シャーロック
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若宮潤一役 岩田剛典さん

『シャーロック』の脚本を読まれた感想をお願いします
「まず脚本を読ませていただいて、第一話は若宮が事件のキーパーソンになっている印象を受けました。若宮の過去を辿る中で徐々に秘密が暴かれていきます。そして獅子雄と若宮が打ち解けていく様子が描かれているので、ここからこの作品が始まるというワクワク感が得られました」
『シャーロック・ホームズ』を原作にした映画やドラマはたくさんありますね?
「もちろん原作やそれを基にした映像作品は知っていましたけれど、最初に何を読んだとか、何を見たとかは覚えていないですね。でも、原作を元に作られている映像は、今回若宮を演じるにあたっていろいろと拝見しました」
過去の作品をご覧になられて、改めて『シャーロック』に出演する気持ちは?
「ワトソン役は様々な作品の中で様々な方たちが演じてきていますので、きっと固定観念を持ってこのドラマをご覧になる方もいらっしゃると思います。それを意識しすぎると何も出来なくなってしまいますので、タイトルは『シャーロック』で題材も『シャーロック・ホームズ』シリーズではありますが、やっぱり僕は今回いただいた脚本から、自分自身が出来るものを求めることしか出来ないと思っています。原作のプレッシャーよりも脚本から受けるイメージを大切にしていきたいです」
若宮をどのように演じようと思いましたか?
「リハーサルでは、まだ自分自身が若宮というキャラクターにどうやって入って行こうかと、探り探りの部分はありました。ですが、西谷(弘)監督の演出と、ディーンさんと一緒に演じることで何となく若宮は“こう居れば良いんだ”と、全体像がつかめてきました」
原作のワトソンはホームズを補佐していきますが、若宮の存在は?
「やはり、獅子雄という常人離れした賢さを持つ人に振り回される人物としては、周囲にいるキャラクターたちの中でも若宮が一番普通の人なのかな、と思います。今回のドラマで視聴者のみなさんに共感してもらえるような目線を作っていけるキャラクターだと感じました。ディーンさんは真摯(しんし)にお芝居される方ですので、一緒に良い作品にしていきたいです」
若宮の特徴は?
「精神科医の若宮はバイクが好きという設定になっています。バイクに乗っているシーンが多いので、意外と男っぽい部分があるんだと思いました。バイク用の手袋とか、そういう物が若宮のキーアイテムになっていくのではないかと思います」
もし、獅子雄のような人物が岩田さんの周囲にいたら?
「獅子雄は変というより賢すぎるのではないでしょうか?若宮はそういう面に憧れというか、人より先を読んでいく頭の回転の速さに興味を持ったんだと思います。獅子雄にはまるで超能力者のように人を惹きつける魅力があるんじゃないでしょうか。でも僕自身は獅子雄のような人がいても絶対に友人にはならないですけどね(笑)」

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