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佐野史郎さんインタビュー
白菱正人役

本作への出演が決まった時の感想は?

「お声がけいただいた時は、まだ原作は読んでいなくて…。かなり猟奇的かつ攻めた内容のドラマだなと感じました。久しぶりにディープなドラマへのオファーをいただいたなと。その時は、僕の役がどうなっていくかは分からなかったですし、現段階でもどんな役かは詳しくお話できないんですけど(笑)。白菱は大学教授ということで、なじみのある職業というか、知り合いの方も少なからずいるので知らない世界ではありません。なので、そこは最低限リアリティーがないと、アブノーマルな世界を演じても説得力がないんじゃないですかね?大病を患った後ですので、死生観自体はこれまでと変わらないのですが、ドラマとはいえ死を扱う作品に対する思いはこれまでとは違うかもしれません。フジテレビ制作の連ドラへの出演は久しぶりですし、とても楽しみにしています。」

白菱というキャラクターは?

「とても温厚な大学教授で、常識的で良識ある男性という印象です。原作ではかなり感情をあらわにしている部分もあります。言葉のやりとりは非常に丁寧で温厚で、繊細ですよね。襲いかかる物事に対して一喜一憂するというよりは、神経を張り巡らせて物事に対応しているように思われます。ドラマでは、原作に描かれていない背景を感じていただくためにも、役柄同様、慎重、かつ大胆に臨まなければならないと思っています。難しいですが、非常にやりがいのある役ですね。」

山田涼介さんの印象はいかがですか?

「前回共演したのは、『左目探偵EYE』(2010年/日本テレビ系)かな…。涼介くんとは好きなものが似ていることが判明して気が合ったのを覚えています。妖怪が好きなんですよね。彼が演じる役は非常に難しい役どころだと思いますが、こうしたダークサイドミステリーは燃えるんじゃないですかね?本当に久しぶりだし、お互いに好きなジャンルのドラマで共演できるのでとても楽しみにしています。」

松山監督はいかがですか?

「原作ファンの方がどう感じるかは分からないですけど、原作では説明されてない、ストーリーの裏で行われていたであろう事実関係、空気感などを丁寧に収めていらっしゃるように思います。漫画原作を実写で撮ることの面白さだと思います。監督とは、そうした背景のこともしっかりと話し合って撮影に臨んでいます。」

最後に視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

「原作をお読みになられていない方には、サスペンスドラマとして純粋に楽しんでいただけたらいいですよね。見てはいけないものを見るというドキドキ感は昔のドラマの醍醐味でした。そうした作品に出ていると、ののしられることもありましたが、実はそんな作品にこそ時代を超えて変わらない大切なものがあるのかもしれません。“小学生のときに見ていて忘れられないドラマになりました”というお話もたくさん耳にします。今回のドラマもそうなればと思うと演じがいがありますね。いろいろと厳しい時代にあえて“禁断のドラマ”を見れば、視聴者のみなさまも現実のモヤモヤが晴れるのではないでしょうか?各キャラクターがどうしてそこに至ってしまったのか?被害者のみならず加害者の立場にも寄り添います。これはフィクションだからこそできることかもしれませんが、両者の立場の感情がわかることで、今の世に大切な感覚を視聴者のみなさまと分かち合えるかもしれません。是非、ご覧ください!」

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