知ってるワイフ

2021年1月期木曜劇場は、主演・大倉忠義さん、広瀬アリスさんが共演の連続ドラマ『知ってるワイフ』を放送することが決定しました。大倉さんがフジテレビ系ゴールデン・プライム帯の連続ドラマで主演を務めるのは初。広瀬さんはフジテレビ系連続ドラマにて初ヒロイン、大倉さんとは初共演となります。「結婚生活、こんなはずじゃなかった!」と悩める夫・大倉さんと、恐妻・広瀬さんに、突然ひとつの奇跡が!その奇跡をきっかけに、“本当に大切なことは何なのか”を模索するファンタジーラブストーリーをお届けします。

もしも「あの頃に戻って人生をやり直したい!」という願いがかなったら?

『知ってるワイフ』は、韓国の有料ケーブルテレビチャンネル・tvNで2018 年8月~9月に放送された同名原作ドラマ。有料放送にも関わらず、同時間帯ドラマの視聴率1位を獲得しました(視聴者調査会社ニールセンコリア調べ)。同作を制作したのは、<米国アカデミー賞・作品賞>をアジア作品で初めて受賞した映画『パラサイト~半地下の家族~』を制作した CJ ENMのドラマ制作会社STUDIO DRAGON。昨今の韓国ドラマブームの真打ちともいえる『愛の不時着』(2019年)、“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれる<第53回百想芸術大賞>(2017年)で大賞を受賞した『トッケビ』(2016年)など、韓国内だけでなく世界中で愛される作品を送り出しています。なお、原作ドラマ『知ってるワイフ』はFODプレミアムで見放題で配信中。

本作は、「結婚生活、こんなはずじゃなかった!あの頃に戻って人生をやり直したい!」と日々嘆く恐妻家の主人公が、ある日突然過去にタイムスリップして、妻を入れ替えてしまうところから始まる物語。結婚生活5年目、夫も妻も相手への気遣いができなくなっていく頃、唯一の共通の思いは「なんでこの人と結婚してしまったのだろう」。そんな誰もが抱える結婚生活の不満と後悔をリアルかつコミカルに描きながら、「あの日、あの時に戻りたい」という悲痛な願いがかなってしまい、奇跡の人生を手に入れた主人公を通して、“自分にとって大切な人とはどんな人なのか?”“誰かと人生を生きていくとはどういうことなのか?”そんな夫婦の普遍的ともいえるテーマを追求していきます。SNSなどコミュニケーションツールが発達し誰とでもつながれる今の時代だからこそ、身近な人へ大切な思いを伝えたくなるハートフルストーリーです。

大倉忠義さんが「妻を替えて、人生を変えたい」と嘆く、悩める夫を演じます!

本作の主演を務めるのは大倉忠義さん。銀行に勤め、結婚5年目で2児の父親の主人公・剣崎元春(けんざき・もとはる)を演じます。職場では上司から業績を上げろと叱責され、仕事に疲れ果てて帰ると妻・剣崎澪(けんざき・みお)から怒鳴られる、肩身の狭い毎日を過ごしていました。大学時代、当時高校生だった澪の家庭教師をしたことで次第に親密な仲に。明るくて可愛くて積極的な澪に惹(ひ)かれ結婚したのですが、当初のラブラブな生活はどこへやら、今は澪の罵声におびえながら暮らす毎日を過ごしています。男友達と飲んでは「澪はモンスターだ…」と愚痴をこぼす元春。会社の同僚は結婚しても幸せそうで、自分だけが貧乏クジを引かされたのでは?そう思っていた矢先、大学時代“女神”と呼ばれ男子学生の憧れの的だった後輩と偶然再会。「好きだったの」と打ち明けられ、「ああ、彼女を選んでいたら…」と後悔してしまいます。そんなある日、元春は街中で話しかけられた男からもらった500円硬貨がきっかけで、突然大学時代にタイムスリップしてしまいます。「過去に戻って選択を変えれば、妻が替わり、人生も変わるのでは!?」と、元春はもくろんでー。

