瑠璃も玻璃も照らせば光る

20221227日(火)13:45~14:45 放送予定

あらすじ

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高校2年生の木村ひかる(豊嶋花)は、うつ病を抱える母・里絵の代わりに家事を担い、慌ただしい日々を送っていた。里絵に向かって「頑張らなくていいよ」と口癖のように伝え、自転車で家を飛び出すひかるは、父・康一が入院している病院に立ち寄り、意識のない康一に挨拶をしてから登校するのが日課だった。ある日、ひかるは親友の美沙から演劇部の照明係を依頼され、両親のことを気にしつつも、「少しぐらい青春っぽいことをしてみたい」と承諾する。演劇部の見学で、ひかるは転校生の立石瑠璃と出会う。やる気がなさそうな部員たちと違い、真剣に練習している瑠璃は明らかに浮いていた。演劇部を手伝うことを里絵に報告したひかるは「頑張って」と応援されるものの、忙しい暮らしは変わらない。瑠璃からも軽い気持ちで引き受けたことを責められてしまうが、瑠璃が一人で練習している姿を見て圧倒されたひかるは、真剣に取り組もうと決心するが…。

出演者

木村ひかる豊嶋花
 
立石瑠璃祷キララ
吉田美沙横田真悠
 
峯田都留拓也
(ラパルフェ)
 
白川茜なえなの
 
木村里絵青山倫子
木村康一水橋研二
中野敦子池谷のぶえ
 
三隅修二勝村政信
  

出演者紹介・コメント

    • 木村ひかる役豊嶋花

      キャスト写真
      今作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。
      ドラマで主演をさせていただくということは目標の一つであったのと、歴史ある『フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞作に出演させていただけることが決まった時は、とても嬉しかったです。みなさんの明日を照らすことができるようなドラマにしたいです。そして素敵なものをお届けできるように精一杯頑張ります!
      台本を読んでみての感想をお聞かせください。
      タイトルでもある、『瑠璃も玻璃も照らせば光る』ということわざがあるのを初めて知りました。響きも意味もとても素敵なことわざで、私もそんな存在になれるといいなと思いました。ひかるや瑠璃の演劇部での青春は、眩しくてカッコいいなと思い、撮影がとても楽しみになりました!
      主人公・ひかるを、どのように演じようと思いますか?
      私が演じさせていただくひかるは、芯があって忍耐強いけれど、積み重なるとポキっと心が折れてしまうような性格です。私も似ているところがあるので、そこは自分らしさも表現できたらいいなと思っています。またひかるは、うつ病の母親の代わりに家事をしたり、父親の看病など家族を一人で支えなければならないといった状況の中、周りと同じように勉強や部活動も頑張りたい、とても責任感が強い女の子です。そんな彼女の良さを意識して演じていきたいと思います。
      視聴者の皆さまへメッセージ
      このドラマをご覧いただいた皆さんに、なにか希望の光を与えてくれるような作品になっていると思います。女子高生が背負うには少し重いと感じるような日々を、何とかしようともがくひかるを繊細に演じられるように頑張ります。是非さまざまな世代の方にご覧いただけたら嬉しいです。
    • キャスト写真

      立石瑠璃役祷キララ

      今作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。
      オーディションで読んだのは1シーンだけでしたが、その時から瑠璃に惹(ひ)かれていました。そんな瑠璃を演じられることを、とてもうれしく、楽しみに思いました。何にも動じないクールな人物のように見えて、実はすごく情熱的な、真っ直ぐでピュアな人物なのではと感じています。瑠璃と一緒に、悩んだりぶつかったり信じたり考えたりしながら作品と向き合えることが楽しみです。
      台本を読んでみての感想をお聞かせください。
      何のために頑張るんだろうと、ふと立ち止まってしまうことってあるなと思います。どれだけ好きなこと、頑張りたいことでも、頑張れない時がある。そんな時、私はこの作品のことを思い出すだろうなと思いました。ずっと走り続けてると疲れてしまうし、走ってないと転んでしまう。これからも疲れたり転んだりすると思うので、そんな時に寄り添ってくれる言葉と出会えたことがうれしいです。
      視聴者の皆さまへメッセージ
      どんな境遇や状況も、自分の人生を生きることを諦めるべき理由にはならないと信じたいです。今、苦しい思いを抱いている人に、好きだったことややりたかったことを思い出してもらえたらとてもうれしいです。そして、周りに気掛かりな人はいないか、思い浮かべてもらいたいです。脚本が持つ明るい力を届けられるように、スタッフの方々、キャストの皆さんと力を尽くすので、ぜひお楽しみにご覧ください。
    • 吉田美沙役横田真悠

