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川栄李奈さんインタビュー
ナミ役

撮影も進んでいますが、実際にナミを演じてみていかがですか?

「クランクインする前から台本がほとんど出来上がっていたので、撮影に入りやすかったです。1話、2話を撮影していく中で、山田(涼介)さんが演じるエイジの良き協力者になるという距離感が徐々につかめてきたのではないかな?と、思っています。」

改めて、ナミはどのようなキャラクターですか?

「一見強そうな女の子ではあるのですが、実はすごく繊細で常に誰かと一緒にいたいというような寂しがり屋の一面も持っています。でも、寂しがり屋な面は表には見せていないので、演じていると内面で感じています。ナミは親友の葉子(浅川梨奈)を亡くして、心の拠り所を失ったところにエイジが現れ、一緒に犯人を見つけようと決意します。最初に伺っていた強い女の子というイメージよりも、優しくて繊細な女の子なんだなと思いました。」

1話でのナミの登場シーンはインパクトがありますが…。

「台本を読んだときに、そのシーンに限らず撮影が大変そうだなというのを作品全体に感じました。アクションも多いのですが、基本的に落ち着いているようなシーンが少なく、いつもバタバタしていて感情も動いています。ナミの登場シーンは、私も今までに経験したことがない演技をしたのですが、山田さんの方がより大変そうでした(笑)。山田さんは手足を縛られて身動きが取れない状態で演技をしなくてはいけなくて…。エイジは常に何かされているんですけど、山田さんご本人は“今日も僕はやられているけど、大丈夫です!”とおっしゃっていたので、私も思い切りお芝居ができました(笑)」

そういったシーンを演じることは?

「難しいですね。動きって自分の感情と一致しないとうまくいかなかったりもするので、そこは監督と相談しています。また、一人で演じているわけではなく、みなさんとタイミングを合わせなくてはならないので、何回も試したりしています。暑かったので体力的にしんどいなと思うこともありましたが、スタッフの皆さんも役者の皆さんも一丸となって作品を作っているということが1話から感じ取れる仕上がりになっていると思うので、みなさんも放送を楽しみにしていてほしいです。」

ナミというキャラクターを作る上で意識されたことは?

「登場するキャラクターみんなが濃すぎて(笑)。みんなが何かを抱えている中で、ナミは序盤からキャラクターとしてはどんな人物なのか明かされています。クセが強いキャラクターではなく、エイジに協力していく人物なので、視聴者のみなさんにはナミ目線でストーリーをご覧いただけるのではないかと思っています。」

ナミはドラマオリジナルキャラクターですね?

「ナミ役と伺った後に原作を読んだら、葉子の親友ではあるんですけど一瞬しか出ていなくて(笑)。それで、衣装合わせのときにプロデューサーさんに伺ったら、ドラマのナミは原作のナミと真明寺麗が合わさった役だと教えていただきました。私はどちらかに寄せて演じるのではなく、ただただエイジの味方でいられるように一生懸命さが伝わればいいかなと思っています。」

原作は描写の激しいシーンもありますが、川栄さんはこのような作品は?

「確かにハードなシーンが多いのですが、好きです(笑)。そして、ドラマも原作同様、キャラクターの多くが裏の顔を持っていて、何を企んでいるのかが最終話まで分からないまま続いていきます。そのハラハラドキドキ感は見てくださるみなさんも毎話楽しめると思います。」

キャラクターに裏の顔があり、二転三転するストーリーは演じていて混乱しませんか?

「いやもう、いつも混乱しています(笑)。撮影も順を追って撮るのではなく、3話のシーンの次に2話のシーンを撮影してというように進んでいて。山田さんはその中で、エイジとB一を演じ分けますし、私も“今はこれで、こうなっているんだ”と常に考えながら撮影しているので、他の作品に出演した際と比べてシーンごとに時系列を確認する作業は多いと思います。」

川栄さんも山田さんも人見知りだそうですね?

「山田さんは、最初にポスター撮影でお会いしたときはほぼ目を見てしゃべれないほど緊張していました。でも、クランクインの日が猛暑だったこともあり、人見知りはどこかにいってました(笑)。“暑くないですか?”とか話しかけて、自分でもすごくしゃべれてるな?とびっくりしました。そんな天気のおかげもありつつ、初日から楽しく撮影できました。山田さんは本当にお忙しいのに、現場に来ると役にガッと入られます。かと言って、休憩中は普通にお話してくださって、周りの方に気を使われているんだと思いました。そんな座長を困らせないように、私もしっかりとナミを演じようと思っています。」

山田さんが尾上松也さん演じるサイがヤバいとおっしゃっていたのですが、川栄さんの他の共演者の皆さんの印象は?

「インパクトはやっぱり松也さんですね(笑)。身長が高くて、あの髪型でタトゥーもあって服も奇抜な感じで…。すごく怖い見た目ですが、どうやら松也さん自身も人見知りらしく、スタッフさんから話しかけてあげてくださいと言われたのですが、なかなか話しかけることができませんでした(笑)。」

最後に、放送を楽しみにされている視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

「私も今までに経験したことがないくらい撮影がすごく大変なのですが、その分、本当にすばらしい作品になっています。毎週毎週、次回が楽しみになるような内容ですので、みなさんも事件や人物を考察しながら、最終回まで楽しんでご覧いただけたらうれしいです。」

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