレコードさんの閉店後にお借りしています。リアルな環境でリアルな制服を着て電車に乗って…そのリアルがみなさんにも届くと思います。でも、リアルさは撮影のタイミングとかがカチッと合った時だとも思うので、試行錯誤しながらいろいろな場所で撮影させていただいています」

目黒「世田谷代田駅では営業している時間にも、実際に電車に乗って数駅先で折り返してきて降りてくるところを撮影することもあります。細かく動きが決まっているので、何回か取り直すこともあるんです。だからこそ、良いシーンが撮れているんじゃないかな?と思います」

鈴鹿「本当にリアルにこだわっている作品です。僕はタワーレコードで撮影したことがあるんですけど、店に置いてるCDを年代に合わせてディスプレイしたりして、本当に細かくこだわって撮影していると思います」

伊藤「はい。それでは最後に川口さんからメッセージをお願いします」

川口「毎日、スタッフ、キャスト一丸となって撮影しています。人が人を本気で好きになったり思ったりする時に、胸がキュンとなったり温かくなったり、痛かったり切なかったり…。そういうものをお伝えしていけたら良いなと思います。(3人だけではなく)様々な愛の形が描かれいて、笑って泣けて、いろいろな感情になっていただける。そんな最高なドラマをお届けしたいと思っています。撮影、頑張りたいと思いますので、10月6日(木曜日)から始まる『silent』をよろしくお願いします!」

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