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遠藤憲一さんインタビュー
浦島亀一役

本作への出演が決まった時の感想は?

「詳しくは話せませんが、今回演じるような役から始まって、一周回って戻って来たような感じでした。最近は(自分の)イメージとは異なる役をやっていたりするので、今回のような役を演じてみたくもなるんです。新鮮な気持ちでオファーを受けて、原作を読ませてもらいました。」

原作はいかがでしたか?

「だいたいのことはプロデューサーから聞いていたので(笑)。見てくださる方を敵に回すかもしれませんが、いろんな役を演じてきているので、それはそれで面白いかなと思いました。原作ものの作品に出るとき、すべてを読むわけではないですが、今回のような作品はどのような描かれ方をしていたのか、チェックするようにしています。そこから、僕らは台本をいただきますが、原作を台本に起こすのが大変な作業ですよね。基本は原作通りに描かれると思いますが、そこに映像化する上での知恵を入れてどう変わっていくのか?僕たち演じる側も、プロデューサー、監督たちスタッフと知恵を出しながら作っていく以外にはないですよね。」

台本を読まれて、いかがでしたか?

「やっぱり大変だろうな、という印象です。膨大に描かれた原作から、ドラマは要素を抽出して表現していくので、脚本家さんの苦労が見えました。でも、数年前はともかく、今はなかなかこういった原作の映像化に手を出すところはないと思うので、そういう意味では制作陣が勝負をかけているので面白いのではないでしょうか?『ミステリと言う勿れ』の草ヶ谷プロデューサーと松山監督で、自分も一緒にやっていたので比べられてしまうかもしれませんが、全く違ったテイストの面白い作品になると確信しております。」

亀一はどのようなキャラクターですか?

「エイジ(山田涼介)の育ての親になるので、血はつながっていないけれど、本当の親子のような温かい雰囲気になるよう僕自身も工夫して役を作っていかなければならないと思っています。温かい家庭という面がにじみ出るように演じられればいいなと思っています。」

では、亀一はどのように演じようと?

「この原作のテイストを映像化すると、見たがらない方もいらっしゃると思うんですよ。そういう方たちが見たいと思うように作るのは、制作サイドが一番苦労するところじゃないかなと。原作で描かれるエグい部分は映像では見せられないものもあると思います。でも、ドキドキハラハラはさせたいっていうのが今回の作品だと思います。」

そうすると、やはり個々のキャラクターの見せ方がカギになりそうです。

「何かしら抱えてる人物ばかりが登場しますからね。ですので、そこをいかに台本の段階で表現して、それを僕たち俳優が血肉にしたものを監督がどう撮るか?難しいかもしれませんが、どうなるか楽しみです。」

山田涼介さんの印象はいかがですか?

Hey! Say! JUMPのメンバーとは何名かご一緒したことがあるんですが、山田くんとは今回が初共演になります。もちろん彼の演技を拝見したことはありますが、ピンと張り詰めた演技を得意にされている方という印象なので、一緒にお芝居をするのが楽しみです。Hey! Say! JUMPの皆さんは才能豊かなグループだと思うので、この勢いで全メンバーとの共演を果たしたいですね(笑)」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

「なかなか今、こういうジャンルのドラマを作るのは難しい時代です。作品化するのは勇気がいると思うのですが、そこにあえて踏み込んでいます。ドキドキハラハラしたい方はもちろんですが、最近テレビがつまらなくなっちゃったなと思われている方にこそ、是非見てほしいと思います。松山監督はすごく映像にこだわる方ということを『ミステリと言う勿れ』で僕自身が実感していますので、今回もどんな映像になるのかとても期待しています。」

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