大倉さんはグループでの音楽活動やバラエティー番組への出演以外にも、映画『100回泣くこと』(2013年)、ドラマ『ドS刑事』(2015年4月期/日本テレビ)、『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』(2018年4月期/フジテレビ)など多くの作品に出演。映画『窮鼠(きゅうそ)はチーズの夢を見る』(2020年)では同性と恋に落ちる役柄が話題に。また、舞台『蜘蛛(くも)女のキス』(2017年)では2人芝居に挑み、2018年からは後輩グループ・なにわ男子のプロデュースを手掛けるなど多方面で常に挑戦し続けています。そんな大倉さんが、本作では妻の剣幕(けんまく)にビクビクとおびえ、仕事終わりの帰り道にひとりため息をつく夫を演じます。今まで見たことがない哀愁すら漂う大倉さんの姿に、世の男性は同情の涙が止まらない⁉︎また、タイムスリップをして後輩に片思いをする大学生や、お金持ちのお嬢様と結婚して婿としてリッチな生活を送る姿など、人生が変わることによりさまざまな別の顔を演じます。多彩な表情で魅せる大倉さんの姿にご注目ください!

大倉忠義さんコメント

今作への出演オファーを聞いていかがでしたか?
「実は『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』がフジテレビ連続ドラマ初出演でした。それまでオファーをいただけなかったので、“フジテレビに嫌われているんだ…”と勝手に思っていました(笑)。今回は2年ぶりの出演で、主演のお話をいただいて純粋にうれしかったです」
本作の企画について。
「最近は映画(『窮鼠(きゅうそ)はチーズの夢を見る』)も舞台(『蜘蛛(くも)女のキス』)も相手役が男性のことが多かったので、“あ、女性ともラブストーリーをやっていいんだ”と思いました。とはいえ、タイムスリップしているのでただのラブストーリーではないかもしれませんが(笑)。台本を読む前に、原作ドラマを拝見したのですが、タイムスリップというファンタジーの設定ながらもドラマの世界観に入り込んで見てしまいました。主人公に“なにやってんねん!”とツッコミながら見ていたので、今回は僕自身がそう演じられるように意識しています。さまざまなキャラクターが登場するのでいろんな視点で見ることができますし、視聴者の方が自分自身に置き換えて“自分だったらどうするんだろう?”と考えながら見ていただけたらおもしろいなと思います。“こんな恋愛したいな”と憧れるラブストーリーというよりも、見てくださる方が自分事としてなにか考えていただけるきっかけになれるような作品だと思います」
今回の役柄について
「ひょっとしたら、元春のような方は多いのではないかと思います。自分はまだ結婚していないですけど、結婚したらケンカをするたびに“結婚しなきゃよかった”と後悔するだろうなと想像しました(笑)。だからこそ、既婚、未婚関係なく、誰にでもある感情でリアリティーがある役柄だと思います。“人生が変えられるならタイムスリップしたいな”と僕も考えたことがありますし(笑)。タイムスリップという展開がある中でも、リアルをめざして親近感を感じていただけるように演じています」
初共演の広瀬さんの印象は?
「第一印象は…かわいい!(笑)『関ジャニ∞クロニクル』(2015年5月-/フジテレビ)に一度ゲストで出演していただいたんです。バラエティー番組ですし、僕としてはジョークのつもりだったんですけど、“かわいい、かわいい”言い過ぎてしまったようで…。見る方によっては本気で受け取られていたのではないかと気になっています(笑)。ご本人はめちゃめちゃ芸達者というイメージがあります。いろいろな役柄を演じてこられていますし、『関ジャニ-』の収録でもその場の空気を読み取って下さっていたのが印象に残っています。今回、一緒にお芝居させていただくのを楽しみにしていました。どれくらいのレベルで罵倒してくれるのか…M心がうずきますね。これもジョークです(笑)。いざ現場でご一緒させていただくと、とにかく明るい方。笑っているか、無か(笑)。オン・オフの切り替えがわかりやすい方でやりやすいです」
視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。
「このようなご時世の中で、周りの大切な存在を改めて感じた方も多いのではと思います。ドラマを見て下さる方にとって、身近の愛している人だからこそもっと大事にしようと再認識できるようなきっかけになれればうれしいです。自分たちも考えながらやれたらなと思いますし、明るく楽しいドラマになればいいなと思います」