      今作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。
      すごくうれしかったのと同時に、準備期間が短いなかでの撮影だったのでそわそわし始めました(笑)。美沙ちゃんはその場の雰囲気を一気に明るくすることができる女の子です。もし美沙ちゃんみたいな女の子がそばにいたら、一緒にいるだけでこちらまで元気になってしまうような子だろうなと思ったので、ひかるがつい笑っちゃうようなお芝居を心がけています。
      台本を読んでみての感想をお聞かせください。
      読み終わったあとに「頑張って」というセリフが印象に残るお話でした。確かに、私も頑張っている人に「頑張って」と伝えることに対して少し気が引けるところがあるので、今まで「応援してるね」と声をかけていましたが、このドラマのラストで、一つの解決策になる言葉が出ていると思います。もし自分がその言葉をかけられたらすごく心強く感じられるなと、この物語を読んで思いました。
      視聴者の皆さまへメッセージ
      見終わったあとに「ふぅ、、」と肩の荷がおりたような気分になる作品だと思います。ドラマの始まりと終わりで彼女たちの顔が違って見えるはずなので、彼女たちの青春を見逃さないで頂けたらうれしいです。
    • 白川茜役なえなの

      キャスト写真

      今まであまり演技経験がなくて、そもそもオーディションを初めて受けたので、緊張もしたし、チャレンジの気持ちで挑戦したので、役をもらえた時はすごくうれしかったです。脚本を読んでみて、自分と重なる部分もありましたし、“ザ・青春”じゃないけど、その子だけの青春を感じられました。考えさせられる部分もあるけれど、高校生らしい姿も描かれていて、とてもいい脚本だなと思いました。現役の高校生の皆さんにも、この時代を懐かしいなって思う世代の方にも、ぜひ見ていただきたいです。

    •   
    • 峯田役都留拓也(ラパルフェ)

      キャスト写真
      この作品の出演を聞いた時の心境を教えてください。
      はじめは、僕でいいのかなと思いましたね…。タイトルを聞く前は、「ドラマが決まりました」と言われて喜んだんですが、設定が少し重たい、うつ病のお母さんの話で、「それの先生です!」と聞いて、「…ちょっと面白くなっちゃわないか?」と心配が勝ちました。「東大行かせなくていいんでしょうか」という気持ちでいっぱいになりましたね(笑)。
      峯田という教師役を、どのように演じましたか。
      監督からは、メイクはしないけど、声は阿部寛さんで、と指示をもらいました。なので、なるべく阿部さんを、声でも出しきらないようにっていう、すごい難しいことしています。(劇中で)「いいかお前ら!」というセリフがあるんですけど、気を抜くと、そこで阿部さんが出ちゃうので、その阿部だけ出さないように一生懸命です。
      教師役としては、学生のみんなにどこの大学に行ってほしいですか?
      もちろん東大だ!(都留さんに戻って)…ただ、設定上、進学校ではないので、「東大に行け!」とは言わないでと、言われています(笑)。
      視聴者の方にメッセージをお願いします。
      少し重たい話ではあるのですが、私が出てくるところで少し気持ちを緩めていただければと思います。シナリオはとても現代的で、新しくて面白いですので、そこの部分をまっすぐ見てくれたらと思います!
    • キャスト写真

      主人公・ひかるを取り巻くキャスト陣も続々決定しました!うつ病を抱えるひかるの母・里絵(りえ)役には青山倫子。昏睡(こんすい)状態にあり、病院で寝たきりの父・康一(こういち)役に水橋研二。さらに、その父の担当医である、病院の医師・三隅修二(みすみ・しゅうじ)役に勝村政信。父の見舞いに足しげく通うひかるを優しく見守りながらも心配している看護師・中野敦子(なかの・あつこ)役には、池谷のぶえ。実力派キャストたちが、『瑠璃も玻璃も照らせば光る』の世界を、さらに彩ります!

    • プロデューサー:宮﨑暖
      (フジテレビドラマ・映画制作部)

      毎年、新人脚本家の才能を発掘し続けてきたフジテレビヤングシナリオ大賞。34回目を迎えた今年は、市東さやかさんの『瑠璃も玻璃も照らせば光る』が大賞に選ばれました。現代社会の大きな問題の一つ、“ヤングケアラー”である高校生が、「青春したい!」という気持ちと現実の過酷さとの間で揺れる様子をみずみずしく描いた今作。現役看護師である市東さんだからこそ描けたリアルな描写の連続になっております。そして、我らが主人公・木村ひかる役は豊嶋花さんが演じてくださることになりました。オーディションで豊嶋さんがお芝居を始めた時、すでにそこにはひかるがいました。もちろん豊嶋さんの演技力は元々折り紙付きですが、実際にご自身も高校生で、今だからこそできる繊細なお芝居の連続を、ヤングケアラーのリアルな感情が入り混じる世界を、そしてそこに差す一筋の光を、全国の皆様にお楽しみいただければ幸いです。

スタッフ

脚本:市東さやか
(第34回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作品
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」)

主題歌:崎山蒼志『My Beautiful Life』

プロデュース:宮﨑暖
(『ダウ90000深夜1時の内風呂で』『元彼の遺言状』)

演出:清矢明子
(『第32回ヤングシナリオ大賞 サロガシー』
『ラジエーションハウス2』)