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髙嶋政宏さんインタビュー
猿渡敬三役

本作への出演が決まった時の感想は?

「松山(博昭)監督から声がかかったので、また“松山組”に入れることが一番うれしかったですね。出演が決まってから原作を読んだのですが、こんなに一気に読んだ漫画は今までなかったです。脚本も見事にリアルな流れになっていました。“連続ドラマだからこそできる物語、連続ドラマでこそ見たい物語を紡いでいきたい”という松山監督のコメントをビンビン感じることができる脚本でしたので、これはすごい作品になりそうだという期待感でいっぱいです。ですので、僕らは監督が到達したい地点に近づくことができるように、忍耐と精神と体力を根気強く持ち続け、自分に負けないようにやっていかないといけないなと強く思いました。」

ほかに台本を読んで感じられたことは?

「僕が演じる猿渡はもちろんのこと、それぞれのキャラクターが最初から生きているんです。また原作のスピード感は脚本にもあって、次から次へとストーリーが展開していきます。きっと視聴者の皆さんも、1話1話があっという間に感じるようなドラマになるんだろうな、と思いました。そのために“松山システム”もフル稼働しそうですね。いろいろ撮ったシーンやカットを“こういう風につなぐのか!”と、どういう編集になるのかも楽しみですね。」

原作で描かれる表現で、ドラマでは難しい面もあると思います。

「そこですよね。まず僕たち俳優やスタッフが原作との違和感を抱かないレベルにはしてもらいたいと思っています。いろいろな撮り方や表現の仕方はあると思いますので。『悪魔のいけにえ』(1974年)という映画では1カットも残虐シーンはないのに、“異常な猟奇的殺人が行われている”ということを観客に感じさせていました。ですので、今作でもそういったものはどうにでもなると思うんです。そのためにも人生の中のたった数ヶ月という撮影期間を修行僧になったような気持ちで取り組んでいきたいと思います。」

猿渡はどのように演じようと?

「松山監督から“登場人物の中で猿渡が一番好きなんです”と言われたんです。武骨でゴリラ感があって…。原作だと目に表情がない感じで、ともすればサラッと流されてしまうような人物です。でも、監督から、猿渡はある人物に対して決して報われることがないけれど、何でもしてしまう無償の愛を持っていると聞いて、やっぱり監督は深いなと思いました。そのためにも今回は眉間のシワに注意して演じたいなと(笑)。眉間のシワで強さとか苦悩とかを出さないようにしたいんです。眉間ではなく目の演技を意識していきたいと思っています。まだ撮影に入っていないので(インタビュー時点)こんなこと言ってますけど、クランクインしたら全然変わってるかもしれません(笑)。刑事や管理官役は今までもやったことはあるのですが、猿渡のようなキャラクターは初めてです。かなり難しい役ですね。」

山田涼介さんの印象は?

「『燃えよ剣』(2021年)という映画で一緒でした。とても緊迫した現場だったのですが、その時に演じていた沖田総司の印象です。沖田総司ってこういう人物だったのかな?と思うほど。つまり、役に入りきって現場にいる方だというイメージです。バラエティー番組でもご一緒したことがあったかもしれませんが、そのイメージが消えるほどの沖田総司だったんです。今回も世間話とかができないような現場になると思いますが、もしかしたら疲れてきてアホな話でもしていないとやっていられなくなるかもしれません(笑)。そんな時に、少し話せるかもしれませんね。とにかく、山田さんは美しい。この一言に尽きるかもしれません。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

「これは、“とんでもないものができるぞ!”と感じています。ものすごい作品ができるぞ”と、僕を含めたこのチーム全員が感じていると思います。ぜひ、放送を楽しみにしていてください。」

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