広瀬アリスさんが“モンスター妻”に⁉︎「こんな人生に誰がした!?」

元春の妻で、2児の母親・剣崎澪を演じるのは広瀬アリスさん。家事、育児、仕事に追われる毎日に疲れ切っています。高校時代、バスで財布を拾ってわざわざ届けてくれた元春に一目ぼれ。頼み込んで家庭教師になってもらい積極的にアタックをするのですが、元春は子供扱いして取り合ってくれません。そんな時、澪の父親が急死。優しく支えてくれる元春に頼り切っているうちに、いつしか付き合うことに。ところが結婚5年目の今は、優しかった元春が、仕事を言い訳に家事と育児を押し付けて、たまにお願いした子供の保育園のお迎えも忘れる始末。父の法事にも不参加。疲れ果てた一日の終わりに、酔っぱらって帰ってくる元春が憎たらしくてたまりません。相談したいこともあるのに、ロクに話も聞いてくれない。ほぼワンオペ育児にストレスマックス!子供を寝かしつけた後、澪は散らかったリビングで発泡酒を飲みながら「なんでこんな風になっちゃったんだろう」とため息をつく毎日で…。

広瀬さんが子供を持つ主婦役を演じるのは初めて。ならびに、フジテレビ木曜劇場へも初出演となります。これまで広瀬さんは『ハラスメントゲーム』(2018年/テレビ東京)で信念を貫くキャリアウーマン、『ラジエーションハウス』(2019年/フジテレビ)では熱心な新人放射線技師など、明朗快活な姿が印象的な役柄を数多く演じてきました。マイペースな夫にイライラを募らせ怒鳴り散らす本作の“モンスター妻”を演じる広瀬さんの新境地ともいえる姿は必見!広瀬さんの一言一句に、世の女性たちは共感必至⁉︎また、タイムスリップ後の世界では、澪は独身となり、1人の自立したキャリアウーマンになります。同じ役柄ながら、全く異なる人生を歩む女性を広瀬さんが見事に演じ分ける姿にもご期待ください。

広瀬アリスさんコメント

フジテレビ初ヒロインとなる今作の出演オファーを聞いていかがでしたか?
「“ヒロインだ”と意識しすぎるとプレッシャーに負けてしまいそうになるのですが、純粋にうれしかったです。これまで夫婦という設定や恋人がいる役柄は演じたことがありますが、恋愛がメーンのドラマは25歳にして今回が初めてです。どんな作品になるのかな?と期待が膨らみました」
本作の企画について。
「タイムスリップで過去にいって未来を変える物語なので、同じ役でもさまざまな年齢や人格に変化があったりするのが、すごくおもしろいなと思いました。さまざまな澪が登場するので、台本を読みながら、早く演じたいという思いが強くなりました。また、“過去に戻りたい、やり直したい”と考えるのは、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。私も常に思っています(笑)」
今回の役柄は?
「澪は真っすぐで、すごくエネルギッシュな人だなと思います。何事にも一生懸命な人だからこそ、多忙な毎日で余裕をなくし、元春に当たり散らしてしまいます。一方で、元春の態度や言動は思いやりに欠けるなと感じます。私も日常生活の中で、自分自身や愛犬にささいなことでイラッとしてしまうことがあるのですが、夫婦だと積もり積もるものも大きいはず。元春の何気ない一言に、“なんでそんなこと言われなきゃならないの!”と澪が怒ってしまうのも仕方がないと思います。このドラマをご覧頂いた方が“自分は家族に思いやりを持って接することができているかな”と考えるきっかけになれたらうれしいです。
また、若くして子供を産む役を演じたことはありますが、今回のように結婚、出産をして育児、家事、仕事をこなす母親役は初めてなので楽しみです。同時に、役作りをしながら、世の中のお母さんたちのすごさを改めて感じています。ふたりの子役たちと距離を縮めて、本物のお母さんに近づけるよう演じたいです。ちなみに、顔は濃くて私に似ています(笑)」
初共演となる大倉さんの印象は?
「もしかしたら、足元が3㎝くらい浮いていらっしゃるのかも?と感じることがあります(笑)。というのも、お疲れの時は“僕、疲れています”という顔をなさるし、楽しい時は“今、すごく楽しいです”というのが伝わってきます。それが潔くて、やわらかな空気感を持っていらっしゃる方だなと思います。以前『関ジャニ∞クロニクル』でご一緒させていただいた時はわからなかったので、今回新たな一面を知ることができました」
視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。
「過去にやり残したこと、やり直したいと思う人の葛藤、そして夫婦や親子、仕事などさまざまな人間模様をリアルに描いている作品です。ドラマをご覧いただいて、自分の身の回りにいる人たちへ思いやりを持って接することができているのか、改めて考えていただけたらと思います。あとは、登場人物たちの恋愛模様を純粋に楽しんでいただきたいです」

