知ってるワイフ

Interview#05 建石久恵役 片平 なぎささん

『知ってるワイフ』への出演オファーを知られた時のご感想は?
「まずは、“フーム、私もソロソロそういうお年頃なんだなぁ”って”。認知症を患う役なのですが、久恵は明るくかわいらしい女性なので、演じる事にワクワクしました。」
台本をお読みになられて、いかがでしたか?
「実は認知症をもう少し重く捉えていたのですが、物語の中の久恵は、とても可愛いと思える存在でした。ドラマが放送される時間帯に、若い方たちが見ても暗くはならない“ちょっぴり子供返りしたおばあちゃん”というキャラクターのあり方になっていて、これは楽しまなくちゃと思いました」
原作の『知ってるワイフ』はご覧になりましたか?
「はい。スタッフの方には見なくても良いと言われたんですけど、作品のテイストを知りたくて拝見しました。面白かったです。引き込まれました」
今回演じられる久恵は、認知症を患ってはいますがどのようなキャラクターだと?
「認知症を患う前は、きっと家族を愛し、元気で明るく、茶目っ気がある女性だったんじゃないかな?と、台本から読み取る事が出来ました。なので、認知症を発症した後も、そんな一面をのぞかせる母を心がけて演じました。共感できるところも多々あり、等身大の私に近いのでは!?と思う瞬間もありました」
久恵は物語のキーマンにもなっているかと…。
「そうですね。このドラマは元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)二人の恋物語で、運命の赤い糸的なものを楽しんでいただきたいのですが、久恵にはなぜか元春のタイムスリップについて知っているのではないか?という様子や、意味深な台詞があったりして少し謎めいています。そういう謎も明かされていきますので楽しみにしていただきたいです。」
久恵の娘、澪役の広瀬アリスさんとの共演は?
「以前共演したドラマでは、私がアリスちゃんを殺そうと企(たくら)む設定でしたから、今回は娘のアリスちゃんを思いきり愛して、汚名返上のチャンスです(笑)。アリスちゃんは、どんなに疲れていても、いつも明るく、元気で、現場を盛り上げてくれました。本当に素敵(すてき)な女性です。カットがかかるまで仲良くつつき合ったり、そんな親子の芝居ができるのも彼女が心を開いてくれるお陰(かげ)でとても楽しく、その優しさに感謝しています。」
元春役の大倉さんはいかがでした?
「大倉さんとはバラエティーでご一緒した事があるのですが、その時からひょうひょうとされた方だと思っていました。ドラマでお会いして、“あっ、イメージ通りの方だ”と思いました(笑)。私ぐらいの年齢になると男性におんぶされたり、抱っこされたりする役ってあまりいただけなくなるんですよ。今回は元春と久恵にそんなシーンもあったので、ここぞ!とばかりに思いっきりやらせていただきました(笑)。」
今回は、元春が過去にタイムスリップすることで現在を変えようとします。もし、片平さんが過去を変えられるとしたら?
「言い出したらキリがなさそう(笑)。でも、やっぱりデビュー当時かな?あの時の私に、もう少しハングリー精神があったらと思います。何にもないまま、ここまで来ちゃいましたから(笑)。あと、学業をちゃんとしてからこの世界に入りたいですね。私はデビューした時は中学生だったので、学業との両立は難しくて…。きちんと勉強しなかったことを後悔しています。なので、やり直せるなら、学生時代に戻りたいです。とはいえ、やっぱり今のままが良いかな(笑)。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「タイムスリップはファンタジーの王道だと思います。夢があって、そして、元春がは何かを気づかされます。そういったストーリーをもちろん見ていただきたいのですが、謎めいた二人、生瀬(勝久)さん演じる小池と久恵は何なんだ?と、いうところも追いながらお楽しみいただけたら嬉しいです。」

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