脚本は<第6回フジテレビヤングシナリオ大賞>(1993年)にて佳作を受賞した後、『救命病棟24時』(第1シリーズ1999年1月期・第2シリーズ2001年7月期/フジテレビ)、『僕の生きる道』(2003年1月期)『僕と彼女と彼女の生きる道』(2004年1月期)『僕の歩く道』(2006年10月期/いずれも関西テレビ)の“僕生きシリーズ3部作”などを手掛けてきた橋部敦子さん。橋部さんが海外ドラマ原作の脚本を担当するのは初となります。演出は『ゴーストライター』(2015年1月期/フジテレビ)、『SUITS/スーツ』(2018年10月期/フジテレビ)などを手掛けてきた土方政人監督。すでに6月初旬にクランクインして、現在撮影中です。これまでさまざまな人間模様を描き、数多くの話題作を手掛けてきたこの2人を中心とするスタッフと、大倉さん×広瀬さんが展開する予測不可能なファンタジーラブストーリーは必見です!

編成企画:狩野雄太(フジテレビ編成部)

今作の企画意図について
「脚本の橋部さん、貸川プロデューサーと企画を練っている時に、偶然『知ってるワイフ』を知り、見てみたら面白すぎて一気に見てしまいました。そして、どこの国でも似たような問題があるのだな(笑)と思いながらも、このドラマならではのメッセージが素敵ですごくいいなと思い日本の夫婦でもこの物語を作ってみたいと思いました。
また本来はもう少し早くお届け出来たらと思っておりましたが、新型コロナウイルスの影響で1月期にお送りする事になりました。このコロナ禍で家族やパートナーと過ごす時間が増えた方も多いと思います。そんな中で、大倉さんも仰る通り、きっと隣の誰かの事を大切に思える、考えるきっかけになるストーリーになっているかと思いますので是非ご覧頂ければ幸いです」
キャスティングについて
「主役の元春は、最初は日々に余裕がない30代のスーツ姿の銀行員で、タイムスリップした時は私服の大学生、現代に戻ってきた時はお金持ちのお婿さんと幅広い設定を演じて頂かなくてはなりません。また、切なくなったり、後悔したりする場面が多いキャラクターなのですが、『蜘蛛(くも)女のキス』や『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』などを拝見させて頂き、大倉さんの切ない時や、後悔している時の表情が個人的にとても大好きで、この役を演じて頂くのは、大倉さんをおいて他はいないと思い、ご出演をお願い致しました。
一方でヒロインの澪も、日常に疲れ怒ってばかりの子持ちの主婦、タイムスリップした時は女子高生、現代に戻ってきたら、独身のキャリアウーマンと幅広い設定があります。そんな澪の周囲を明るくする笑顔だったり、恋する表情だったりと感情の動きもたくさんあるキャラクターを広瀬さんで見てみたいと思いご出演をお願い致しました。また2人ともどこかかわいらしくてほほえましい感じが出ています」